魔決の式
色々とあって始まった俺の異世界生活。
まずは魔物になるらしい。
手下として働かなければいけないし、魔王も倒さないと元に戻れない。
そんな中でついに始まった。
『魔決の式』
「これより魔決の式を始める」
魔王がかしこまったように言う。
なれる魔物は決められないが、一応種類はある。
一つの種類を除いてランダムに決められる。
1.ゴブリンなどの獣種
2.魔法使いなどの人型種
3.スライムなどの自然種
4.ゼウスなどの神種(条件あり)
1~3の中でのランダムだそうだ。
神種はとある条件が必要だそうだ。
その条件を知る人はかなり少数で、噂によるとゼウスになったらもう変わ
れないようだ。
「俺何になるんだろう?」
「よし、次紅井龍成」
「はい!」
名前を呼ばれて勢いよく返事をした。
魔王の前にいくと目の前が見えなくなった。
まぶしかった。
次の瞬間俺の体が変わっていた。
耳が大きく鼻も長い。
どうやら俺はゴブリンになったようだ。
「お前のステータスはいつでも見られるようにしといたぞ」
いきなり仲間になったと思われたのか優しく接してくれた気がする。
電子機器が渡された。
どうやらこれは常に持ち歩いていないといけないらしい。
これでステータスがみられ、更新されるようだ。
「ありがとうございます」
俺も従順してしまっている。
早速ステータスを見てみる。
___________________
種族:獣種
名前:ゴブリン(ryusei kurenai)
レベル:1 0/100(レベルアップまでの経験値)
HP:10/10 MP:10/10
攻撃力:3 防御力:0
素早さ:1 静かさ:0
魔法攻撃力:2 魔法防御力:0
攻撃スキル:殴るlv.1 蹴るlv.1
魔法スキル:回復lv.1 力溜めlv.1
装備:無し
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「弱っ...」
俺のステータスを見てこう思わないやつはいないだろう。
多分チュートリアルでやられる奴や。
絶望していると魔王が話し出した。
「このまま出て行っても負けるだけだ。修羅場でレベルを上げなさい。レベルを上げた時にもらえる経験値はどこに使うかは自分次第だ。レベル10になったら一回ここに来い。その時また説明してやる。詳しいことはさっき渡した機械を使ってくれ」
そういうと疾風のように消えていった。
「練習すると経験値が増えてレベルが上がる感じか。じゃあまず修羅場に行ってみるか。ていうか修羅場て。よくない気がする」
そんな不安を持ちながら俺は修羅場に向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます