第2話 AIを使って小説を書けないかと思ったんだけど

 去年chatGPTが世に出てから、多くの人が小説を書かせようとチャレンジしたと思います。私もやりました。

 結論としてですがまだAIはまともな小説は書けません。今のAIってディティールはいいんだけど構成能力がないんですよね。なのでまともなプロットが作れない。


 一方、ディティールには強いのでその手の使い方は便利です。例えばこういうの(以下はchatGPTが出してきた実例です)


例1 ラノベにありそうな日本人の高校生男女の氏名を5個考えて

「男性: 神崎 遼真 (かんざき りょうま) 女性: 星宮 琴音 (ほしみや ことね)」

「男性: 朔夜 翔 (さくや かける) 女性: 雨宮 詩織 (あまみや しおり)」

「男性: 空木 悠人 (うつぎ ゆうと) 女性: 七瀬 花梨 (ななせ かりん)」

「男性: 雷蔵 駿 (らいぞう しゅん) 女性: 椎名 このみ (しいな このみ)」

「男性: 夜斗 暁 (やと あきら) 女性: 桜井 美月 (さくらい みつき)」


 たしかにラノベにありそう。山田太郎とか出てこないし。


例2 生活魔法を5個作って

「時短魔法「クイック・プレパレーション」」

「瞬間移動魔法「ステップ・ゲート」」

「完璧着こなし魔法「ミラー・フィット」」

「万能探し物魔法「ファインド・スピーク」」

「気分転換魔法「モード・リフレッシュ」」


 ちなみに魔法の説明もしてくれましたがスペースの関係で省略


例3 恋愛がうまくいってない状態の男女を表す言葉を5個挙げて

「破局(はきょく)」

「すれ違い(すれちがい)」

「冷める(さめる)」

「もつれる」

「ギクシャク」


 抽象的な言い方でも汲んでくれるので便利ですし、ワンワードでないセンテンスでも類義語を考えてくれます。また反義語も可能。「直接的でない言い回しで」みたいな聞き方もできます。


 最後の超強力な類義語辞典としての使い方は小説書くときに大変役立ちます。私も語彙に詰まるとAIさんに助けてもらってます。なにせ語彙が貧弱だし。


 ◇


 こんな感じでAIさんをこういうワードバンク的に使ってる人はそこそこいると思うんですが、今回は別の使い方として、AIさんを読者というか編集者として使ってみようと考えてみたんですね。これが第一話のあれだったわけです。果たしてAIはどのぐらい文章というものを理解できるのかなと。


 やってみて驚いたのですが、このAIさん、かなり的確なことを言ってきます。「よく書けてますがあえて言うと・・・」みたいなところから、身もふたもないというか容赦がない指摘が飛んできます。かなり辛辣でわりと心にダメージが来ますのでドMな方にはお勧めです。


 次回、具体的な実践編に続く


~~~

ちなみに冒頭の私の12万文字のラブコメはこちらになります。よかったら読んでね(現在は14万文字になってますけど)


双子の義妹のどちらかがベッドにもぐりこんでくる

https://kakuyomu.jp/works/16817330667406755788

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る