お隣さん
勝利だギューちゃん
第1話
トントン
アパートのドアをノックする音がする。
返事をして、扉を開ける。
そこには、えらい美人が立っていた。
「初めまして、隣に越してきた沢木です。よろしくお願いします」
包み紙を渡される。
お菓子かな?
「初めまして。堀です。よろしくお願いします」
挨拶をする。
僕が越してきたときも、こんな挨拶をしたな。
でも、その後は交流はなく、出会った時に会釈をする程度だ。
特に親しくもなく、面倒事もなく、普通に生活をしている。
昔なら、交流もあったみたいだがな。
さてと・・・
お仕事お仕事。
今日は、ズームでの会議だ。
パソコンでの、商談。
便利な世の中だ。
そろそろ、繋がるな。
あっ、来た来た。
『初めまして。〇〇会社の沢木・・・あれ?あなた」
「あっ、さっき越してきた沢木さんですか?」
『そうです。堀さん。お隣さんだったんですね』
「ええ。偶然ですね」
『私、この辺り初めてなんです』
「確か、〇〇会社はこの近くでは?」
『ええ。だから越してきたんですが、堀さん、案内してもらえますか?』
「喜んで」
この日、仕事の話はしなかった。
お隣さん 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます