ラミアゲーム

男５VS女５

　シンプルなゲームだ。

　男５人、女５人。

　女に１人「ラミア」がいる。鬼だ。

　あー。人狼ゲームだ。

　しかし、１人しかいない。

　男は皆村人が確定している。女は４人が味方のはずだ。

　んー。

　処刑投票はない。

　しかし、村人は夜に１人狩られる。女かも知れない。

　シンプルだ。

　ラミアを殺せ。サイコロを振って。

　男は５か６を出せば女を殺せる。

　女は６を出せば女を殺せる。

　負けても敗退はしない。

　けれど「ラミア」に殺される可能性は高いだろうな。

　男を殺すのはアウト。と言うか、そのルールはなし。

　んー。

　ふむ。

　俺なら自分の彼女と一緒に参加する。

　ラミアでも村人でもそこそこ有利。

　んー。

　男を次郎、三郎、四郎、五郎と呼ぼう。

　女はＡ子、Ｂ子、Ｃ子、Ｄ子、Ｅ子だ。

　あー。

　俺は言った。

「考えるまでもない」

『？』

「マンツーマンだ」

『？』

「１人１殺」

『あ』

　そう。男が１人の女に引っ付いてサイコロを振ればいい。

　無論、１ターンに１回だけだ。

　男が返り討ちにされたら、お相手がラミア。

　あー。チョロい。このゲーム。

　良し良し。テストプレイ完了。

　うーん。改善点か。

　女が何人生き残ったかで得点を変動させるべきだ。

　たとえば、女が０人だったら罰金。

　男の生き残りが女の生き残りより多くても負け。こういう感じのルールを組み込め。

　とにかく「ラミア」と判明するまで女は殺すな。

　これが必要になる。

　うん。いい趣旨のゲームでした。

　男殺しか。あー。これは解禁しない方がいいかな。世界観だし。

　ラミア側の得点の付け方ですか。あー。はい。頑張ってください。公平なルールを。