episode.4:ガラス
ガラスケースに入れられている。
四面に加え、上も下も、ガラスだ。
直立不動の僕は、ただただ、出たいという欲求を募らせる。
手の中に重い感触。
バールを握っている。
僕の身体は動き出し、バールを振り上げ、ガラスに叩きつける。
ガラスに触れたバールが破片となっていく。
それは連鎖し、僕の指、腕、胴体、全てを砕いていく。
ガラスケースには僕の欠片が展示されている。
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