勉強会

そして次の日の放課後…

俺はテニス部だが試験期間だから部活は休み、

学校が終わると急いで家に向かった



「ただいま」


なるべく秀典伯父さんが居ないことを願いながら

2階への階段を駆け上り自分の部屋に向かう

母さんはまだ仕事、ばあちゃんは居るみたいだが、

別棟に住んでいるから滅多に顔を合わさない


自分の部屋のドアを開け、急いで着替える

勉強道具を確認して…と、そこに、伯父さんがノックもせずに入ってきた

…またか…


「どこ行くんだ?まさかデートじゃないんだろうな」


着替えた俺をジロジロと見つめる、俺が持つスマホをすかさず取り上げ


「違うよ、勉強会、試験が近いから…」


小林さんのLINEは彼氏の名前で登録してある、

伯父さんに見られた時のためだが、女らしくないし

バレる心配はない、どうせ彼氏の近藤辰也も来るんだし


「…本当のようだな…ま、嘘つくんじゃねぇぞ」


俺のベットにスマホを投げると伯父さんはさっさと出てってしまった

俺は慌ててもう一度スマホを掴みカバンに入れマックへと向かった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る