第14話悪魔の作戦
――中国軍陣
我々中国軍は、ここに全兵力を投入する。
それが、この国を植民地....占領されないための最後の手段だ。
自分を信じる。これしかもうない。
「作戦は、順調か?」
「はい、さすがという感じでしょうか。ずいぶん踏み出しましたね」
「ああ、これには我が国の存続がかかっているのだよ」
「確かにそうですね」
これは、あくまで今生き残る手段だ。
この手が通用しなかったら、我が国は....終わる。
これは、ギャンブルといってもいい。
―――白いカラス陣
「進めと命令が出た。行くぞ」
そういい、前へと進む。
大国だと思っていた、中国に人がいない?意味が分からない。
もうこういうことはこりごりだよ。
きっと麻衣やアイシャも混乱しているかもしれないが、私たちが一番驚いている。
「オリビアさん。ここって本当に中国ですか?」
「私も同じ気持ちだよ。今私たちがどこにいるかわからないほど、静かだ」
戦争でこの静かさ....やはり嫌な予感がする。
しかし、進まなくては何もわからない。
―――帝国軍陣
この感じ...誘導されている?私の感が言ってる。
「一回引き返さないか?」
「何を言っている?まさか我に逆らうのか?」
「それかビビってんのー?」
ダメか...行くしかないというところだろう。
帝国も廃れたものだ。馬鹿になった。幼稚園からやり直せという感じだ。
「クッソたれが..」
誰にも聞こえない声で一人ボソッと呟く。
2071年 9月 中国
ある一つの都市に、2つの勢力が集まっていた。
帝国軍と白いカラスだ。
「おまえらが白いカラスか?」
黒いスーツをまとった女が言ってきた。
「ああ。お前らは帝国軍か?」
「ご名答ー。では、作戦通り白いカラスを殲滅します」
彼らは、さやから刀を抜き、こちらを睨んできた。
それと同時にこちらも、サイトを覗き狙いを定める。
「はぁぁぁぁっ」
すごい速度で、こちらに向かってくる。
弾丸を放ち、それで終わりかと思ったが...違った。
よけられていた。
「くそっ」
ナイフを腰からだし、すぐに応戦。
「やるな...次は決める」
「はぁ、はぁ。お前もな」
息を整えながら、間合いを図る。そして、刀を全力でナイフで受けながら、攻撃するすきを、探す。しかし、相手には隙が無い。洗練された動きだ。
「おらぁぁぁぁ」
重い一撃をナイフで受ける。くそ、そろそろ限界か...
オリビアは一度後ろに下がり、ハンドガンをだし、牽制する。
しかし、きれいによけられる。見えているのか?
「くそ、くそ、くそ!死ねぇぇ」
半狂乱になり、ピストルを乱射する。しかし、全部よけられてしまう。
彼女が次の攻撃に入ろうとした瞬間、爆音がした。
中国軍!?
「やぁ、諸君。死んでもらうかね」
怪しい笑みを浮かべた瞬間、大量の兵士が出てきた。
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