第13話接敵2
2071年 10月 アメリカ
私は、麻衣。そして、隣がアイシャ。ここでは、事務作業を行っている。
「アイシャー、体調ーどうだー」
「お前ーもだろー」
どちらも、目の下にクマがある。戦況報告が次から次へと来る。
「あー、死にそうだー」
「一回仮眠しないー?」
扉がまたノックされた。
「どーぞー」
あれ、この人は確か....田山マリカだ!
この人は、情報司令部に所属しているもので、そこのトップの人だ。
「お忙しいところ申し訳ありませんが、情報が入ってきました」
3枚程の込みを渡され、それに目を通す。
「もう、北京を占領したのか?」
「そのようですが....不自然な点があり...」
それについては、大体予想がつく。
「この、途中から兵が消えたというところだな」
「はい、あともう一つ」
また紙が渡された。
「海戦も始まった....というところか...」
「はい、今回は中国メインではなく、白いカラスを重点的に攻めているようです」
「そうか....中々まずいな....」
元々この作戦は、帝国が中国をメインに動くことが想定されている。
作戦通りには行かないというところだ。
「では、私はこれで...」
「ご苦労、ご苦労」
彼女が、この部屋を出た後、また愚痴をこぼす。
「まさ仕事が増えたね...」
「ま....やるしかないか」
この戦争の命運は私たちにある。
――中国軍陣
我々は北京で戦闘をしていた。しかし、撤退命令が出た。
「なぜ我々は撤退するのだ?」
「わからない....いわれたままに行動しているだけだ」
徐州まで下がるようだ。
「政府の考えが読めない....」
「ああ、同感だ」
白いカラスと、日本帝国。この二つが攻めてくること自体が、異様だ。
取り合えず、車も何もないから、徒歩で歩き続ける。
いつつくことやら。
――白いカラス陣
「敵兵は!?」
「か、確認できません...」
いったいどうなっているんだ?さっきまで、あんなにいる気配がしていたのに....
「この戦争で何がおっこているんだ....あ、そうだ!情報部...いや、本部から何か聞いるか?」
「い、いやー特に...」
「そうか.....」
何か...いやな予感がする。
そうして、我々の部隊は、作戦が発表されるまで、そこで待機になった。
―――帝国軍陣
「やっぱここにもいないか....」
「いったいどこに行ったんだ」
サムライ部隊も、混乱していた。
また、次の都市へ行くことになった。
これが、帝国の命令だ。
「次の都市はどこだ」
「今調べてる....」
いったいこの国では、何が起こっているのだか.....
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