第8話組織を拡大!
世界では、白いカラスのニュースで持ち切りになった。白いカラスがロシアを領地としたと。
2070年 12月 白いカラス総本部
「今回ロシア占領おめでとー!!」
12月31日大晦日に、パーティーをした。
「今日は、みんなで食べて!飲んでいいぞ!」
『イェーイ!』
年越しまで私も飲むか。そう思うと麻衣さんが話しかけてきた。
「ちょっと話したいことがあるんだけど....席抜けてもらっていい?」
「うん、いいよ」
私たちは席を抜けた。深刻そうな顔で麻衣さんが言ってきた。
「帝国の動きがあった」
「仕事が絶えないなー」
「ほんとにそうだ。それで、中国を攻めるつもりだ」
「あ、あの大国の....」
中国は、帝国、ヨーロッパ諸国の次に続く軍事的にも、人口的にも大国だ。
「この戦争どうなるか。まぁ、情報が入り次第連絡するよ。お互い楽しもうか~」
タバコを吸い、歩いて行った。タバコは映画にあこがれ始めたらしい。
2070年 12月 ドイツ
このヨーロッパでは、戦争が行われている。
「アントン大統領!もうそろそろ、我が国も限界です!」
「まぁ、待てお茶を入れて話そうじゃないか」
こう話している間にも民衆の不安、怒りは積み重なっている。
「大統領出てこい!」
民衆たちが抗議した。
「私たちの生活は限界よ!」
ドイツでは深刻な食糧問題が続いている。しかし、国はまともに対応してくれない。
「くそッ、お前らのせいで!母さんや、父さんが......」
小声で一人の少年が言った。周りには多くの人がいた。
「俺は、ドイツを潰す」
その殺意のこもった目に、多くの民衆は希望を持った。この少年についていけば、私たちの生活が変わるんじゃないか?もう数分で、2071年の時、ある組織『ローマ』ができた。
2071年 1月 アメリカ 総本部
『あけましておめでとうございます』
新年が始まった。そして、新年最初の会議があった。
―—会議室
「私は、研究所を強化した方がよいと思います」
オリビアが言った。
「なぜですか?」
「私の部下の報告なんですが、日本では『侍アーマー』などというものを研究していた、との情報が入ってきました。なので、私たちも最新技術を取り入れていこうということです」
「賛成ですか?」
会議に参加している人全員に言った。答えは、賛成してもらった。しかし、侍アーマーっか、普通の銃弾ははじいていたらしい。いったいどうなるんだか。
白いカラスでは、財源が深刻な問題になっていた。そこで、アイシャが農業の会社を新しく設立した。これで、食料も確保できて、お金も稼げるという、一石二鳥ということだ。
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