6章 護衛依頼とアンデッド討伐 01
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ソウシ オクノ
Eランク
冒険者レベル12
武器系
メイス Lv.16 長剣 Lv.8
短剣 Lv.4 格闘 Lv.9
防具系
バックラー Lv.13
身体能力系
体力 Lv.15 筋力 Lv.18
走力 Lv.14 瞬発力 Lv.14
反射神経 Lv.12 身体操作 Lv.3(new)
感覚系
視覚 Lv.11 聴覚 Lv.9
嗅覚 Lv.6 触覚 Lv.6
動体視力 Lv.13 気配感知 Lv.11
精神系
冷静 Lv.9 思考加速 Lv.5
興奮 Lv.2
特殊
再生 Lv.3 安定 Lv.5
剛力 Lv.5 鋼体 Lv.4
翻身 Lv.3 重爆 Lv.3(new)
掌握 Lv.1(new)
毒耐性 Lv.2 幻覚耐性 Lv.2
麻痺耐性 Lv.1(new)
特異
悪運 Lv.10
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フレイニル
Eランク
冒険者レベル8
武器系
杖 Lv.4 槍 Lv.3
格闘 Lv.2
防具系
バックラー Lv.2
身体能力系
体力 Lv.5 筋力 Lv.4
走力 Lv.6 瞬発力 Lv.4
反射神経 Lv.4 身体操作 Lv.1(new)
感覚系
視覚 Lv.6 聴覚 Lv.5
嗅覚 Lv.3 触覚 Lv.4
動体視力 Lv.4 気配感知 Lv.5
精神系
勇敢 Lv.4 精神集中 Lv.4
特殊
聖属性魔法 Lv.5 神属性魔法 Lv.3
命属性魔法 Lv.1(new)
消費軽減 Lv.2 充填 Lv.1
毒耐性 Lv.1(new)
特異
聖者の目 Lv.2
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ラーニ
Eランク
冒険者レベル9
武器系
長剣 Lv.10 短剣 Lv.3
格闘 Lv.5
防具系
バックラー Lv.3
身体能力系
体力 Lv.7 筋力 Lv.8
走力 Lv.11 瞬発力 Lv.10
反射神経 Lv.10 身体操作 Lv.4
感覚系
視覚 Lv.5 聴覚 Lv.8
嗅覚 Lv.11 触覚 Lv.5
動体視力 Lv.5 気配感知 Lv.10
精神系
勇敢 Lv.4 思考加速 Lv.1
特殊
付与魔法 Lv.3 疾駆 Lv.3
鋼体 Lv.3 剛力 Lv.1(new)
急所撃ち Lv.1(new)
麻痺耐性 Lv.1 冷気耐性 Lv.1
特異
疫病神 Lv.3
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※スキルはあくまで推定
「ソウシさん、そろそろDランクになっておきませんか?」
夕方にギルドで買取り処理をしてもらっていると、受付嬢のマリアネがそんな提案をしてきた。
新たにスキルを二つずつ得た俺たちは、それらのスキルに慣れることと金を稼ぐことを目的に3日間Eクラスダンジョンに潜っていた。
その中で俺の昇格ポイントが結構溜まっていったらしい。ラーニがいるとモンスターの出現数が上がるのでそのおかげもあったようだ。
「上げるためにはあとなにが必要ですか?」
「討伐依頼を一つと、護衛依頼を一つ受けることが必要です。討伐依頼は……ですので、護衛依頼を受けることをお勧めします」
「討伐依頼」のところをボカしたのは近々「大討伐依頼」が入るということなのだろう。そういう配慮をしてもらえるようになったのはそれだけ信用がついたということか。だからこその「護衛依頼」の提案なのかもしれないな。
「私たちが受けられる依頼があるのですか?」
「ええ、丁度薬師ギルドから素材採取人の護衛と採取補助の依頼が入っています。至急ということで明日早朝からの活動になりますが」
「採取補助というのは?」
「モンスターの素材もできれば必要ということで、もしモンスターが見つかったならそれを討伐することも依頼に含むということです」
「なるほど。そのモンスターは?」
「『ユニコーンラビット』というEランクのモンスターです。ツノが薬の原料になるのですがダンジョンでは落とさないのです」
『ユニコーンラビット』はツノがついた大型の兎型モンスターだ。その角でこちらを突き刺そうとするモンスターで、当たり所が悪いと一発で致命傷となるため、ウサギだがEランクとなっているらしい。
「なるほど……受けようと思うが、二人はどう思う?」
フレイニルとラーニに聞くと、「ソウシさまのお考えの通りに」「『ユニコーンラビット』なら私の鼻が利くからいいと思う」という答えが返ってくる。
「受諾します」
俺はマリアネに答えて、初の護衛依頼を受けることにした。
翌朝指定された建物の前に行くと、そこに依頼人と思われる耳の長い女性が立っていた。
ゲームなどで有名なエルフ族だが、俺が見るのはあの『紅のアナトリア』以来二人目となる。特に稀少な種族というわけでもないらしいが、基本はエルフ族の里に住んでおり、外に出てくることはあまりないようだ。
見た目は20代前半といったところだろうか。長命種なので実年齢は判断がつかない。プラチナブロンドを後ろで三つ編みにしている、いかにもエルフといった美形な顔立ちの女性である。
「初めまして、冒険者ギルドから参りましたソウシと申します。こちらはフレイニルとラーニです。薬師のホーフェナ様でよろしいでしょうか?」
俺が前世の営業トークを思い出しながら挨拶をすると、エルフの女性はニッコリと微笑んだ。
「初めまして、薬師のホーフェナと申します。急な依頼を受けてくださりありがとうございます」
「当方も条件が合いましたのでお受けしただけです。お気になさらず」
こういうへりくだった物言いはこの世界ではマズいか……と言ってから気付いたが、ホーフェナ女史が目を細めて「ありがとうございます」と言ってくれたのでよしとする。
「時間が惜しいので歩きながら依頼については説明をしたいと思いますが、よろしいでしょうか?」
「問題ありません。早速参りましょう」
俺たちはホーフェナ女史に従ってエウロンの町を後にし、とりあえずの目的地である『角兎の森』へと向かった。
『角兎の森』はその名の通り『ユニコーンラビット』が現れる森である。
といってもその出現率は低く、狙って狩ることで生計を立てるというのは難しいようだ。薬草の群生地があることでも有名で、冒険者を護衛に雇って採取人が足を踏み入れることは珍しくないらしい。
ホーフェナ女史は慣れた足取りで森の中を歩いていく。俺たちは護衛なので一人は前を歩かなくてはいけないと思うのだが、彼女いわく「モンスターの気配は分かりますので、その時になったらお任せします」とのことだった。
特に何事もなく森の中を2時間ほど歩くと急に開けた場所に出た。そこは淡い緑の草が陽の光を浴びて一面に広がる広場であった。
「まずはここで薬草を採取します。周囲の警戒をお願いします」
ということなので3人でホーフェナ女史を囲むようにして警戒にあたる。と言っても森に入ってからモンスターの気配はまったくない。モンスターが人間を恐れて逃げるということはあり得ないので、実際に周囲にはいないのだろう。
ちらりと見るとホーフェナ女史は慣れた手つきで薬草を採取していた。この手の作業は素人には分からないコツがあったりするので手伝うのは難しそうだ。
「ホルト草を見るのは初めてですか? 冒険者さんが使っているポーションの原料にもなる草ですよ」
俺の視線を感じたのか、ホーフェナ女史がニッコリと笑いかけてきた。
「薬草を取るところを見るのも初めてですね。薬草は栽培することはないのですか?」
「王都や一部の領地ではやっていると聞きますね。ただあまり上手くはいっていないようです」
「栽培が難しい植物なのですか?」
「一説には魔力を含む土でないといけないとか。そういう土がある場所はモンスターも出ますので」
「なるほど……」
と頷いていると、ラーニが意味ありげな目で俺を見ているのに気付いた。ラーニがクイッと顎でフレイニルの方を見るように促すので目を向けると、悲しそうな顔をしたフレイニルがそこにいた。
いやなぜ……と思ったが、もしかしたら俺がホーフェナ女史と話しているのが気になるのだろうか? 彼女は俺のことを父親代わりに見てるのかもしれないな。
俺が声をかけるかどうか迷っていると、ラーニが鼻をひくひくとさせ始めた。
「ユニコーンラビットの匂いがするわ。風上の方にいるみたい」
「本当か? ホーフェナさん、どうしますか?」
俺が聞くと、ホーフェナ女史は立ち上がって荷物を背負った。
「ユニコーンラビットの角が最優先ですので、そちらへお願いします」
俺たちはラーニを先頭にして、再び森の中へと足を踏み入れた。
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