第37話

「これは、なんだ」

「明太子というものよ」

ミオが忠に説明した。

「この、明太子を突っついている生き物は

何だ」

「知らない、カラスという生き物よ」

「どうして、ここにいる」

「カラスに聴いてみてよ」

「できるか、そんなこと」

忠が激怒した。

「今度のアメリカの大統領選挙ねえ」

「うん」

「わたしが立候補するわ」

「ゲッ」

「他にろくな候補もいないみたいだし、

まっ、軽くッ当選かな」

「ない、ない」

忠が手を振った。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る