第27話
「お嬢さん、ここ空いてますか」
そのとき、他のAIがミオに声を掛けた。
「まあ」
ミオは驚いた。
それは、まごうことなき白馬に乗った
王子様だったからだった。
「AIの世界にも白馬や王子さまが
そんざいするんですのねえ」
「もちろん。シロナガスクジラや
マントヒヒも存在します」
「大孔雀は」
「もちろんいます」
白馬の王子様が馬から降りて
挨拶した。
「ダルタニアンといいます。よろしく」
「まあ、なんてりりしくて素敵なお名前」
ミオはイッパツでイカレテしまった。
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