第8話
「そこ、評判の店なの」
「うん、なんかホストたちが
ふつうじゃないんだって」
「どうふつうじゃないの」
「ぜんいん、つまりオネエだってこと」
「ひえーっ」
和江がずっこけた。
「オカマ十人衆ってのがいてね」
「根来十人衆みたい」
「オトコ客たちにも大人気だそうよ」
「へーっ、旦那さん、誰と浮気してるのかしら」
「うーん。なにかの間違いであってほしい」
「どうして」
「ただ、単に気色わるいから」
「あら、ミオそういうとこ寛大なんじゃ
なかったかしら」
「まあ、自分の旦那がかかわってくるとねえ」
「なるほど」
「旦那を拷問して問い詰めてみようかしら」
「よしなさいよ」
「本気だよ」
「本気なんかーい」
「アラブの王様に頼んでみる」
「なんて」
「手切れ金五十億ほど調達できないかどうか」
「できるか、そんなもん」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます