第3話 イチャついちゃった!

休み時間になった。

次の時間は、体育だ。体育なので、叶人は、男女共有トイレで着替えることにした。叶人は急いで、着替えていた。そこに、もう一人トイレで着替えたい生徒が現れた。



その生徒とは、西園寺桐乃である。


「一緒に着替えようよ〜、お兄たん!」


 桐乃は、叶人を誘惑してきた。そう言い出すと、桐乃は全身の制服を脱ぎ、パンツとブラジャーだけの状態になった。


「お兄たん、ここから、脱がして……」

「え、いいの……」


 叶人は、桐乃のブラジャーを脱がすと胸を抱きしめた。

 こんなに大きな胸がこのブラジャーの中にあるなんてと、そう思いながら胸を揉んだ。多分、Dカップくらいだろうか。その胸を今俺は揉み、抱きしめている。


「今度は、パンツを見て。」

 

桐乃のパンツには、ヒヨコが描かれていた。そのパンツがとても可愛かったので、つい褒めてしまった。そして、その後パンツを脱がすことにした。


「脱がしていい?」


 すると、桐乃はそれに元気よく返事した。叶人は、抱きしめながら、パンツを脱がすと桐乃のパンツの端っこを持ち、床に広げた。


「ねぇ、お兄たん、私を抱いて!」


 裸になった桐乃は、自分のことを抱くように叶人に話しかけた。それに、叶人は、「いいよ、抱いてあげる。」と返事をし、桐乃をお姫様抱っこをした。その時、男女共有トイレの扉の鍵が開いて、外から桐乃と同じクラスの中学生の女子たち三人が裸の桐乃を抱いている叶人のことを見てきた。


「え、桐乃!何してんの?」


 この中学生の生徒の女子たち三人は今回の体育の授業に来ない桐乃と叶人を探すために先生から役割を与えられ、校舎を探していた途中なのである。そして、トイレの前を通りなぜか開いていて、中から音がしていた男女共有トイレの「開く」というボタンを押すと、

 二人がお姫様抱っこをしている現場を見てしまった。


「なんでこんな陰キャに抱かれているの?もしかして、嫌がらせ?」

「え〜、そうなのそれだったら、やばいね!写真撮っとこ!」

「お願い、写真は撮らないで!」

「いや、でもこれは写真撮るわ、ごめんね。」


 そう言って写真を撮ると、グラウンドにいる先生の所に写真を持っていった。

 桐乃と叶人は制服を着て、三人を追ったが、間に合わなかった。

 三分走ったら、グラウンドについた。しかし、グラウンドについた時にはもう全員に撮られた黒歴史の写真が配られていた。


「逃げよう!」

 

 それを桐乃に話すと、桐乃は「そうだね。」と言ってトイレにもう一度向かった。そこで、一旦隠れようと思ったのだ。だが、その後二人は次の授業のため、音楽室に向かった。




叶人と桐乃は音楽室に一番乗りでついてしまった。他の皆は、まだ片付けをしていたので全員ギリギリで到着してきたことが後で分かった。そのため、叶人と桐乃だけ最初に来てしまった。



 


その後、全員が到着すると丁度、授業の開始のチャイムが鳴った。叶人たちは好きなペアを組んで発声練習をした。

「お兄たん、発声練習しよう!」

 叶人たちは、他のペアにジロジロ見られながら発声練習をした。二人は普通に発声練習をしていると、先生から二人は呼び出され、あの写真のことについて聞かれた。

「あれは、どういうことだね。」

 それを聞かれ、二人は嘘をつくしかなかった。本当のことを言えば、すぐに退学させられてしまうからだ。それに、退学だけでは済まず、他の学校に行っても、変なあだ名をつけられた状態で過ごすことになる。そのため、二人は揃って同じ嘘をついた。



「これは、合成です!」

「そんな証拠でもあるのかね。」

「いや、ないです。」

「それじゃあ、しょうがないな。」




 そう言って、先生は退学届を渡した。二人はそれを受け取ると、すぐに学校を後にした。

 


それからは、この学校に二度と来ることはなかった。

 家についた。家では、二人で「バレちゃったね」などと告げながら、ソファに二人で横になった。横になると、桐乃は「もうバレちゃったから、家でイチャイチャしない?」と叶人に話しかけた。叶人はそれに「いいよ。」と返事をし、家で二人で泣きながら抱きついた。



 でも、学校に行かなければ誰にもジロジロ見られなくて済む。それなら、家に二人で引きこもり生活をし、家の中でイチャイチャするという生活をすれば誰にも文句は言われないし、二人も幸せである。そのため、叶人と桐乃は学校に行くのを諦め、家の中でイチャイチャすることにした。

 



これからは、毎日お兄たんと最高のイチャイチャ生活ができる。そう思い、桐乃は泣くのをやめた。生活していくお金は親が毎月送ってくれる仕送りで生活できるし、お腹が空けば近くのスーパーで何か買ってきて、桐乃が料理すればいい。この様な生活でも二人は生活できていけることが分かったので、「この幸せしかない毎日」を生きることにした。

 

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