3:ダチョウと交流




「えーと、とりあえず。前衛で剣を扱うパーティリーダー、人間族の『クルディウス』さん。」


「うん、そうですね。」



ほんほん、海超えた先にある帝国っていうむちゃデカい国の出身で、案の定冒険者ってお職業なんすねぇ。魔物狩って、治安維持して、お金貰うって言う対魔物戦のエキスパート。……ほーん、私らでもできそうですな。文明のある近くに生息する魔物はここに比べれば大分弱いらしい、もしそっち方面に移住するのなら結構簡単に金稼ぎが出来そうだ。



「高原の調査の依頼を受けて来たのだけれど、さらに奥地に何があるのかという知的好奇心につられさらに前進。そしたら魔物のレベルがぐん、と上がって逃亡生活。何とか帰れるルートを探しながら彷徨ってたら土竜に襲われた、と。災難だねぇ。」


「あはは、その通りで。……もう二度と依頼外のことはしませんよ。」



そう言いながらどこか遠い目をするクルディウスさん、まぁそうだろうねぇ。私に魔法なんて不思議ちゃんパワーは解らないが、肉体の強度とかスペックみたいなのは感覚で理解できる。その感覚がここにいる三人を『とってもよわよわ! 剣士は……、まだマシ?』と言っていることから逆によくこの高原で生き残れたな、という感じだ。


少し話を聞いた感じ結構彷徨っていたみたいだったし……、いやはや。生きてるうちに保護できて良かったよ。



「んで、斥候というか遊撃系全般担当。ハーフドワーフの『ザッド』さん。」


「すね! まぁ正確に言うとクオーター、4分の1ドワーフなんすけど。」



ほへー、ドワーフもいるんすね。彼によると人よりもちょい身長が低くて、ずんぐりむっくりな感じの種族らしい。彼自身人間のクルディウスさんと比べればちょっと背が低い位だが、ドワーフはもっとちっちゃいらしい。とってもファンタジーな感じ。


手先が器用だから色々できるって感じなんだね~。お手手がないダチョウとは対照的な存在だ。あとこの高原がある大陸の出身らしい。なんか北に行くと海があるみたいで、そこの港町でクルディウスさんとかと知り合ったぽい。ぽいぽい。



「それで、最後に遠距離担当の『アメリア』さん。まごうことなき魔法使いエルフ。」


「まぁ、そうだけど……。この子どうやったら離れてくれるのかしら?」



ん? ウチのメスですか? 無理っすね。そいつ他の個体よりも執着が強いヤンデレタイプなんで。違うものに興味が移るまでずっとそんな感じだと思いますよ。多分私が呼んで一回視界から外れても、もう一度発見したら振り出しに戻る感じですね。



「まぁ離れるにしても5㎞……、あ。距離単位伝わります?」


「えぇ、まぁ。解るわ、メートルでしょう?」


「そうそう。視界から外れて時間経過すれば多分忘れるとは思うんですけど、そもそもそいつがアメリアさんの匂いを気にいっちゃったみたいなんで……。この群れにいる間は諦めてくだせぇ。」



いやマジですみませんね、うちの子が。


そのメスちゃん群れの中でも比較的珍しいタイプで、何か一つの物事にのめり込むタイプだ。昔何故かずっと座り込んで卵を眺めている個体がいるなぁと思って気になったのがコイツ。どうやら白くて丸っこいソレが非常に魅力的に映ったらしく、四六時中卵を見つめていた。私らダチョウの繁殖期は今みたいに色々な狩場を点々とするのではなく、一か所に巣を作って卵を守り続ける。


普通メスであれば他の個体の真似をして卵を温めてみたりするものなのだが、コイツだけはずっと眺めるだけだったので記憶に残っている。まぁ殻が割れて中から雛が出てきた時は自分のお気に入りが壊されたと勘違いし、ガチ泣きしていたが。



「……かわいい。」


「でしょう? ヘイ! そこの! アメリアさん困ってるから水浴びてきな?」


「みず? みず……。」



私の声に反応し、川の方に一瞬目を向ける彼女。……面倒だから名前つけるか。じゃあヤンデレから取って『デレ』ちゃんで。デレは水の方を一瞬見たわけだが、直ぐにアメリアさんの方を見直し、もう一度水の方を繰り返し見ている。言われたから水の方に行きたいけど、アメリアさんの匂いが好きだから近くにいたい。でも水も飲まなきゃいけない。


そう迷っているうちに何を考えているのかを忘れてしまい、さっきまで続けていた交互に視る、という動作を意味も解らず続けている感じだ。う~ん、おバカ。せめて決断を下すまで記憶を持たせなさいな。



「……わかった、行きましょう? 口を拭いてあげるわ。」


「くち?」


「おみず、よ。」


「みず!!!」



繰り返し見る動作が面白かったのか、それともアメリアさんの琴線に触れたのかはわからないが、ほんのりと笑みを浮かべた後。目線で私に許可を求めながら彼女を川まで連れて行こうとする。いやはや、すみませんね。ウチの子をよろしゅうお願いします。あ、そいつ顎の下撫でてやると喜びますよ。



「さて! 何の話してましたっけ?」


「……あぁ、えっと。あ~、なんて呼べばいいんですかね?」


「ん? あぁ呼び方っすね。なぁ~んでもどうぞォ。長でも族長でも女王でも、……さすがにそれはマズいか? 名前あった方が呼びやすい?」



何かを言い始めようとして、止めてしまうパーティリーダー君。聞いてみると明らかにそんな感じだ、まぁ役職で呼んでもいいけどやっぱあんまりしっくりこないんかね? まぁ私傍から見たら超絶美少女(ダチョウ)ですし。貫禄だけならウチの群れにいるちとごっつめのオスがあるからねぇ。あ、私ら種族的に年取っても可愛らしい感じになるからイケオジは探してもおらんで。すまんな。


っと、名前だったな。そうだな……。じゃあ『レイス』で行こう。"ほうよろすてれいす"、から取って『レイス』。可愛いでしょ? ダチョウの女王様に最適~!



「では、レイス殿。改めて我々を助けていただきありがとうございます。」


「も~、さっき別にいいって言ったでしょ~! ……OK、真面目さんね。」



軽く息を吐き、意識を切り替える。自身の欲を理性で収め、出すのは群れの長としての顔。例え私以外がどれだけ阿呆であろうが、彼らが何も気にしない性格であろうとも、自分自身で課した責任は全うせねばならない。ふざけて王を名乗るのならば、それぐらいはして見せよう。



「その礼を群れの長として、受け取ろう。してクルディウス殿? 先ほどまではあなた方について教えていただいたが、次に聞きたいことがある。あなた方の基準において、我々はどのような扱いだ?」



実際、それが一番重要だ。


獣人、いや未開の地にいる原住民。彼らの文化圏における我々の扱いを知らねば行動を移せない。もし彼らが私たちを蔑み、奴隷のように扱うのが常ならば私はこの場でこの三人を消さなければならない。先ほどの話から、彼らは冒険者としてこの地域へと調査に来た、という情報を聞き出している。そして依頼に含まれていない行動をした、ということも。


つまりもし彼らの文明が私たちに害をなすモノであれば、彼らを家に返し私たちの存在を明るみにすることは避けるべきだ。ここの環境は過酷ではあるが、彼らがここに来れている時点で来ることは可能。もっと大人数でくればより安全性は上がるだろう。そして、私たち。いや正確に言うと私以外は底抜けのお馬鹿。すぐに騙されて連れていかれ、見世物にされてしまうだろう。


自身の群れでなくとも、同族をそんな目に遭わせる気などない。



「もし、我々がそちらにお邪魔した時。どうなる? 君らと同じ"人類"という枠組みで考えられるか、それともそこに転がっている土竜のように"魔物"として扱われる、か。非常に興味深い。」



私個人の身であれば、如何様にも立ち回れる。前世のおかげで人の悪意ってものは理解してるし、人類という種族が格下をどのように扱ってきたのかも歴史で学んだ。この身に宿る身体能力を十全に使っていけば何とかなるだろう。


しかし、今の私は一人ではない。愛すべき阿呆である私の群れの仲間たちは、私が行く場所についてきてしまうだろう。そして、その頭の弱さから放っておけばすぐに食い物にされてしまうのは目に見えている。私個人の欲望は文明の中で生きることではあるが、それが同族の不利益に繋がるのであれば私は"我"を殺し、彼らの長として選択しよう。



「さぁ、どうなんだ?」








 ◇◆◇◆◇








一瞬にして膨れ上がるプレッシャー、先ほどまで人好きそうな笑みを浮かべ楽しそうに笑っていた彼女の雰囲気が一転する。


自分たちパーティが生き残るために佇まいを整え直し、一族の長と言えるだろう彼女への礼儀を尽くしたつもりだったが……。失敗だったかもしれないという考えが頭を過ってしまう。彼女たちに助けられた以上避けられるものではなかったといえども、後悔をしてしまうのは自身の弱さ故だろうか。


そうだ、自分たちは弱い。それも、どうしようもないほどに。


確かに元居た場所、自分たちがホームとする場所ではある程度名前の売れたパーティだった。ギルド内の階位も上から数えた方が早いし、ギルドから直接未探索エリアの調査を依頼されるほどに実績も力量もあった。


だが、そんなのただのお飾りでしかなかった。自分たちがさらに奥地へと足を踏み入れた瞬間。環境が激変する。自分たちが住む近くのエリアでその一帯の主と呼ばれるような個体が、この高原ではただの雑魚として扱われている。私たちの常識であれば群れないはずの魔物たちが、群れてお互いの身を守らなければ生き残れない様な環境。


そして、あの土竜の様な人間ではどうしようもない様な存在。


それを、集団とは言え簡単に倒してしまい、それが当たり前で日常のようにふるまう彼女たち。


力の差は、歴然としている。こちらが相手の機嫌を損ねた場合。自分たちに待っているのは死であろう。優秀な魔法詠唱者であり、自分たち人間の何倍もの時間を生きるエルフのアメリアはまだ生き残れるかもしれないが、彼女たちから逃げられたとしてもこの高原で待っているのはただの死。もうどうしようもない。


故に、礼儀を以って自身は挑もうとした。


だが、それ以上の覇気。群れの、種族の長として彼女は返してくる。自分たちの命など如何様にもできる、と。言葉にはしていない、ただそう勘違いしてしまうほど凄みが、彼女にあった。昔自身の母国、その帝都でみた貴族が持つ覇気よりももっと強い、生命としての格上が目の前にいたのだ。



(言葉を選び、なおかつ正直に。でなければ皆死ぬ!)



「に、人間としては、扱われると思います。ただ……。」


「ただ?」


「そ、そういった。種族間での差別は、あるかと。」



この大陸の国家、その大半が多民族国家ではあるが海を越えた大陸と今自分たちのいる大陸の二つに領土を持つ帝国は、自分と同じ種族としての"人間"を主体とする国家だ。国の方針としては種族間での差別を禁止するような動きをしているそうだが、それが完全に守られているとは言えない。


周辺国の中で一強状態である帝国、その文化は自然と他の国へも伝播する。故にそう言った被害はないとは言い切れない。神が作られた人である限り、その神と似通った姿かたちをしている。その点で彼女たちが人類ではなく魔物、と判断されることはありえないと断言できるが、そう言った種族間の軋轢に巻き込まれる可能性はある。



「なるほど……、とりあえずは人として認められるという情報はありがたい。」



ほんの少しだけ空気が緩む、だがそれに安心できるような状況ではない。長である彼女のプレッシャーに反応したのか、さっきまで食事に夢中だった"ダチョウ"と呼ばれた獣人の彼ら。そのすべての瞳がこちらを向いている。さっきまで無邪気に肉を頬張っていた者はどこにもいない。恐怖を感じるほどに澄んで無垢な眼が、頂点の指示を待ち続けている。



「……ふむ、聞いていてさらに疑問が湧いた。もう少し時間を貰っても?」


「大丈夫、です。」



その後も、彼女の質問に細心の注意を払いながら答えていく時間が続く。国家の体制や、今の統治者、どのような身分の者がいて、どんな生活を続けているのか。自分たち以外の種族のことや、宗教のこと。彼女の質問に答え、彼女がそれをかみ砕き新たな質問を投げかけていく。帝国で市民として生まれ、冒険者として生きてきた自身が持つ情報など程度が知れる、だが、彼女にとってはそれでも"何か"を掴む為の手がかりになるのだろう。


どうせ自分たちではこの環境を生き残ることはできない。幸い自分たちの社会は彼女が考えるほど他種族への排斥はない、いや確かに個人間での差別はあり得るが、国を挙げて何かの種族を弾圧するということは『次は自分の種族かもしれない』と不安を煽るだけ。それを考えればありえないという結論が出せる。


むしろこれほど力を持つ存在であれば、歓迎されてしかるべきだろう。帝国周辺はともかく、自分たちがいる国やその周辺諸国はいつ戦争が起きてもおかしくはない。



(それでも、気を緩めることはできない。一つ一つ、丁寧に応対しなければ。)







 ◇◆◇◆◇






ほーん、なるほどねぇ。



「うん、ありがと。悪いね時間取っちゃって~。」



入れていた気合を霧散させ、全身から力を抜きながらダラダラと言葉を紡ぐ。やーっぱ長モード? 気合入れ続けるとしんどいねぇ。こっちに都合がいいと言えどもちょっと怖がらせちゃったし、お詫びに土竜の肉……。あ、いらない。


まぁとりあえず冒険者のこととか国のこととか、他種族のこととか宗教とか色々聞いたけど……




ぜんぜんわからん!!!




いやマジで解らんわけではないけどさ……、ちと情報が少なすぎてまだ判別がつきにくい感じではあるよね。


ただこのままこいつらを返しても大丈夫そうだということ、そして私らダチョウがそっちにお邪魔してもすぐに問題にはならなさそうってことが解っただけ収穫かな?


こいつ、クルディウスさんの話だけだからどうか解らないんだけど、基本このあたりの宗教ってのは一本化されてるっぽい。同じ教えを受けているし、見ず知らずの人間でも同じ神を信仰しているって前提があるのである程度会話が成立する、って感じのようだ。確かに別種族を嫌う人もいるみたいだが、そういう神の下で平等って考え方があるので急に迫害ルートに入るって感じでもないみたい。



(なんか聞いてる感じ、マジで"クルディウスは"他の宗教を知らない。って感じだったし、"私たちダチョウも同じ神を信仰している"みたいな考え方をしているように見えた。)



それが悪いのかいいのかはおいておいて、まぁそう言う前提があるので『ダチョウ駄目! 人間じゃない! お肉ヘルシー! 家畜!』みたいな扱いにはならなさそうだ。その点はまぁ一安心、ってところかな。


あ、ちなみに私らダチョウに信仰なんていう難しいものは理解できません。ほら今度私の横に来てたこのオスのダチョウに聞いてみ? 『貴方は神を信じますか?』って。そしたら多分『何? ごはん? 食べるー!』って返してくれると思うよ。ナチュラルに神を食い殺そうとしてくるからそう言う質問ナシね?



「う~ん、そやねぇ。クルディウスさん?」


「はい、何でしょう。」


「聞いてた感じ私らがお邪魔してもまぁ大丈夫そうだし、送ってあげるよ。そっちのホームに。」


「ほ、ほんとですか!?」


「うん、もちろん。私はそっちの文明世界を見てみたいし、こいつらも同じ高原ばっかじゃ飽きるでしょ。いい経験になるだろうし、ウチの群れで連れて行ってあげる。そっちは道案内で、私らは護衛って感じで。大丈夫かい?」


「はい! もちろんです! ありがとうございます!」



いいってことよ~。まぁ聞いた話、彼らの住む地帯は、海越えた大陸に本拠地がある帝国の飛び地以外、細かく纏まった国家が乱立しているっぽい。帝国の方で色々ごたついている間に、この今いる大陸から帝国を追い出すために強大な力を手に入れようとし、お互いの国土を我が物にしようとする戦国時代が始まってるっぽい。つまり国境紛争やらが多発してきな臭い感じ、まぁ武力が必要な時代みたいですな。



(彼らの力量で、結構上の方ってことは私らのスペックはおつむ以外他種族と比べてかなり高いことになる。この高原みたいなメシの豊富な地帯がなくても……、そっちに傭兵として殴り込んで飯のタネを得る、って動き方も出来そうだな。)



ま、ウチの群れから犠牲者なんて一匹も出すつもりはないし。そこら辺はよくよく考えて、って感じだろうけど。


私ら全員騎馬突撃標準装備みたいなものだし。戦闘、狩りになったらバーサーカーみたいになっちゃう個体も結構いる。敵味方の判別ができないだろうからそこら辺上手く動かしてやらないといけないけど、稼ぐことだけ考えればなんとかなりそうではある。まぁ頭が弱すぎるから難しいところはあるだろうけどね?


でもやっぱり最初は冒険者スタートかね? 魔物の素材とか持ち込んだらお金貰えるみたいだし、ウチの子たちに我慢させるのはちょいと面倒そうだけど、よさげな魔物を狩って金手に入れて、文明的なお食事を頂く。それだけでもう、夢が広がるってもんでしょ。



(あ~、どんな感じなのかなぁ。異世界の町、料理。)



うむ、とても楽しみ。



















〇帝国と周辺諸国


なんかローマっぽい帝国と、今後帝国かダチョウのどちらかに平らげられてしまうだろう周辺諸国の皆さん。


帝国の前皇帝の時代、諸外国に戦争を連続して仕掛け、帝国民がいくつ戦線があるのか把握しないほど敵が多かったのにも関わらず買っちゃったのが帝国。現在は皇帝が変わり、諸外国との融和路線を進めている様子。地球に当てはめて領土の説明をするのならば、ローマを中心としたヨーロッパ各地に領土を持ち、北アフリカの一部にも領土を持っている感じ。


周辺諸国、他の国家で言う地方領主レベルの国土を持つ者たちが大陸を制覇するために競い合っている感じ。ダチョウの長が表現した通り、日本の戦国時代。信長が当主となる前後の感覚。冒険者の彼らが住む町もその国の領土の一つで、複数の種族が入り乱れている都市のご様子。ダチョウ様御一行が訪問なされるとのことなので、震えて待て。


あ、ちなみにダチョウちゃんたちは町のルールとか全然解りません。教えても無理です。シカタナイネ! 






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