第29話 綺麗なバラ

 菲針とエラはお互い睨み合い、様子を窺う。

 最初に仕掛けたのはエラだった。瞬く間に距離を詰め、右手のダガーを振りかざす。咄嗟に菲針がその攻撃を防ぐと、横からさらにガラス製の簪が迫ってくる。右足で防ぐが、エラは菲針の太ももに思いっきり簪を突き刺す。


「ぐっ……!」


 菲針はエラの右手を弾くと、右足を上げたまま左足でエラの左手を蹴り上げて着地する。後退りしたエラの左手に握られているガラス製の透明だった簪には鮮血が滴っている。エラは攻撃の手を緩めることなく再び距離を詰めてくる。エラはその両手の武器を持ち替えたり空中に投げたりしながらそのテクニックで推してくる。

 くっ……。この女、先程よりも強くなっている。これがコイツの本気なのか? このままではマズいな……。


「おらぁあ!」


 その時、エラのダガーが菲針のナイフを弾き、ナイフは菲針の手元を離れて機械だらけの隙間に消えていった。


「あはははは! さぁ! ここからどうするのかしら、ゴリラ女!」


 仕方ない。を使うか。

 すると菲針はウエストポーチから一本の飴を取り出す。


「……何よそれ」

「棒付きキャンディ。──プリン味だ」

「そんなの見りゃ分かるし、味なんてどうでもいいわよ! なんで今、この状況でそんな物を取り出すわけ?」

「とっておきの手段なのだ」

「はァ。訳分かんないわ。とっとと死んでちょうだい。もうアンタにはうんざりだわ」


 菲針はエラを無視してパッケージを外す。そのゴミをウエストポーチへ戻してチャックを閉めると、ハァムとあの可愛らしい声を漏らしながら咥える。


「さぁ、参ろうか。ここからが本番だ!」

「バカバカしい。いい加減にしなさ──」


 その瞬間。気づいた時にはエラの腹部に菲針の右手が当てられていた。その刹那、エラは後方へと吹き飛ばされ、金属製の壁に背中を強打する。

 なに……? 何が起きたの今……。あの女、一体何をしたのよ……。

 エラは髪をかき上げて落としたダガーを握り直す。そのまま先程同様瞬く間に距離を縮めてダガーをまっすぐ菲針の腹部に突き刺したかと思った瞬間。そこに菲針はおらず、背後から背中に蹴りを食らう。そのまま転がったエラは冷気が出ている機械にぶつかった。

 なにこれ……。アイツが食ったのはおそらくただの飴じゃない。ドーピングだわ! 絶対っ!


「ズルよ! そんな薬物!」

「既製品だ」

「嘘よっ! 私の知ってる棒付きキャンディにそんな効能は無いわ!」


 ──ピラッ。


 菲針はウエストポーチから先程の飴のパッケージをエラの目の前に投げる。


「チュ○パチャプス、プリン味。水あめ、砂糖、………………。何も入ってない……」

「だろ?」

「事前に仕込んでたのよ! きっと!」

「今開けた」

「…………。じゃ、じゃあなんでそんな突然強くなったのよ!」

「体質だ」

「どんな体質よ!」


 まったく、話にならないわこの女。脳みそも筋肉で出来てんじゃないの? とにかくこんなバカ女に負ける訳にはいかないわ!


「ハァァアア!」


 エラは立ち上がるや否や得意の手数で両手の武器を振る。しかし、その攻撃はすべて綺麗に躱される。それどころか、菲針の組手によって簪を奪われてしまう。菲針はその簪で反撃に出るが、エラの勢いの良い攻撃によって、その簪の先端が折れてしまう。その隙を突いてエラがダガーで突いてくるが、咄嗟にバク転をした菲針はその足でエラのダガーを弾き飛ばす。お互い一定の距離を取った状態で、武器を失った。


「面白くなってきたじゃない。いいわよ、正々堂々決めてやるわ!」

「悪いが、私に組手で勝てると思わないでくれたまえ」


 二人は同時に絡み合う。お互いの攻撃を防ぎ、足の攻撃も混じえながらその死闘を繰り広げる。徐々に壁やその場にある道具も使い始め、やがてお互いの身体のあちこちに打撲の後が見える。エラは口元の血を拭い、笑いながら話し始める。


「こんな相手は初めてだわ! この暗殺のエラとここまでやり合えるなんて! あのオンボロ機械兵器には飽き飽きしていたの。村瀬菲針、もっと私とやり合いましょ!」

「断る。君に割いている時間などない。そろそろ終わらせるぞ」

「釣れないわねぇ。だったらさっさと終わらせてあげるわよ。さぁ、早くお逝き!」


 再び組手を交わす二人だが、中々その勝敗は着かずにいた。

 このままではアリスの命が危ない。こんなところで時間を食っている暇などないのに……。どうにか機転を利かせて勝たなくては。望兎ならどうする。望兎なら……。

 菲針は今までの戦いの中で望兎の作戦を思い出す。相手との力が五分五分で、そんな泥仕合を抜け出すきっかけを作る機転。


『アリス! 鷹を誘導しながら菲針さんと鷲の間に入って、二体に向かってその目眩ましは出来るか?』


 目眩まし……。視界を奪えれば隙を作れる。何かないか……。何か彼女の視界を奪える物……。

 辺りを見回すが、面積の広そうな物は見当たらない。ライトなんかも置いてない。この作戦は失敗かと思ったその時、菲針の視界の片隅に黒い物が映る。ウエストポーチのベルト部分に掛けてあったいつも被っている黒のキャップだ。そして菲針は思い出す。


『おい飛んでる鉄クズ野郎! こっち向けや!』


 アリスと出会ったあの時。飛行系遊徒の気を引こうと望兎が咄嗟に取ったあの行動。

 そうだ。これなら注意も引けるし、この距離なら一瞬視界も奪うことが出来る。ならば善は急げだ!

 菲針は右手を腰元に運び、キャップのサイズを調整するアジャスターという部分を外して先端のブリム部分を持つ。そして菲針はフワッとエラの目線の高さにキャップを投げた。


「えっ?」


 困惑したエラは一瞬戸惑いながら咄嗟に下からの攻撃を予測して後ろに下がる。その瞬間、背後から声が聞こえてくる。


「パーフェクトだ」

「なっ!?」


 そして、菲針の右足が綺麗にエラの脇腹へと入る。エラは勢いよく地面に叩きつけられると、そのままぐったりして動かなくなった。菲針はキャップを拾って再度ウエストポーチのベルト部分に掛ける。機械の隙間に入っていったナイフを探していると、エラが喋り出す。


「アンタ……やっぱり強いわね……」

「ありがとう」

「……ふっ。普通の人は大体謙遜するのよ? 特に日本人はね」

「すまない。そういう習わしには少々疎くてな」

「でしょうね……。はァ、私の婚期もこれで終わりか……」

「そんなことはないだろう。人間いつでも結婚は出来る。その気さえあればな。むしろ君たちのことを手駒としか思っていないクズ男と結ばれなくて良かったよ」

「……アンタは結婚願望あるの?」

「無いな。私はパートナーと二人で生きるより、大切な仲間と生きたいと思っている。今はな」

「羨ましいわ。生涯独り身の一匹狼には眩しい」

「気持ちは分かる。私もそうだったからな。そうして大切な人も失った。だから私で良ければ君の友にならなれる」

「え」

「嫌なら良いが」

「……まぁ、考えておくわ」

「フン。よし、ナイフあった。私はこれから三国巴を倒してくる。その後にまた会うことがあれば返事を聞こう」


 エラは寝転がり壁の方を見たまま片手を軽く上げて返事をした。


「ではな」


 菲針はそう言うと、走って中庭の方へと出ていった。取り残されたエラは顔をうずめており、その顔は赤面していた。


「急に何なのよ……まったく」




「望兎っ!」


 宮殿と中庭を繋ぐ扉を勢いよく開け放った菲針から小瓶が望兎の方へ投げられる。両手でキャッチした望兎はコルクの栓を抜いて中に入っている透明な液体をアリスに飲ませる。


「ひとまずこれで安心なんだな、マルガレータ」

「え、えぇ。そのはずよ……」


 木陰に座り込んでいたマルガレータはそう答えた。

 暗殺のエラはって言っていた。つまりマルガレータの他にもまだ俺たちの命を狙っている奴は居るはずだ。


「ここに居たら危険です。移動しましょう」

「アリスは大丈夫なのかい?」

「俺が背負います。何かあったら俺が守ります」

「では私は君を守ろう」


 望兎はアリスを背負うと、中庭から宮殿に帰っていく。菲針は望兎が戻ったのを確認すると、振り返ってマルガレータに声を掛ける。


「解毒剤のことを話してくれてありがとう。マルガレータ」

「だからそれはピザ──って、え」


 菲針は望兎の後を追って扉を閉めた。

 名前、ちゃんと呼んでくれたぁぁぁあああ!


「望兎、一度ここへ入ろう」


 菲針さんがそう言いながらとある部屋の扉を開いている。確かに、ただでさえ体力の無い俺がいくら軽いアリスであろうとも少女一人を背負いながら歩き回るのは正直現実的じゃない。さっきは少々向きになってしまっていた。菲針さんはそれに気づいていたようだ。情けないな。


「分かりました。すみません」

「謝ることではない。珍しく男らしかったぞ」

「珍しくってなんですか」

「失礼」


 俺たちが入った部屋は応接間のようだった。俺はソファにアリスを寝かせる。俺も別のソファに腰を下ろし、辺りを見回すとレビリア邸での応接間を思い出す。あの時、アリスを守ると約束した。もうあれから半年が経とうとしている。俺はアリスを守れているのだろうか。


「君が責任感を感じる必要はないよ」

「でも俺はアリスを守るってレビリア夫妻に約束したんですよ」

「それはみんなそうだ。私は君たち二人を守り、望兎は私たち二人を守り、アリスも私たち二人を守る。そういう持ちつ持たれつの関係こそがチームという物だろう? 互いが助け合い、共に協力して戦う。皆が皆を支え合っているんだ」


 今までほとんど孤独で生きてきた俺は仲間という存在に固執しすぎていたのかもしれない。


「すいません。団体行動に慣れてなくて」

「君はそのすぐに謝ることを改善せねばだな。そんなのでは押し負けてしまう。もっと自分の意見を出していくんだ。私たちが出会ったあの時のように」


 もっと自分の意見を出していくねぇ。中々難しいだよな。


「それにだ。私たちは皆、団体行動には慣れていない。私もアリスも今まで一人で生きてきたんだ。とりあえず望兎はいつも通りが一番だ。もっと気楽になりたまえ」

「……分かりました。すいません、色々考えちゃって」

「はい謝った。罰として飴十個奢りたまえ」

「安いな」


 少し時間が経った頃、アリスが目を覚ました。


「わ、私としたことが、またも倒れてしまってすまない……」

「体調はどうだ?」

「うん、平気よ」

「飴食べるか?」

「うん、ありがとう菲針様」


 数分後。


「よぉーーし! 気を取り直して三国討伐やるぞぉ! おー!」

「その飴変な成分入ってます……?」

「エラと同じことを言うな」

「え……?」


 俺たちは行先をどうしようか話し合う。


「三国が居るとすれば何処なんだろう」

「決まってるわ。テッペンよ。位が一番高い奴が建物の中で一番高いところに居るのがセオリーよ」

「ご令嬢が言うと説得力があるな。私も同じ考えだ」

「じゃあとりあえず上を目指しましょうか」


 二人は同時に頷く。俺たちが部屋を出ると。


「侵入者発見。中庭近くの応接間だ!」


 そういえば衛兵みたいな人たち居たなあ!


「逃げろ!」

「待て!」


 全速力で廊下を走る。休んでいてよかった。振り返ると鎧を着た人たちが五人ほど追ってきている。すると先頭を走っていたアリスが踏まれたカエルみたいな声を出した。


「グエッ!」


 正面を見ると中庭の扉が開いている。どうやらタイミング良く開けられた扉にぶつかったらしい。するとその扉からひょいっとマルガレータが顔を出した。


「あらあらお嬢ちゃん元気になったのねぇ〜。良かったわぁ〜」

「あ! 貴様よくもやってくれたなぁ!」

「アリス! 彼女は君が助かる術を教えてくれた命の恩人でもあるんだ!」

「でも死にかけたのもコイツのせいよ!」

「何を企んでる、マルガレータ」

「うふふ。ちょっとね」


 マルガレータは俺たちの後ろに立つと、ドレスのポケットから試験管を取り出す。


「毒針のマルガレータ。何のつもりだ」

「あらあら衛兵さんたち。鎧って視界が悪そうねぇ〜」


 毒針のマルガレータ? 暗殺のエラみたいな感じってこと? するとマルガレータは試験管を床に叩きつける。割れた試験管から薄灰色の煙が立ち込める。


「ぐわっ! 何をする! 毒針のマルガレータ!」

「今よ、行きなさい。貴方たち」


 俺たちはマルガレータに礼を言うと先へ走る。螺旋階段を登ってどんどん上の階へ上っていく。するとさっきの舞踏会場より広そうな空間に出た。奥には階段が見えるが、その手前に真っ赤なドレスに薔薇の髪飾りを付けた銀髪ロングでハーフアップに纏めた女性が立っている。恐らくコイツも俺たちの命を狙っている一人だろう。女性は振り返ると俺たちに話し掛けてくる。


「やぁ。ここへ来ると踏んでいたよ。お主たち」

「貴女も俺たちの命を狙ってる人ですか?」

「いかにも。我が名はローズ。紅き魔術師だよ」


 魔術師? こんな世界に魔術師なんて居るの?


「それは真実か?」

「ははは、信じ難いか少年。では見せてやろう」


 なんか喋り方ウチの最年長に似てんな。するとローズは右手を出して魔法を唱える。


『ローズ・ブレイズ』


 すると手のひらの上に薔薇の形の火が出現した。


「どうだ? これで信じたかな。少年」

「どうなってるんだ……」

「望兎、十数年前この世界には英雄と呼ばれる五人を始めたあらゆる能力を持った戦士たちが居たのを知っているかい?」

「あぁ、はい。炎の英雄とか光の英雄ですよね。世界や宇宙を守ったって聞いてます。個人的には四人目の『時の英雄クロノレム』が好きです」

「まぁそんな感じでこの世界は少し前まで超人世界であった。我々の先祖もそうだったのではないかと私は睨んでいる。まぁこの世界にはまだ化学や物理学では説明付かない能力を持った者が居るという訳だ。魔術師一人居たところで何ら不思議じゃない」


 なるほどな。でも魔術師相手にどうやって勝つっていうんだよ。すると菲針さんが前に出る。


「ここは私が行く。アリスは望兎を守ってやってくれたまえ」

「でも! 菲針様ばかり戦ってるじゃない!」

「それが私の役目だろう?」

「ま、まぁ……」


 菲針さんは深呼吸してショットガンを手に持つと走り出すし、正面に銃口を向けて跳び上がると一発撃ち込む。すると。


『オーロラ・スタッフ』


 ローズがそう唱えながら右手を滑らかに横向きに動かすと、ハープの音色と共に虹色の五線譜が二人の間に現れた。次の瞬間、その五線譜はショットガンの弾を見事に防いでしまった。さらにローズは両手を下から上げながら唱える。


『テール・ウィンド』


 すると今度はローズの背後から風が吹き、菲針さんが押し戻される。


「くっ……! 中々に手強いな」

「汝等の中で一番強いのはお主だと理解したよ」

「だからなんだ。元より私と戦っているだろう。逆にこちらも君の手の内は分かったぞ」

「それはどうかな?」


 ローズは右手の人差し指を菲針さんに向けると、喋り出す。


「お主、名は?」

「村瀬菲針だ」

「おぉ、丁度いい。と名前に入っているではないか。どっかの化学オタクではないのだが、我も針技を使おうかな」

「なに?」


 菲針さんが怪訝な顔をすると、ローズはニヤッと笑って唱える。


『スリーピング・ビューティ』


 バシュッと放たれた小さな針は菲針さんの首筋に刺さる。すると菲針さんは崩れるようにその場に倒れ伏せた。


「菲針さん!」

「我の睡眠魔術だよ。我が術を解かない限りヒバリは起きない」

「気安く菲針様の名を呼ぶな!」

「落ち着きたまえよ金髪のお嬢さん。名は?」

Daybreak-Aデイブレイクエース

「……中々凛々しい名前だね。……いい名だ」

「当然よ」


 マズい状況となった。最高戦力である菲針さんを早々に失ってしまった。となれば仕方がない。


「アリス、俺たち二人でやるしかないぞ」

「分かってるわ。あの女、菲針様の名前を呼び捨てするなんて許さないんだから!」


 こいつはいつも動機がズレている気がする。アリスは変身すると、まず遠距離攻撃を仕掛ける。


『ジャスティスビーム!』

「ほう、お主も術を使うのか。興味深いなぁ!」


 ローズは走りながらビームを躱す。アリスはそのローズをビームで追う。するとローズは隙を見て攻撃を仕掛けてくる。


『ブレイズ・フラメンコ』


 赤い炎を纏いながらフラメンコのステップで熱い一撃を入れてくる。なんて雅な攻撃なんだ。って感心している場合じゃない。


「あっつあっつあっつ!」

「フフッ」

「フフッじゃない! まったく癇に障る奴め……」


 アリスは飛び上がると一気に空中から距離を詰める。ローズは両手から炎の魔術をアリスに向かって放ち続ける。アリスはお得意のアクロバティックなターボテクニックを魅せながら回避すると、低空飛行でさらに距離を詰めていく。

 今朝、輪堂から電話があった。「スーツアップデートしといたよ〜。ヨロピクッ☆」だって。では見せてもらうとするか。このデイブレイクスーツの真骨頂を!


「フッ。そんな速度では遅すぎるぞ、Daybreak-A!」

『ブラストッ!』


 ──ボンッ!


 スーツの両腕の放射口から勢いの良い爆発が起こり、アリスの身体を上へと持ち上げる。


「なんだと!?」


 ローズの背後に着地したアリスは振り返って右腕の放射口を構える。


『ジャスティスビーム!』


 ローズの背中に向かってライトイエローの光線が放たれたのだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る