第25話『孤高の魔王』

サン・ライアット帝国 タリア共和国 宗教国家ブランカによる三国同盟は成立した…しかし西の大国グロッサ帝国がクラウ・ソラス リア・ファル ブリューナク バロールに率いられたアイラーヴァタ80機の前に崩壊の危機を迎えようとしていた


メルヴェイユ・オラシオ「ざっと30機くらいかしら 倒したのは ヨハンネス アナタは?」


ヨハンネス・リヒテナウアー「43機くらいだな、しかしケニヒスは何だ100機を優に超えているぞ…」


ジークムント・リングエック「私もやっと28機くらいです…ですがケニヒス殿は本当に人間なんですか…」


グロッサ帝国の誇るARMEDギア「ベヌウ」は疑似次元転送システム搭載型ARMEDギア4機と重装甲ARMEDギア アイラーヴァタ80機の前に蹂躙されていた


ケニヒス・ティガード「もう城は墜ちた 任務は遂行したぞ 俺は帰るが後の事はお前達に任せる」


ケニヒスの駆るバロールは撤退する


メルヴェイユ「あのティガルドの田舎者…勝手な真似を アイツを好きにさせてる波旬樣もどうかしてるわ」


ヨハンネス「まあ奴は「別格」だからな我々の中でも しかしジークムントよ良い勉強になったか?」


ジークムント「私如き若輩者には方々の戦いは本当に参考になります まだまだ精進が足りません」


メルヴェイユ「後の処理はアイラーヴァタに任せて私達も帰りましょうよ」


長い歴史を誇ったグロッサ帝国は此処に終焉を迎えた…


ダーナ神王国 ヌアザ城 


ダーナ神兵「グロッサは完全に制圧したと報告が入りました」


国王ラーヴァナ「そうか…案外つまらんな 相手が弱すぎたか しかし三国同盟ねぇ…少しは楽しませて欲しい物だな」


城の天守閣に登り其処から外を眺める波旬(ラーヴァナ)


波旬(ラーヴァナ)「世界の統一をなした後に一体俺は何をすれば良いんだろうな…」


遥か遠い過去の回想 二人の子供が歩いている、一人は波旬 もう一人は獅飛


獅飛「本当に人がいる街があるのかな?」


波旬「まあ何とかなるさ 何としても生き延びるぞ獅飛」


それからしばらく経ち…


波旬「街だ 街だぞ獅飛 人がいるかも知れない!」


獅飛「本当だ良かった やっぱり波旬の言う通りだったね」


荒覇吐「何だお前らは? まあ良いわ ウチの家で飯でも喰え」回想終了


波旬は少し涙を流している 


波旬(ラーヴァナ)「まだ涙なんて流れるのか俺は…」


帝釈「波旬樣…どうかなさいましたか?

武獣や禍津も戻り我が国はもはや盤石かと」


波旬(ラーヴァナ)「あの二人は色々不安定過ぎる帝釈お前が八岐の代わりに二人の指揮を取れ」


帝釈「お任せ下さい では御免!」


波旬(ラーヴァナ)「サン・ライアットには那由多  ブランカには獅飛…そしてタリア共和国には須流徒 かつての仲間達との戦いか…面白い 例え何年かかろうと決着は付けるぞ!」


後に10年戦争動乱時代と呼ばれた大戦の火蓋が切られた

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