第24話『光と風の対話』

エンリル・ノーサ・ルドラ「いきなり「那由多」で降りたのが不味かったか…」


宗教国家ブランカ サイロス大聖堂付近に那由多で降りたったエンリル・ノーサ・ルドラ それを見たブランカ聖導剣士隊はエンリルを数十人で取り囲む


フレッド・ハングラー「お前一体何者だ…何故風のオリジンから出て来た?」


フレッドは聖導剣士隊を率いている


エンリル「昔の知人に会いに来ただけなんだが…話を聞いて貰えるか?」


だがフレッドは「抜き打ち先の先」でエンリルを斬りにいく 凄まじい速度の居合術 だが…


エンリル「遅い」


エンリルは指二本で止める そしてそのまま剣を折る


フレッド「馬鹿な…これを躱すどころか指で止めるだと」


聖導剣士隊は一斉に攻撃を仕掛けるがエンリルが腕を振りかざした途端に剣士隊の剣が手から離れていく


エンリル「少しは話を聞いてくれ」


フレッドや剣士隊はぼう然としている 其処に現れたのは大神官ガルダ・オリンと神官長デイジー・キャッシュ


ガルダ「今のは払捨刀ですよね…本来は二人か三人相手に使う技ですが数十人相手に使うのは聞いた事がない

アナタの会いたい知人とは誰なんですか?」

 

エンリル「飛・ロンと言う この国の神官長をやっていると聞いたがエンリル・ノーサ・ルドラが来たと言えば分かるはずだ」


ガルダは少し考えて


ガルダ「デイジー悪いがフェイ(飛)を呼んで来てくれないか?」


デイジー・キャッシュ「分かったわ」


ガルダの内心「エンリル・ノーサ・ルドラ…その名前は最初のグランドマスターと同じだ イヤ…2600年前の人物だぞ…しかしフレッドの居合を指で折り今の払捨刀…いったい」 


飛・ロン「エンリル…久しぶりだな 悪いがガルダ  二人で話をさせてくれないか?昔の友人なんだ彼は」


ガルダ「分かった…しかしお前に友人がいるなんて知らなかったな」


離れの場所


飛・ロン「此処ではお互い「神名」じゃなくてエンリルと飛(フェイ)で良いかな那由多?」


エンリル「ああ…それで良い 獅飛

お前に聞きたい事とやって貰いたい事がある」


エンリル「俺の「風読み」でもあの三人の居場所は一切感知しない…お前三人を殺したな」


飛「御名答 どうしても3つの次元転送システムが欲しくて破壊したよ 超次元転送システムを超える力が必要なんでね」


エンリル「お前…その事を荒覇吐のお婆樣が知ったらどうする?」


飛「君がその姿で来たのは荒覇吐のお婆樣の力か…告げ口でもする気か

正直それは困る 母親同然の方だからね」


エンリル「だろうな お前と波旬に

取っては母親同然だろう…だから交換条件と行こう このブランカとサン・ライアットの同盟だ 正直ダーナ神王国の波旬は力を持ち過ぎている 奴の気まぐれは知ってるだろう?」


飛「だがダーナからARMEDギアを供給されたばかりだぞ…ブランカはダーナとの同盟を既に行っている 同盟を破棄すれば色々厄介だ」


エンリル「この国の教皇もお前が裏で操っているんだろう?ダーナとの同盟を破棄してサン・ライアットと同盟を組め!」


飛「随分と無茶を言うな 先代教皇の時代からこの国は僕が操ってるが…

まあ一時的な同盟なら可能だが…あくまでも一時的だけどね しかしあの人間達の争いには傍観ばかりしてた君が何故こんなに動く 仮に世界が滅んでも我々には関係ないだろう?」


エンリル「超次元転送システムを超える力の為に三人の同胞を破壊したお前の目的はなんだ?」


飛「本来オリジン統括者は僕がなるはずだったが余計な時にあの凡人波旬が最強の「器」の実験体に手を上げた…ならそれを超える力を手にして

僕がオリジン統括者になる」


エンリル「そんな理由か下らない…まあ一時的な同盟でも構わない タリア共和国とサン・ライアットの同盟も近いだろう ダーナ神王国を倒すには三国同盟は必要になる 倒した後の事は知らんがな」

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