第13話『飛燕の騎士』
宗教国家ブランカ サイロス大聖堂
ガルダ・オリン「しかし…また絵画が増えてるよ、あの方の道楽にも困ったもんだ」
玉座周辺には教皇直属兵達が列を連ねている
ガルダ「皆さん本当にご苦労さん
マスター持ちなのに僕に敬礼なんてしないで下さいね」
マルチェリ教皇「来たか 大神官の癖にマスタークラスも取れなかったガルダよ」
ガルダ「嫌味を言いに呼んだんなら帰りますけど?二刀を邪剣と馬鹿にされたんでハイマスターの試験官を叩きのめしたらこのザマです」
マルチェリ教皇「まあ…お前らしいが
…ところでまた絵画が増えたろ?どうだ素晴らしいだろうが」
ガルダ「一体信徒からいくら巻き上げたらこんなに高価な絵画を買えるんですかねぇ?」
マルチェリ教皇「そ…それよりお前に引き合わせたい御人がいる ジークムント殿 こちらが我が国の大神官ガルダ・オリンです」
ジークムント・リングエック「初めまして…私はダーナ神王国の国王代理としてマルチェリ教皇様に謁見に来た者です」
ガルダ「ダーナ神王国…確か僕のガンダルヴァ・ヴェーダはダーナ神王国が開発したARMEDギア…」
ジークムント「あの機体は我が国の国王陛下が作られた機体 ガルダ殿に使われて一躍有名になりましたね」
ジークムントは背中に見た事も無い長刀を差している
ガルダ「あの機体 サン・ライアットのライオハート以上の性能で…正直驚きました ですがかなり扱いが難しい」
ジークムント「まあ性能特化させる為にピーキーなワンオフ機になりましたが優れた乗り手なら問題ないと国王陛下も言ってました ガルダ殿なら乗りこなせると」
ガルダ「そんなに僕有名なんですか…
正直目立つ役職は苦手でして しかしジークムント殿…恐ろしい腕ですね、本気でやっても勝てるかどうか…」
ジークムント「少し手合わせ願いますか ガルダ殿!」
マルチェリ教皇「二人共…私の前で物騒な真似は止めてくれ 直属兵達もだ!」
教皇直属兵達も剣や槍や銃を構えている
ジークムント「少し熱くなり過ぎました…教皇様、申し訳御座いません では要件は済みましたので御免!」
ジークムントは大聖堂を去り疑似次元転送システム搭載型ARMEDギア「クラウ・ソラス」でダーナへ帰還する
マルチェリ教皇「で 実際の所あの男に勝てたか?」
ガルダ「負けました…頭の中でやり合いましたがあの長刀の刀身が伸びて真っ二つにされましたよ、勝てるとしたら飛(フェイ)ですかね?無想剣
と神妙剣を同時に使える飛(フェイ)なら勝てるかと」
マルチェリ教皇「つまり…引き分けだと…お前は自己評価が低すぎる フェイとお前は殆ど互角だろうが!」
ガルダ「ところで要件とは何だったんですか?」
マルチェリ教皇「うむ…我が国に同盟を結ばないかとダーナ国王から要請が来てな…正直迷ってるわ、ガンダルヴァ・ヴェーダ以上の機体を数機
用意すると言われたらな」
ダーナに帰るクラウ・ソラスを大聖堂の屋根から神官長の一人 飛(フェイ)が見つめていた
飛・ロン「次元転送システムのレプリカをARMEDギアに搭載したのか…ダーナ神王国 波旬の奴は何を考えているのやら」
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