第12話『例え偽りの親子でも』
ロアはアルケインから降りて那由多に乗り込む、その瞬間、那由多の口にフェイスガードが展開し機体の一部が変形する…そしてツインアイが蒼から金色に変わって光を放つ
ギャレットの手によりロアの「力」で、より能力を増幅させる為に改修されたギアオリジン(機械神)
八岐「一体どうゆう事だ…これは…しかし人間達の争いには介入しないと言うオリジン達の掟を忠実に守って来たお前がどうゆう風の吹き回しだ」
那由多「遥か昔…八岐が言ってた事を思い出したよ、如何なる状況に陥っても臨機応変に対処する術を身に付けろと とっくに忘れていた事だったがな」
那由多「ロア コントロールは全てお前に委ねる 私の能力はちゃんと把握しているな?」
ロア「気象を変化させる力と飛翔能力そして…アレだな…」
那由多「今から私の意識を遮断する 存分に力を奮え!」
八岐「神が人の傀儡になったか…面白い それがどれ程の力か見極めてやろう!」
八岐の八頭の紫色光が最大の光線を放つ
那由多は嵐気流の防御壁を作り紫色光は完全に打ち消された
ロア「悪いがもうお前は敵じゃ無い
アルケインで散々見せて貰った そしてもう終わらせるぞ!」
6枚の翼が広がり全ての羽が分離して数千の羽が竜巻状に八岐を切り刻む…八岐の姿をかき消す程の竜巻で羽が体中を貫く
ロア「これがテンペスト・シュレッダーか…凄まじいな もう相手は動けない、那由多お前の意識を元に戻すぞ 色々お前と因縁のある相手なんだろう」
分離した羽は元に戻り6枚の翼に戻る 八岐はズタズタに引き裂かれもう意識が殆ど無い…
那由多「聞こえる 八岐…何故こんな事をしたんだよ、まさか波旬の奴が」
那由多の口調は幼い子供の頃に戻る
八岐「確かに我々三人は波旬の命令を受けていた…だがな那由多…俺は人間からギアオリジンになって数千年
人々から神と崇められて何か虚しさを感じていた、人として地獄のような戦場に身を置いていた時が一番「生」を実感出来た…オリジンになってからは「生」を実感出来なくなったよ」
那由多「戦場で死にかけた僕を救ってくれて食料を分けてくれたのは八岐だよ…そして僕に生きる為に傭兵としての訓練を付けてくれてた、僕にとっては父親同然の…」
八岐「波旬の奴も何かがおかしくなっている 恐らく知恵のオリジン荒覇吐なら全てを知っているかも知れん…俺は十分に生きた…止めは息子のお前の手で…頼む」
那由多「有り難う…サヨナラ父さん」
那由多の手刀が八岐のコアを貫く
ロア「お前にとって父親同然のオリジンだったのか…それに元々は人間なのか…ギアオリジン達は?」
那由多「すまん…ロア…せっかく良い友人になれたと思ったがお別れだ…私が知りうる限りのオリジン達のデータは全てギャレット博士に伝えてある」
ロア「ああ…またいつか何処かで会おう!」
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