第21話 中間テスト②
前回までのあらすじ
主人公の飛鷹裕也が通う高校、横臥学園に、広島弁美少女転校生、松永柚がやってきた!!
そしてどーたらこーたら色々あって、裕也と柚が中間テストで点数勝負をすることに――ハッ!!(殺意を感じた作者)
すみませんちゃんとします。
まるで過去にどこかで会ったことがあるかのように接してくる柚に、困惑する裕也。
そして、中間テストの点数で勝負しようと宣戦布告してくる柚に、授業中は寝まくっていても毎晩勉強しまくって不動の学年一位である裕也は余裕綽々。しかし、中間テスト一日目に柚からの強い殺意を感じ取った裕也は、早々に帰ろうとするも、柚に一緒に帰ろうと誘われる。そこにクラス委員長の
はい、本編へどうぞ!
△▼△▼
「えっ……と……あっ、ああっ! 森さんだ! クラス委員長よね?」
最初、松永は急に割り込んできたのが誰なのかわかってなかったみたいだが、思い出したみたいだ。
「いつも先生のてごしやら、掲示板の整理やら、だあれも見て無うても努力しとってすごいなって思うとったの!」
「え、え?」
「よかったら友達にならん?」
「いや、ちょっと……」
こいつコミュ力台風じゃねえか……。ガンガン来られて委員長も引き気味だよ。
すると、委員長はコホン、と咳払いして、もう一度言った。
「相手が嫌がってるときは、無理に誘ったらダメです!!」
お母さんかよ。
「え、ゆうちゃん嫌がっとった?」
マジかよこいつ。
俺ははぁ、とため息をついて、二人の会話に割って入った。
「もういいって。一人で帰るから。二人で帰ったら? 二人、相性いいと思うから」
じゃあな、と言って、教室から出ていく。……なんか、いつもよりも殺意を感じる……。
もしや、墓穴を掘ったか? 終わったわ☆
いやいや、ぼっちのメンタル舐めんなよ!! もうどうにでもな~れ。
……悲しくなってきた。
「あ、そうだ」
俺はスマホを取り出すと、委員長に
『ありがとう』
と打ち、ぽっけにしまう。
二人の女が、俺のために争うなんて――俺ってば、罪な男。ウソです。冗談です。
俺、一人で何を言ってるんだろうか……さっきから……。
と、情緒不安定になっていると、ピロン♬とRAINの通知。
見ると、委員長からだった。
『いえ。困ってるときは遠慮なく言ってください。あと、その……』
と来ていた。俺は「?」と送った。
10分後。
き、既読スルゥ〜っ。
え……既読スルーなんだが……。ウソだろおい……。
もしかして俺、嫌われた? いや元からか(悲しい現実)
な、なにか送ってみるか?
……。
文面に困る……。ここで選択肢。
A「い、委員長? おーい……」
B「え、なんかごめんね」
C「(ブロック)」
いやCはないわ。委員長何も悪くねえだろ。
んでBは男として……というか人間としてどうなんだよ。
となるとAか? でもこういうときはあんまり急かさないほうが――
ピロン♬
来たわ。
『最近……授業、起きてるよね』
……それだけかい!! 確かに最近は授業中寝ずに普通に勉強してるけど。
どういうこと!? あんな溜めといて!?
「だから?」って素っ気ないか? えーっと……
『う、うん。それがどうした?』
『その……私が、授業の内容を送ること、少なくなったじゃないですか?』
あ……。
『え、えっと、ごめん』
『あ、違うんです! その……』
次に来たのは、予想外の言葉だった。
『明日、放課後、話したいです。会えますか?』
△▼△▼
皆様、お久しぶりです〜!! 霜月です!
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
まだストックが無いので、次の更新は来週の土曜日になります。
昨日から更新と言っていたのに一日遅れて申し訳ありません。
ここから徐々に更新ペースを上げていこうかと思います。
作者の感想
久々過ぎて裕也がいつもより情緒不安定になりました(笑)
……あっ……今気づきましたが、ずっと裕也なのに祐也って打ってた……。直してきます。
そして裕也、ポケットをぽっけって言う派。かわいいかよ
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