マスクドダンジョン

ダンジョン配信でダンジョンプリズマーとのユニット結成を宣言したホワイトペインターは続けてダンジョンプリズマーにも挨拶をお願いし、相対したまま、ダンジョンプリズマーはホワイトペインターの配信視聴者に向けて挨拶をする。


「初めての者も多いと思うから挨拶させてもらうが私はダンジョンプリズマーだ、彼女に助力を求められた為に、私は彼女とユニットを組む事にした。我々でダンジョンの平和を守っていくので応援をよろしく頼む」

『ええ、それだけ?』

『さすがはヒーロー』

『まあ、そういう事にしときましょうかニヤニヤ』

『ホワイトペインターさんを泣かしたら俺が承知せんぞ』


 チャットにもダンジョンプリズマーに対して様々なコメントがあるが、先にホワイトペインターがコメントを出していたため、おおむね好意的に捉えてくれているようだ。


「それじゃあ、皆さん、続けて私達のユニット名を発表します、私達のユニット名は『マスクドダンジョン』です」

『マスクドダンジョン?』

『どういう意味かな?』


 ホワイトペインターは自分達のユニット名を『マスクドダンジョン』と命名した事を告げると視聴者より質問があったのでそれについて答える。


「意味ですが、私は2つの意味を込めて命名しました、1つはマスクを装着した2人がダンジョンで配信をする意味、もう1つはダンジョンで発見したマスクを装着して配信をしているという意味。その2つの意味を込めました」

『うんうん、いいんじゃないの』

『さっすが、ホワイトペインターさん、センスありありだね』


 ユニット名、及び込めた意味はホワイトペインターの視聴者にとっては好評で続けてホワイトペインターはダンジョンプリズマーにも尋ねる。


「ダンジョンプリズマーはこのユニット名に異論はない?」

「君がそれ程の意味を込めたのだ、私に反対する理由はない」

「ありがとう、それからユニットの『W』アカウントを共通で作るけど、私達はプライベートの知り合いではないから配信は当面はそれぞれのチャンネルで行うので、そこはお願いします」

『まあ、しょうがないよね』

『いつかユニット用のチャンネルができるのを待っています』

『だからダンプリさん、ホワイトペインターさんを怒らせて解散しないようにね(笑)』


 ひとまずユニット結成の旨を伝え終え、ホワイトペインターはダンジョンプリズマーに呼びかける。


「それじゃあ、そろそろダンジョン配信と探索を行いましょう」

「分かった、それじゃあそろそろ進むぞ」


 初のユニットとしての探索と配信、果たして何が待ち受けているのか?

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