解説 王立学園について
補足説明。読み飛ばし可。
解説 王立学園について
王立学園には五つの学科がある。魔法科、騎士科、文官科、神官科、芸術科。
入学試験では全学科共通の筆記試験で一般的な知識を、学科ごとの実技試験でそれぞれの学科に必要な能力をテストする
入学後はそれぞれの学科ごとの必修科目に加えて、空いている時間に選択科目を履修することができる。必修科目の全単位、選択科目の一定単位を修得することにより進学・卒業が認められる。
選択できる授業には自分が所属している学科のものに加えて、他学科の授業を選ぶこともできる。
必要な単位を得ることができなければ留年となるが、同じ学年で二度留年が決まった時点で退学となってしまう。
身体や家庭の事情などで休学している場合には例外とする。
〇魔法科
魔術師を志している者達が入る学科。
授業内容は魔法についての座学・実技。
新しい魔法の修得の他にも魔物の生態についての授業、錬金術(魔法薬の生成など)、天文学、占術、古代言語、歴史などの科目がある。ほぼホグ〇ーツ。
卒業後の進路
宮廷魔術師。地方騎士団所属の魔術師。貴族の護衛。薬などを作る錬金術師。魔法建築家など。
まれに冒険者や考古学者、トレジャーハンターになる者もいる。
〇騎士科
騎士を志している者達が入る学科。
授業内容は武術などの実技が中心だが、戦術や戦略などを勉強する座学もある。
実戦訓練では身体を使った戦闘行為以外にも、盤上で駒を動かす模擬戦争なども行われている。
卒業後の進路
近衛騎士団。地方騎士団。貴族の私兵。豪商の護衛。
まれに冒険者や傭兵になる者もいる。
〇文官科
文官・領主を志している者達が入る学科。
王宮、または地方の代官を目指す者や、貴族家の当主になって領地経営を行うものが多い。
授業内容は座学が中心。政治、経済、法律、歴史、外国語、礼儀作法などを学んでいる。
実際に書類を処理したり、法案を作成したりすることもあり、学生が作成した法案が王宮に採用されることもある。
卒業後の進路
王宮。地方都市の文官・代官。貴族に仕える文官・執事。外交官。商人など。
〇神官科
神官・司祭・シスターを志している者達が入る学科。
神殿に入って聖職者を目指す者が多く、巡礼者となって旅に出る者もいる。
授業内容は神学、医学、歴史、治癒魔法、浄化魔法、結界術など。また、魔物やアンデッド、呪いへの対抗術を修得するための授業もある。
卒業後の進路
神殿の神官・司祭・シスター・僧兵。巡礼者。王宮の医務官。町医者。
まれに冒険者や悪魔祓いになる者もいる。
〇芸術科
画家や彫刻家、演奏家を志している者達が入る学科。
芸術や音楽、詩などを学ぶための学科であり、もっとも変わり者が多い学科でもある。
授業内容は絵画、彫刻、楽器の演奏、歌、詩、文学、演劇など。
年に何度か芸術や音楽を披露するためのイベント、地方での興業が行われており、有力者に実力を見せつける機会が与えられている。
卒業後の進路
宮廷芸術家。宮廷音楽家。フリーの芸術家。劇団員。
在学中に貴族や豪商のパトロンを見つけて、そちらに就職をする者も多い。
〇授業の選択科目について
どの選択科目を履修するかは生徒ごとの目指す進路によって変わってくる。
カリキュラムは日本の大学とよく似たものであるが、生徒の多くは入学の時点で卒業後の進路を決めており、それに合わせて授業を選択していることが多い。
例・レストの場合
ローズマリー侯爵家への婿入り、宮廷魔術師になることを目指している。
選択科目として『経営学』、『礼儀作法』、『剣術実技』、『治癒魔法』、『結界術』、『社交ダンス』などを受けている。
貴族家の当主になるための教育、および魔法の師であるディーブルから習うことができない魔法の習得のため。
ダンスは婚約者二人の趣味。
例・ローズマリー姉妹の場合
レストの妻となって支えることを目指している。
選択科目として『経営学』、『礼儀作法』、『社交ダンス』、『治癒魔法』、『淑女教育』、『楽器の演奏』などを受けている。
貴族夫人として必要な嗜み、趣味を優先させている。
例・ユーリ・カトレイアの場合
卒業後の進路はない。家に縛られた生活はしたくないとだけ漠然と考えている。
選択科目として『剣術実技』、『馬術』、『外国語』、『社交ダンス』、『医学』、『錬金術』、『淑女教育』などを受けている。
基本的にはやったことがないからやってみたいという姿勢。ダンス、淑女教育は友人であるローズマリー姉妹に勧められたから。
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