第3話

 スマホの通知は鳴りっぱなし。内容のだいたいは泣き言なので、うっとおしくて仕方ない。



 ピロリ。


――私メリーさん。酷く途方に暮れてます。


――あの、メリーちゃん。この失態は私にも責任があります。是非とも挽回のチャンスをいただけませんか!


――それはモチロンだけど、どうするの?


――もう1人お友達を呼びましょう。おいでませ、死神のキールちゃん!


――わぁぁ、死神さんだ! 凄い凄い!


――早速で恐縮ですが、キールちゃん。お知恵を拝借したく存じます!


――事情をよく知らないけど。人探し?


――はい! おおよそ、そんな感じです!


――だったら、ターゲットを減らした方が探しやすい。この神奈川という所はニンゲンが多すぎる。


――ふむふむ。一理あるかもしれませんね。具体的には何をするのです?


――手始めに、唐木田の民を皆殺しにする。そうやって、ニンゲンが少なくなる程に、ターゲットと巡り会える可能性が高まるから。


――わぁ、随分と大胆ですね。でも、それで上手くいくなら、1度やってみましょうか!



 やめろやめろ! お試し感覚で街を滅ぼすんじゃない!


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