第29話 磐石体制。私が作りました!



「というわけ」

「……わかりました」


 ようやく納得してくれた。


 聡子に説明しておくようにでも行っておくか。

 これ以上家の子たちに同じ質問をされ続けるのも考えものだしね。


「それは納得ですが、そちらの一宮さんは何故?」


 三人の目線が丸テーブルの向かいに座ってゆっくりとお茶を飲んでいた桜に向かう。


「私が誘ったの。休みでやることないし、丁度良いから、ね?」

「久しぶりに霧ちゃんから誘ってくれて嬉しかったからすっとんできちゃった」


 まぁ、本当は皆を誘ったが流石に、他の皆は海外で仕事中で直ぐには帰ってこれないとのこと。


 桜は日本にいて、同じ県に住んでるから車をとばしてすぐにきたってわけだ。


「この二人の絵面……写真が撮りたいな……」


 奴ちゃんがボソッと呟いたそれを私と桜は拾い上げる。


「「良いわよ」」

「えっ?あっ、じゃあ、失礼して」


 パシャっ


 あっ、少し桜のスマイルに引っ張られて私も良い笑顔になった気がする。

 流石に衰えてないわね、その周りを表情一つで引っ張るオーラ。


「……私、今普通に二人と喋れてるの凄いと思うんだ」

「安心して奴ちゃん、わたくしもそう思いますわ」


 二人が何を話しているかは知らないが、何かを呟いて、放心する奴ちゃんにクスリが肩に手を置いて慰めてる感じか。


「あ~、折角きてもらって申し訳ないけど、先にこっちの用件済ませていい?」

「勿論よ」

「ありがとう。じゃあ、三人は何の用でここに?」


 来るとしたら翔辺りが来ると思ってたのだけど、この三人が来るってことは何か用事があるのだろう。


「それでは、お言葉に甘えまして、わたくしは社長に例の件の相談と修行をつけて頂きたくこちらに参りました」

「わ、私も、修行をと」

「アタシもだ」


 なるほど。クスリはあの案件の話のついでのような物か。

 あとは、翔に置いていかれないため、ってところかな。

 奴ちゃんは多分、ユウナに巻き込まれる形でだろう。


「わかったわ。とはいえ、今の私は手加減できなくて、組手や魔法をやることはできないから、今できるのはアドバイスとかそれくらいよ」

「それで大丈夫です」

「お願いするぜ、社長」

「お願いします」


 うん、やる気は良いね。

 それに暇ではないが、久しぶりの休暇で時間はあるから、丁度良い。


「で?桜はどうする?」

「勿論、一緒に見せて?」

「もちろんよ」


 えっ?って顔して私の顔を見るな。

 普通に見せるだけだ。危険があるわけでもないし、見せる分には何の問題もない。いや、一緒にやるってなっても、ね?


「じゃあ、庭に行きましょう」

「庭?」


 あれ。と指を指す。

 その先には軽く野球場が四つくらい作れるほどの広さの庭があった。


 学校の校庭くらいの私の家。しかしそこに加えて庭という名の広大な面積の草原が付いている。

 家の裏手に、まぁ私が軽く暴れられるほどの広さの庭が欲しいな~ってなったとき、ここの家を見つけた。


 正直、家はうーんと悩んだが、この庭で即決した。


 庭の手入れや維持費等でだいぶ安かった。

 山を買ったようなものだが、買ってから流石に広すぎね?となった。

 そこに加えて、家に帰ることもなければ、暴れることもなかったので軽い手入れだけやってもらって放置している庭である。


「後々やらかしそうで、土地ごと購入したけど、こういうとき、やっといて良かったってなるわね」

「あら、これだけ広い土地、全て買ったの?」


 当然。まぁ、ここは土地の価値も低くて、付近に人が住んでいないところだった。

 それに加えて、買ったのはダンジョン関係で開発が減衰してた時期で、かつ私が稼いでいたからね。


 今じゃ流石に手は出さないかな。


「まぁ、その後色々と政府の方から売ってくれって言われたけど断った」


 こんだけ土地があれば一つの街が作れるくらいだけど、使ってなかったとはいえ、私はまだ副業で冒険者を続ける身だ。使うときもあるだろうと断り続けてきた。


「それに、売るにしてももう少し土地の価値が上がってからね」

「安く買い叩いて、高く売る、なんてさせてたまるものですか」

「あ、あはは~」


 何かおかしかったかな?私たちだってそういうことくらい考える。

 私は株式会社社長ではあるから、ちゃんとその辺のことを考えるよ?桜だって投資とかしてるし。


「知らないうちに霧ちゃんの会社に投資してたなんてビックリだったけどね」

「そうなんだ……」

「さて、この話もここら辺にして、修行するんでしょ?」

「あっ……あれ?ユウナさんは」


 ん?ユウナなら


「先程、庭に行くとの話になったときにすぐに飛び出していきましたよ」

「そういうこと」

「なんで当たり前みたいに皆して言うんだろう。私がおかしいのか?」


 いや、奴ちゃんが正しい。


「では、行きましょうか。奴ちゃん、先に行ってて。ユウナが変なことしないように抑えといて」

「えっ?クスリさんは……」

「社長に話をしながら行くから」


 あっ、そういえば話もあるんだったね。


「わかりました」


 見るからに大きなため息を吐きそうな顔。

 そんなにユウナと二人は嫌?


「あの人、色々と凄いから私の体持たなくなりそうなんですよね」

「あ~確かにね」


 前にも言ったがユウナは身体スペック凄いからね。

 ユウナに食らいついていくとなれば、そりゃぁぶっ倒れてもおかしくはない。


「二人で特訓配信を3日前にしましたけど、未だに筋肉痛と疲労引きずってるんですよ」


 あらそうなの。

 回復魔法でも使う?あ~でも、折角体は強くなろうとしているんだから、ここで回復するとパーになる。


「まぁ、頑張りなさい」

「そ~ですよね。はい、先に行ってます」


 諦めた奴はとぼとぼ庭の方へ歩いて行った。


「さて、クスリ話って?」

「はい、例の案件の件です」


 やっぱりね。

 一応、聡子が交渉してくれてクスリが入ることは問題なく進んだ。


「参加は問題なく進みました。あとは当日やるだけです。私である程度の妨害工作がきても防ぐつもりです。ですが、万が一、配信中に事故が起きたら……」

「問題ないわ。その時はすぐに九重がその場に行く手筈よ」

「九重さんですか?」


 これは想定外な出来事に対する対策として、最近確立したものだ。

 九重の仕事にダンジョン配信の見守りを追加した。当然、仕事と平行してやってもらう。

 見守り中に何か起きた際、九重はすぐにワープでその配信者のもとに駆けつけ、可能ならその場で対処、無理そうなら抱えて逃げるように言っている。


「えぇ。九重はワープが使える。腕っぷしも翔以上よ」

「えぇぇ……」


 つまり、家の配信者の中の誰よりも強いというわけだ。

 いや、当然でしょ?九重は九尾よ?手数も多く、身体能力も高い。弱いはずがない。

 最悪、こちらから配信を止めて、九尾の姿で戦えば五十階イレギュラーまでなら問題ないだろう。


「あの、九重さん、休んでます?」

「えっ?九重は睡眠時間が一時間あれば問題ないわよ?なんなら無くても良いとまで言われたわ」

「えぇぇぇ…………」


 だって、もともと魔物だし、生物的にそこら辺は違うらしい。睡眠は本来必要ないが、人の姿でいるときはあった方が良いらしい(無くても良い)。


「社内では流石社長の子だなって言われてるぞ?私は流石に寝ないといけないのにね……」

「いや、社長は五徹くらい余裕でやってるでしょう」

「えぇ?!そうなの?霧ちゃん、ちゃんと寝てる?というか、いつの間に子供作ったのよ?」


 えっ?あ、養子取ったこと言ってない。


「養子!養子よ!あと、ちゃんと寝てるから!……忙しいときはちょ~っと寝れてないけど」

「あ~無理してる!いくら強いからって、人間の限界越えちゃ駄目よ!」

「いや、人間の限界なんて越えてないと冒険者なんてできないだろ」

「まぁ、そうね」

「納得しないでください!」


 おや、クスリがツッコミ役になってる。

 いつも傍観してる感じなのに。声張り上げてツッコミいれてくれてありがとう!


「面白い子ね。クスリちゃんだけじゃなくて、霧ちゃんのところの子達皆」

「……当たり前だろ?家の子だぞ?」

「……あれ?」


 ん?どうしたのかしら?


「さぁ、早く行かないと、奴ちゃんが可哀想だよ」

「そうね」

「あぁ、そうですね。早く行ってあげないと」


 クスリの一瞬感じた違和感を感じる間もなく桜に話を変えられて、結局その違和感を覚えることはなかった。




 ・・・


 3日前


「今日はダンジョンに潜る予定だったが申請が降りなかったので、仕方なくコラボだ!」


 ・

『いつも通りの突然始まって突然の宣言』

『アタシのいつも通り』

『仕方なくコラボする相手は誰かな?』

『被害者は誰かな?』

 ・


「奴ちゃんだ!」

「いつもこんな感じなのか……」


 いつもこんな感じだとしたら、大変だなぁ。というか、ユウナさん!首を傾げないで!


「そこに疑問を覚えてるってことで理解しました。はい、こんやっこ!奴だ!突然襟元捕まれてここまで連れてこられました」


 ・

『可哀想に』

『初期メン三人の一番の問題児?』

『二人の問題児の間違いだな』

『二人の問題児と一人のお嬢様』

『二年目辺りでお嬢様が慣れてあんまり乱さなくなったよな』

『いちいち怒ったり驚いてたらこの先持ちませんと言ってたよな』

『色々と事故を起こしに行く翔と、色々と事故を起こすユウナ』

『そりゃ、成長しますわ』

 ・


「ホントに、よくこんなに長い間続けていられますよね」


 いくら社長が頑張ってるからって、ここまで続けてきて、いつもこんな感じで不祥事とか起こさないでこれたってことだもんな。


「そうか?アタシはいつも通りやってるだけだぞ?それでこれができなくなる理由がわからない」

「そうですね。はい。多分、社長たちが頑張ってたんでしょうね」


 ・

『その辺の話もいつか聞きたいよな』

『始めたてのSumaの裏の様子』

『翔がやらかしました→なにぃ!?早く対処を!』

『ユウナがやりました→事後かよぉ!?』

『クスリさんいつも通り配信終わりました→ホッ』

『こんな感じだよなぁ』

『あ~そんな感じのイメージなのか』

『おや?有識者?』

『そうだが、まぁ、ここでは何も言わんさ』

 ・


 ちょっと気になる。


「気になる去りかたすんなよ……」

「最近社長が表に出てきたからこういう話か。まぁ、知りたければ昔のアーカイブでも見ろよ。あの頃の二人は今と全然違うから」


 そうなんだ。というか、自分は昔から何も変わってないって言ってますよこの人。


「さて!じゃあ、早速、あれだして!」

「あれ?」

「社長に貰った剣だよ!」

「えっ?あっ、はい」


 社長、だよな?多分、この人に私のことお願いしたの。

 私に話を通しておいて欲しかったなぁ。


 剣を収納から取り出し、それを地面に置く。

 というか、持てない。ただでさえ身の丈に合わないものだから。


「これが現物かぁ……社長は流石って感じだなぁ」


 見ただけでなんだか納得し始めましたけど?

 いや、この剣が放つオーラ?は尋常じゃないけど、それでもだよ?


「あ、説明書」

「こうかな?」


 ブォッ


「えっ?」

「おぉっ!刀身が燃えたぞ!」


 なにそれぇ


「せ、説明書に……書いてあるぅ」


 魔力を込めると刀身に魔法を付与できます。


 ってこれかぁ!どういうこと?って思ってたけどこういうことか!


 私、使えないものを使う気はないから使ったことなかったけど、こういう感じなのね。


「というか、普通に片手で持ってブンブン振り回せてるぅ」


 ・

『流石ユウナってところだな』

『だが、持ち主は少し不服そう』

『そりゃ、これ使うことを最近の目標に鍛えてる子だからな』

『というか、刀身が燃えたってさ?物理で物理体制高い野郎を倒せるってことじゃない?』

『あの炎が魔法ならな』

『魔法が使えないユウナが社長の手で魔法を使い始めた』

『こわっ』

『えっ?私!?って言いそう』

『いや、あんただよ』

『私(社長)が作りました』

『その場にいなくても盛り上がる女』

 ・


「……」


 ユウナさんが刀身を眺めながら何かを考えている。


「これってもしかしなくても、使う人によっては刀身につける魔法変えられるんじゃない?」

「えっ?」

「奴ちゃん!やってみて!」


 えぇ。

 魔力を込めるって言っても、どうやるの?


「やるって言っても、どうやって」

「こう!」

「ひゃぁっ!?」


 肩に手を置かれて、なんか流れてきたような感覚!

 でもって、なんかその、よくわからないけど、こんな声が上がる感覚!


「でも、わかる。魔力……こう、だ!」


 魔力の流れを変える感覚で、流れを剣に流せ。


「……できた!」

「……お、おぉ」


 あれ?元凶がなんで引いてるの?


「これは……闇、いや、光?」


 えっ?


「……なにこれ」


 剣の刀身は白黒した、モノクロな力を纏っていた。


 ・

『見たことないな』

『白黒か。なんか綺麗だな』

『そうだな』

『これは……光魔法かな?』

『いや、闇魔法かも』

『でもどっちでもない感じがするかな……』

『ここのリスナーに魔法詳しいやつがいるわけないだろ!』

『それはそう』

『……魔法使いのワイ。ちなわかんない』

『なんかすまん』

 ・


「わからん」

「近いのは光魔法や闇魔法と言った魔法だけど……アタシじゃ、これ以上はわからん」

「は、はぁ」


 魔法なんて使ったことないけど、こんな感じの魔法、使えるのかな!


「後で魔法を教わろうかな」

「それは翔か社長にでも教われ。アタシは魔法を使えないから教えられるのは格闘術や剣術等の近接戦闘だけだ」


 知ってます。

 私も同じですから。だから、私に教えてやれみたいに言われたんだろうな。


「魔法はまた後日だな」

「そうだな。……先に剣の機能使いきって良い?」

「良いですよ」

「やった!じゃ、貸して」


 貸してと言って、私の手からぶんどって行きやがった。


「えっと、このスイッチを押す……何も起きない。押しながら魔力を込めると……ひゃっ!?」


 どかぁーん


「剣が地面に沈んだ……」


 ・

『何をしたんよ……』

『というか、ユウナが普通に悲鳴を上げて地面に武器を落としたんだが?』

『あのフィジカルモンスターのユウナが』

『手を離した瞬間、沈むのが止まったから、機能の一つか』

 ・


 リスナーさん、ホントによく見てるな。

 多分、これが『重化』という機能だろう。


 文字通り、剣が重くなる。

 重量で相手を斬るのか、それとも耐えるのか、どちらにしても、ユウナさんがまともに持てないレベルの重量アップだ。


「すげぇ……こんなに重いの始めてだ」

「そりゃそうでしょう」


 地面に沈むほどの重さを持ったことあるわけがない。


「使い方は、振り下ろす際に発動して、攻撃力アップといったとこか!」

「盛り上がってるところ悪いんですが、オンオフして遊ばないでください、重化使わないでください。この辺の地面がヒビだらけになります」

「は~い」


 ・

『これを渡す相手、とても正しかったね、社長』

『これをユウナに渡してたらどんなことになってたことやら』

『いや、これで何かしら武器をねだってきたらどうするつもりや』

『社長なら考えてくれるはず!……考えてくれよ?』

『記念にあげるよで、渡されたもんやで?これ?そのノリでチート武器を配る人やで?』

 ・


「頼むから、ユウナさんに変なもの渡さないでね、社長」

「よ~し次行くぞ!」


 え、えっと、他にどんな機能があったっけ


「うーん、他に見当たらないなぁ」

「説明書……あっ、音声入力でモードチェンジとかできるらしいです」

「えっ?どんなの?」

「シールドモードって唱えてスイッチを押す!」

「なるほど、シールドモード!」


 と、唱えると、剣は形を変えて、大盾に姿を変えた。


「おぉぉ」

「身を軽く隠せるレベルか」

「範囲攻撃もこれで防げるな」


 ……このモードがあるからって無茶な特効とかしそうだよね、この人。


「うん、これだけあればシールドバッシュまでできそうだな」


 あ、盾も攻撃手段で突っ込む方だったか。


「で、戻しかたは?」

「えっと……戻れ!で戻るそうです」

「戻れ!シールドモード!」


 えっと、剣に戻りましたね。その唱えかたすると戻ってすぐにシールドになるのかと思ったけど……そんなことはないか。


「さてと……次は?」

「ブーストスラッシュってのがありますね」

「どうするの」

「普通に振ってる最中にブーストって言えば良いらしいです」


 音声入力か。

 暴発とか怖いけど、その辺どうなんだろ。

 今のうちにこの人で試しといた方が良いかな?……私は何を……。


「Boost!」

「なんかイントネーションよっ」


 軽く一振して、その切り返しでブーストと唱える。


「うわぁっっ!?!」


 すると、ホントに剣が進行方向へブーストした。

 バビュンって感じの音をたて加速して、そのまま剣に持ってかれる形でユウナさんは飛んでった。


 ・

『と、飛んだ!?』

『ブーストが過ぎるだろ』

『Boost!Ready?Fly』

『飛べねぇ剣はただの剣だぜ』

『ただの剣が良いかなぁ』

『多分、重化に負けない出力設定されてるんじゃないかな?』

『なるほど!その二つの掛け合わせなら普通に使えるな』

『両断特化しすぎてヤバい』

 ・


「……これ、私が使える日が来るかな?」


 子供のようにはしゃぐユウナさんを見つめながら、あれを使う未来を想像して、不安を抱くのだった。




・・・・・・・・・

後書き


先にユウナと奴ちゃんの修行会をやってしまおうということで、3日前に遡る。

なお、3日前なので、ダンジョン調査前日でユウナと奴の配信を社長は見れてない。


あと、さらっと九重ちゃんのブラックな業務の実体が……すまんな、便利な能力を持たせたばかりに

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