第2話景色
ババッ
「くそっ」
ひどい光景だ
目を瞑りたくなる
だが俺は
「みんな助けてやる…!待ってろ!」
「うわぁぁぁん」
「ひどい傷!どうしましょ」
状況がわからないわ
とりあえずこの村が危ないことだけがわかる
火の手が迫っている
「とりあえず家から出ましょう、後で処置してあげるから」
「ううぅ」
「泣き止んで?ね?大丈夫よ、お姉ちゃんがいるわ」
「…うん」
「強い子ね」
ガタッ!
屋根に穴が!
ドスッ
屈強な男が入ってきた
姿からして山賊か何か
「おい、女そのガキ渡せ」
「なんで!!」
「…金になりそうだ、顔がいい」
「渡さない!」
「ほぉー?じゃあ姉ちゃん…代わりにや…
ドカッ!!
さっきよりも大きな音!
スタッ
「クズ男!お前にコイツはやらねえ!」
「バグ!!」
「大丈夫か?少し遅れた、ごめん」
「大丈夫…大丈夫よ、また顔を見れて良かった…」
「邪魔すんな、男、お?高そうな斧だな」
「安物だ、なぜ村を襲った?金か?」
「俺はそうだ、だがボスは違う」
「金じゃないならなんだ、山賊風情が」
「言ってくれるなあ、ちなみに
俺らは山賊じゃねえ」
「はあ!?」
「さっさと殺して上がらしてもらうぜェ?」
「来いよ」
バカッ
大股で突っ込んでくる
かなり怖い
だが火の手が迫っている
時間はかけらんねえ!
「おうら!!」
バキッッ!
「よく避けたな、その巨漢で!」
「そうかお褒めいただきありがたいよ、
ふんっ!」
腰の位置に剣が振られる
弾くっ!
パン!!
「んぬっ!?」
「おらよー!!」
この大振りでも
入る!!
「生き残っているのは…私たちだけかな…」
丘からの景色は
最悪だった
回禄の星空 天 @tensuke0628
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