第129話 歯並びが良い話と寸止め

「真剣白歯取りとかしたくなるな?」

 順番にぺちんぺちんとアレビンタをしていた所で、何だか怖い事が聞こえて来た。

「噛まれるじゃ無いですか、ヤダー」

 歯を剥いてガジガジして笑みを浮かべるヤタちゃんに合の手を入れる。

 色々と遠慮とかが無いこの人なら、色々やりかねない。

「歯は冗談じゃ」

 実際、フェラとかで楽しそうに咥える人なので、本体棒の扱いに失敗する事は無さそうだが。

「でも、皆歯並び綺麗ですね?」

「ん?」

 そんな一言に合わせて、いーっと歯を見せて来る。

 しげしげと覗き込む、改めて見ても、虫歯の治療後の詰め物とか、歯垢とか歯石とか一切見えない。

 更にヤタちゃんがガジガジと空中で口を動かす。

「客商売じゃから、口臭とかご法度じゃし、口内常在菌、虫歯菌やら歯周病菌の殺菌リセットとか医療的にも進歩しとるし、歯生え薬も有るから、言う程難しくは無いぞ?」

「有るんですね? 歯生え薬」

「永久歯やっちまっても生えるからな? 長生きしても結構安心じゃ」

「それはなによりだ」

 エロい話をしていたハズなのに、変な方向に脱線していた。

 医療とかテクノロジー系は後の方がやっぱ良い物らしい。

「歯磨き要らんとは成らんがな?」

「そりゃそうだ」

 構造上必須だろう。


「まあ、歯並び云々は兎も角として、そろそろ攻守交替じゃな?」

 ギラリ

 ヤタちゃんのそんな台詞に、周囲の面々の目つきが変わった。

「一人か二人に襲われるのと、皆に襲われるのどっちが良い?」

「洗うじゃなくなってる?」

「実質そんなもんじゃろ?」

 思わずツッコミを入れるが、さらっと流される。

「で、どっちが良い?」

「じゃあ全員で」

 どうせなので楽しそうな方に行って見よう。

 ライオンの群れに生肉なノリだが、まあ平気だろう。

「今日この後はワシの順番じゃが、暴発ぐらいは許す、程々にな?」

「お手柔らかに?」

 苦笑交じりに乗っかった、ここで逃げる日和見後退スイッチは持っていないのだ。



 ギリ出ない範囲で揉みくちゃにされた。

 破裂するかと思った。流石に玉が痛い。

 溜め打ちにしても、限度が有ると思うのだ。

 コレはこの後念入りに出さなければなるまい。



 追申

 作者的に、歯並びが良い娘は可愛い論者なので、作中の娘は基本的に歯は綺麗です。

 リアルだと想像以上に八重歯以上の、乱杭歯と口が臭い娘が多いので、流石にそこら辺はファンタジー。

 体臭も温泉で散々洗っている組なので、作中の娘は臭くありません、ご安心を。


 歯生え薬、現在開発、治験中。

 2030年頃に実用化予定だそうです。

 永久歯が抜けた後だろうと何だろうと次の歯が生えて来る、そんな夢の薬。

 因みに開発期間、治験が長いのは医薬品のお約束、どれだけ先進的でも安全性確認して実際に売り出せるまでに発表から10年かかるとかザラなので、予算不足で会社が無くなり、開発ラインがぽしゃる話は枚挙にいとまがない。

 当然、効かない薬として治験中に消える率も全体の9割ほど、製薬会社は地獄。

 で、開発にかかったお金に対しての薬価を、日本政府はもっと安くもっと安くとダンピングかけて来る、コレは経済成長に良いのか? と言う感じに色々酷い状況である。

 そんな訳で、1年程度で出て来たロナ系のワクチンが治験期間短いと言うのはその通りではある。

 だが、全世界で何億単位で接種済みで、異常が出る率は大した事が無いと既に出ているので、反ワクの奴らは今更何を騒いでいるんだとしか言えないと思うのですが。

 10万件接種して、やっと1人位の発生率な、血栓系の副作用が判明したゼネカでアデノ系なアレも有った事を加味しても。

 その死に方何人いたっけ? と言う根本的なの。

 あの界隈、死ぬ死ぬ行ってる割に、死に方がちゃんとしてない。2年で全員死ぬとかどこ行ったんだと。

 以上、脱線でした。


 次、IF番とヤタちゃんの初夜辺りを準備中です、どっちが良いですか?


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