第121話 閑話 石拾い(ミサゴ視点)

(でっかい翡翠が落ちてる)

 内心でそんなボケをかます。150センチぐらいの巨大人型翡翠だ。

 息が上がって力尽きたらしい翡翠さんが無防備に浜辺で転がって居た。

 ココで抱っこしてお持ち帰りの後に、やっぱり足腰立たなく成るまで搾り取りたいなーとか、内心で葛藤する。

(ぐへへへ、運動と言えばこっちですよね?)

 そんな流れで、飽きるまで延々と汗だっクスとかしたい所でもある。

 ちょっぴり体力ない辺りとか、無防備な辺りが最高に可愛い。

 ちょっと離れた所でハチクマ姉が、見物人とか牽制して居るのが見える。

 でもアレ、この辺の石の翡翠拾った所で、現地価格的に一個何千円程度な訳だ、石としては高価だが、うちの翡翠さんにかなわない。

 この数日の内に翡翠さんが巻き起こした予約ラッシュでどれだけのお金が動いたか。

 先日政府に納品した精液一滴が末端でどんな値段に成るのか。

 恐らく当人は未だ一切知らないのだが、旅館に入って居る予定利益だけで既に3桁万円は余裕で到達済みだ。

 コレが看板息子一人の効果、女所帯で真面目にやっていて閑古鳥が鳴いていたのが嘘の様な変わり様だった。

(確実にあの翡翠さんだからなのだろうけど)

 人当たりが良く、人に対して物怖じしない、エッチな事に対して積極的。

 本気で都合が良すぎる、妄想世界から漏れて来たような。天使とか座敷童みたいな、そんな感じだ。

(何をもってコレの恩とか返せるかな?)

 無言の無意識で散々注がれた下腹部を撫でる。

 妊娠機能の有る男性の生中出しとか、一回何万、何十万、下手すると何百万単位の相場情報が有ったりするのだ、大体アンダーグラウンドな世界なのだが。

 ちょっと覗き込んで、女に生まれた事を軽く絶望したりしたのは、今は昔の事だ。

(今なら割と、この辺で一番幸福な状態だよね?)

 思わず顔がにやける。

(今夜も注いでもらえる予定だし)

 ソレはそうと、アレは当たりかな?

 遠目で当たりっぽい石を見つけ、ダッシュで駆け寄り、伏せて拾ってジャンプして、太陽光にかざして確認、よし、まあ当たり。

 人差し指の先位の、小さいのを一個確保して笑みを浮かべる。

 小さいけど良い色なので、アクセサリーのヘッドとかには使えるだろう。


 視界の端では翡翠さんが、再起動の後に、石英とかきつね石に引っかかってハチクマ姉が説明に向かっている、遠目に見ても割と外れだ。慣れて無いのとかも可愛いよねえ。

 見た目的にはオネショタプレイの一種だ、ハチクマ姉の顔も結構緩んでいた。

 デートとしては結構よかった気もする。


 でも、ちょっと疲れさせ過ぎるている感もあるので、早めに切り上げるかな?

 遠目でも翡翠さんの足は結構プルプルガクガクしていた。


 追申

 作中の種付け料、一回何万はDランクの種無し、何十万はCランク、何百万はBランク、Aランクだと何千万とかに成ります。

 Aランクは琥珀とかが直接的に気に入ってだと、宿泊費だけとかで格安に成りますけど、チップ的なの置いてくのは居たり。

 でもって、金に物を言わせて直接交渉の権利を買いたいとか言い出した場合、ヤタちゃんが遠慮なく、容赦無く毟り取ったので、そんな相場になってます。



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