第111話 援護と夢オチ?

「控えめに言って最高だと思いますが?」

 何だか信じられない言葉が続いていた。かなり丁寧に揉まれている、優しい手つきで、あんなにされたら私だったら泣きながら即落ちする。

(最高? この駄肉が?)

 内心で自分の身体とかを当てはめる、いやいや、あっちは小柄で可愛い子で、こっちは微妙にデカくてデカい駄肉だ、反応的にいまも見る、小、小、中、中、巨、大………………

 確実に自分のが一番デッカイ、身長的にかなりでっかそうな人とかも居るけど、どうだろ? 遠目にも鍛えてて格好良く見える、対してこっちの駄肉よ・・・・・・



「ほら! とっとと行く!」

「がぼっ」

 不意に聞こえた そんな声と同時に、後ろから押され、咄嗟に受け身も取れず湯の中に沈んだ。

「がぼぼぼぼ」

 一先ず浮かんでぜいぜいと呼吸を整えつつ犯人を見る。犯人はちっちゃい方の娘だった様子だ。

「ぜいぜい」

(行けって何を?)

 思わず何の事だと辺りを見回す。

「すいません、あの娘が、あの時のハグに間に合わなかったらしくて………………」

 聞こえた声と見えた光景に驚く、一緒に居た大きい方の人が、何だか交渉してくれていた。

 いやそんなの許されるはずが……

「良いですよ? どぞ?」

 意外とあっさりと手をひろげてくれた。

(え? え?)

 何だかにこやかな笑みを浮かべて、裸のまま抱き着いてくれた。

(ひょえ?)

 色々と胸の谷間にすっぽり収まった。

 このために大きかったんじゃないかと思うぐらいに。



 朝の陽ざしに気が付いたら、旅館の一室、ふかふかのお布団、真っ白なシーツの中で目を覚ました。

 意識はすっきりしていたので、一先ず上半身だけ起き上がる。

 全裸だった、布団に入った記憶が無い。

 ぼんやりと寝る前の事を思い出す。

 ……

 …………

 いや夢だな?

 都合が良過ぎる、あんな都合の良い生き物が居る筈ないだろうが。

 どこから夢だろ?

 星空と人工衛星見ながら寝落ちしてた説かな?

 溺れないで済んでよかったと笑う所かな?

 そもそも、あんなに良い娘達も居る筈ないよな?

 つまり……

「うがああああ」

 思わず頭を抱えて小さく唸った、朝一で処女フラするにしても夢ならもっとしっかり見ろ、もっとしっかり覚えてろよ。 我ながら酷い、夢位もっと上手く見れるようになりたい。


 こんこん


 そんな事をしていたら、ドアがノックされた。

「はーい」

 一先ず返事だけする。

「起きてますか? そろそろ朝ごはんの時間終わっちゃうので」

 その言葉に、咄嗟に部屋の時計を探す。もう9時過ぎだった。

 ぐう

 思い出したようにお腹が鳴った。

「急いで行きます!」



「今混んでいるので、すいませんが」

 そんな断りが入る位には、食堂は混んでいた。

「大丈夫です、慣れてますから」

 気にすることは無いと、軽い調子で手をひらひらさせる。

「すいません? ここ良いですか?」

 社員食堂とか学生時代もこう言った混雑には成れたものなので、実際気にしない。

「どうぞどうぞ」

 食堂はいっぱいだった。 相席状態だったので、開いている席に一言断って座る。

「洋食と和食どっちにします?」

 仲居さんがメニューを聞きに来る。

「どんなの出ます?」

「和食は海鮮お茶漬けで、洋食だとオムライスです」

「オムライスで」

「はい、大きさは?」

「LLサイズで!」

 やけ食いと行こう。



 追伸

 この旅館の朝食タイム、6:30から10:00まで。

 奇行が目立つし、ごぼごぼと事ある毎に自分から沈んでるので、ちょっと荒いきよらのは悪気とかそんなのじゃないです。

 水中適応高くて沈むのに慣れて居るので、基本ノーダメです。



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