第72話 ハグ騒ぎ
抱きしめてはいるが、ちょっと密着性が悪いと言うか、明らかに女の子の腰が引けていた。
「もうちょっと前に、当たっても平気ですから......」
そう言って腰の辺りを掴むようにして抱き寄せる。
「ひゃうん」
抱きしめている耳元から、かわいい声が聞こえた。
何が起きているのかと言うと、臨戦態勢を取っている例のアレが、少女のお腹、下腹部の辺りに押し付けられているのだ。ついでに、胸板の辺りに当たっていたモノが、上しか当たってなかったのがお腹から胸までまっすぐ前を向いた影響で、充血してとがった先端の突起が主張してきて、とてもアレだった。
「あの、痛くないんですか?」
耳元で、そんな申し訳なさそうな質問が聞こえる。
「勢いよく変な方向じゃなければ平気です」
特に問題無いと答える、臨戦態勢のパキパキであろうと、根本は多少曲がるので、勢いよく変な衝撃をかけなければ平気だ。 でもって、女の子のお腹はどれだけ鍛えていても、皮下脂肪で柔らかくてすべすべな良いモノなので、こちらとしても気持ちがいい。
手荒れのガサガサとか足裏のひび割れとか爪とか牙とか無いので安心だ。
毛とかも巻き込まないし。
そんな訳でツルスベの擦り付け大好物ですとか変なことを考える。
現在は押し付けているだけで擦り付けては居ないけど。
先程から、腕の中の女の子は何かをこらえるように瞬間瞬間で息を止めて、小刻みにぴくんびくんと痙攣していた。
ゆっくり手を離すと、膝から崩れ落ちて頭の位置が下がって良い位置になったので、最後の仕上げと、スマートに、でこチューしておいた。
「はい、次どうぞ~」
戸の向こうにのぞき込むように固まっている面々に声をかける。
「たらしと言うか、こうなると鬼畜じゃのう」
笑いを堪える様にヤタちゃんが呟く。
「しょうがないじゃないですか、いっぱいいるんだから」
ハチクマさんが脱力して固まった娘を運んで隅のほうに寝かせている。
「ひとまず一人一分で、カウントお願いします」
最初の娘は5分ぐらいあった気がするが、先陣切ったファーストアタックボーナスと言う奴だ。
「はいよ」
ヤタちゃんがカウントに回り、ハチクマさんが引きはがし回収役になり、結構な時間が経過した。
美人さんなミサゴとハチクマさんが居るのに他の人に興味が湧くのかと言うのが有るが、皆さん良い身体していると言うか、大きいのも小さいのも、それぞれ良い物だと思うので。
背の高さの違いで当たる所が違うし、当てる所も、反応も声も違うので。
あれこれ挟まったり挟まれたり、押し付けたり。
女の子は皆違って皆良いなんて、ピカソ見たいな事を内心で考える。
しかし、抱き着く度に揃って痙攣する様にぴくぴくびくびく放心状態になるのは大丈夫なのだろうか?
「最後のほう、何か増えてませんでした?」
最初浴場に居たのは20人位だったのだが、気が付いたら1時間以上経っていたと言うオチである、最初は居なかった面々と言うか、お客さん以外、昨日から顔を見ている仲居さん達とか、きよらと琴理さんも居た気がする。
因みに気絶組はそのまま転がしておいて良いだろうと、脱衣所の隅にいっぱい転がって居た。
「気のせいじゃろ?」
特に問題ないしと言う感じにヤタちゃんが笑う。ハチクマさんもなんか口元にやけてぴくぴくして居るので、見間違えではなさそうだ。
「そうですね、気のせい気のせい」
特に損はしていないので、気にしないことにした。
入る前はひと風呂浴びて位の間隔だったのだが、大分時間が経って、お腹が空いていた。
「しかし、苦しくないかそれ?」
先程から、臨戦態勢で主張するソレを指さすヤタちゃん。
「サービス中は溜めてないと、発射すると賢者に成っちゃって、そうなると無関心モードで優しくできなくなっちゃうんで、出せなかった訳ですわな」
性欲の上下は馬鹿に出来ない、性欲が有る内は一連の行動を楽しく出来るのだが、性欲無くなったとたんに脱力感で何もしたくなくなってしまう。
そんな訳で、貯めていても大した事でもないなあと言う感じである。先端から涙を流すほどの寸止めだと辛いが、この段階ならまだ理性的に鎮められる。 今出しても夜までには十分リチャージできそうだ。欲を言えば一回出しておきたい所でも有るが。
追伸
ヤタちゃんはもう出資者とかの名誉職扱いと言うか、隠居組なので、仕事とかは一切無く、基本暇。
ハチクマさんは護衛なので、翡翠と一緒にいるのが仕事。
そんな訳で、この場合くっついて歩けるのこの二人だけでした。
唐突に客が増えたので従業員組はてんやわんや。
「貞操逆転世界の温泉で、三助やることに成りました」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/979548274/358865286
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