第52話 お誘いと、お断りと、インシデントレポートとか怖いしと
基本的に、女の子と言うものは可愛い物である。
いや、そこまでプレイボーイでも無いのだが。
少なくとも、自分に好意を向けてくれている女の子と言うものはとてもかわいいモノだと思う。
で、自分で色々やってグズグズに蕩かしちゃった女の子と言ったら、さらに可愛いと思うんだ。
平たく言うと、先程から抱き締めていたツブリさんが良い感じに真っ赤に成ってグズグズに溶けて居るっぽいので、やたらと可愛く見えるのだ。
先程目いっぱい搾り取られたのだが、既にリチャージが始まっている、流石にフルチャージにはつらいが。
「頑張ればもう一回行けますけど、どうします?」
思わず聞いてみた。
「無理させちゃいけませんから、今日はここまでですね」
ツブリさんの顔は未だ真っ赤だが、真面目そうにそんな返事が来た。
「そうですね? ではまた次回?」
「………はい………また次回で……」
何と言うか、血を吐きそうな様子だった。
「辛そうですね?」
「正直な所では、このまま挿入して孕ませてほしいと言いたい所ですけど、ここでやっちゃうと、重大インシデントとして、レポート提出の後に、職業倫理を問われて、減給とか、懲戒免職処分が在りえますので……」
乗り気な前半に対して、やたらと具体的にデメリットを示されてしまった。それは辛そうだ。
こちらも社会人だったので、其処等辺には理解が有るのだ。
「男性側から誘われたとしても?」
「ここ、一種の聖域みたいな扱いで、搾精以外で利用すると、結構大変な事に成るのですよ」
「成る程……」
「基本的に、私等が悪い事に成るので、男性側にはデメリット無いですけどね?」
「流石にソレを聞いて手を出せる程人間腐ってませんわな?」
そう言って抱き締めていた手を緩めた。
ソレを受けて、壊れたロボットみたいな動きでゆっくりとツブリさんが離れる。
「私達としては、お誘い自体一生に一度有るか無いか位なので、それでも飛びつきたい所ではあるんですけどね?」
後ろ髪はかなり引かれているらしい。
「まあ、今度は仕事抜きで逢いましょう?」
コチラも残念感は在る。
「是非!」
ぐわっと寄って来た。
プルンと揺れる其れとかに目線が持っていかれる。
目線に気づいてか、ツブリさんの目線が、こちらの目線を追いかける。
目線の先に何が有ったのか気が付いて、ん? ああ、なるほど?
と言う感じに頷かれた。
「予約で取り置きしておきますから、取りに来てくださいね?」
少し得意気に言われた。
「じゃあ……」
ちゅ
軽く唇を重ねた。
「これで手付ですね?」
「はい、傷物にされたので、ちゃんと貰ってくださいよ?」
上手い返しだなあと感心して、二人でくすくす笑った。
後日
男性側に一方的にレイプされた事にすると多少言い訳が出来ると知ってツブリが頭を抱えた。
なお、まともに着用された試しがない有形無実な部分なので、割と怖かったのも確か。
結果的に色々セーフだった。
有言実行と、しっかり予約通りに籍入れしたのは、ちょっと後のお話。
追申
思ったよりこの子、職業倫理しっかりしてました。
良かったら感想とか応援とか評価の★3とかレビューとか、ご協力お願いします。
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