7・激変

 紗栄子とともに都内に戻った篠原は高山に連絡を取った。

 高山は声を押し殺していても、苛立ちが隠せない。

『何やってるんですか⁉ 早く帰ってきてください! 帳場は大騒ぎですよ!』

 だがまだ篠原は、捜査本部に近づくことをためらっていた。

 なぜか葛西臨海公園で電車を降り、人通りの少ない公園で縁石に座り込んでしまったのだ。目の前の車道を通る車もまばらだ。日も陰り始めている。

 隣に座った紗栄子は、両手で包んだスターバックスのカップを見下ろして困惑したままだ。

 篠原は『どのバスに乗ろうか考えている』と言ったきり、考え込んでしまった。彼らの様子は、まるで行き先を持たない駆け落ちカップルにさえ見えた。

 だが紗栄子にも、篠原が場所を知られないように腐心していることは感じられた。

 理解できないのは、なぜ警察を避けているか、だ。

 篠原は、とっくにコーヒーを飲み終えている。

 そして、かすかなため息を漏らしてからスマホを取り出したのだった。

 篠原は無表情に肩をすくめ、高山に答えた。

「だから帰れないんです。大丈夫、尾上さんは逃げようなんてしていませんから。今も隣にいますしね。高山さんは、今どこにいますか?」

 高山は篠原の意図を察していたようだ。

『帳場の外に出ました。他人に聞かれる心配はありません』

「なんだ、分かってるんじゃないですか」

 そしてスマホを紗栄子に向ける。

「尾上です。わたし、絶対逃げませんよ。篠原さんと一緒にいたから、わたしにそっくりな人を見つけられたんですから。そっちに行ったら閉じ込められて、また犯人扱いされるんでしょう?」

『送ってもらった画像で手がかりが増えたのは確かですがね……。そうは言っても、山ほど規則を破ってるし――』

「警察の決まりなんて知りません。わたしは無実を証明して欲しいだけ!」

『それが危険なんです! 現に参考人が拉致されてる。鉄砲玉みたいな記者にも付きまとわれたじゃないですか。無事だったのは運がいいだけだと思いませんか⁉』

「だからこうして逃げ回ってるんです!」

 篠原が引き取る。

「責任は取ります。管理官にそう説明しておいてください」

『せめて護衛をつけさせてください!』

「それで僕たちの居場所が漏れたらどうするんですか? まだリーク元は判明していないんでしょう?」

『それはそうですが……2人っきりで行動したのでは、危険を防げません』

「それなりの回避能力は鍛えてあります。目と鼻の先に交番もありますし――」

『それが無責任だって言ってるんですよ!』

「それに僕のスマホ、小宮山管理官の許可があればGPSで位置は割り出せますよ」

『それじゃ、何か起きても間に合わないでしょうが!』

「行動を制限されたくないからそうしているんです。なのでここも屋外で、防犯カメラの死角です。申し訳ありませんね」

『それは小宮山さんに言ってください!』

 篠原は言い合いを打ち切るように言った。

「で、拉致に使われた車のことは何か分かりましたか?」

 篠原がワゴン車を撮影したムービーを送ってから30分以上経過してる。

 高山も諦めたようだ。

『Nシステムでおおよその逃走方向はつかんでいます。都心へ向かいましたが、その先はまだ調査中です』

「車内の様子は見られましたか?」

『後部は見えません。運転席には女が1人。花粉対策のマスクとでかいサングラスで顔認証もできませんでした』

「はい? 尾上さんのドッペルゲンガーではないのですか?」

「拉致後に変装したんでしょう。それとも、運転手が変わったか」

「なんでわざわざ……? ナンバーを変えたり乗り換えることも考慮してください」

 高山が苛立ちをあらわにする。

『現場はそれぐらい心得ています』

「それで、東スクの宇佐美と交番警官の関係、分かりましたか?」

『篠原さん、あなたは何を知ってるんですか⁉』

「何も知らないから、こうやってうろついているんですけど」

『でもあなたが行った先々で事件が起きているんですよ』

「事件って……? やっぱり宇佐美も巻き込まれてましたか⁉」

『宇佐美も拉致されたようです。出版社を出た直後に連れ去られているんです』

 篠原の声に緊迫感がにじむ。

「それを早く教えてください! いつ⁉」

『ついさっき報告が入ったようです。拉致は1時間ほど前で、担当者が関連性に気づかずに帳場に連絡が届くのが遅れました。仲間の記者が、黒いセダンに引きずり込まれたのを目撃しています』

「1時間前……すると、僕に警告してきたのは拉致された後になりますね。受信番号は宇佐美さんの携帯でした」

『携帯は奪われず、なんらかの隙を作って警告してきたということでしょう』

「それ、本当に拉致なんでしょうか?」

『目撃者の証言からは、そうとしか考えられません』

「断定できる根拠は?」

『抵抗した末にカメラを落としています。高級品です。合意の上で車に乗ったのなら、気づかなかったってことはないでしょう。ストラップもかけていたといいますし』

 篠原も、宇佐美がカメラを大事にしている姿を目撃している。

「そのカメラ、中身は⁉」

『記録カードにパスワードが設定されていて、まだ中身は見られていません。もうすぐ解読できるはずです』

 篠原は考え込みながらつぶやく。

「宇佐美さんは何か危険な取材をしていたということでしょうね……だったら、拉致犯がカメラを残して行くのはおかしいです。なんらかの証拠が撮影されていた可能性がありますから。落ちたことに気づかなかったんでしょうか?」

『目撃した仲間が止めに入ったそうですから、慌てて逃げたんでしょう。宇佐美はここ何ヶ月か、反社絡みの取材をしていたと言います。やばい連中に目をつけられたんでしょう。この事件と関連しているとは限りません』

「だったらなぜ僕に警告してきたんですか?」

『それは……』

「一体の事件である可能性の方が高いと思えます」

 高山は妙に大きな声で叫んだ。

『篠原さんこそ、話を無駄に広げないで! とにかく早く帰ってきてください!』

 まるで、〝近づいてきた誰か〟にわざと聞かせるかのようだった。

 篠原は、帳場の誰かに見られたのだと気づいた。一段と声を落とす。

「反社がらみなら、無駄とは言い切れません。大きな組織の介在は疑われているんですから……」

 それを聞きつけた紗栄子が口を挟む。

「はんしゃ……って?」

「反社会組織の略です。いわゆる暴力団とかテログループとかの、パブリックエネミーと呼ばれる集団です」

 スマホからの声がささやきに変わった。

『今そっちの線へも捜査を拡大しています。尾上さんの存在に最初に気付いたのは宇佐美ですから、当然無関係とは言えませんので』

「管理官の指示ですか?」

 高山が口ごもる。

『進言したら、無駄なことはするなって怒鳴られました……。まるで、上から捜査を止められているような感じでした。なので、俺の手下や所轄の知り合いに頼んで、こっそり』

「高山さん、見直しましたよ。事は大量殺人の様相を示しています。直感に頼らなくても、

個人が起こせる犯罪ではないのは明らかです。なんらかの組織が介在しているなら、それこそ〝悪魔教の信者〟だってあり得ますからね」

『そんな発言してもいいんですか? 真面目なキャリアさんが……』

「アニメみたいだってバカにするお偉方も多いですが、海外じゃ普通に事件化していますよ。エプスタイン島の騒動だって物的証拠が溢れていますし、多くの権力者が関わっていたようです。エプスタイン本人が刑務所内で殺害されたという陰謀論だって、説得力がないわけじゃない。宗教絡みの殺人程度なら、それこそ数限りなくありますしね」

 高山は自分で捜査範囲を広げながらも、信じきれていない様子だった。

『だからといって、ここは日本ですからね……』

「東京は国際都市でしょう? 海外で起きることは、いつ足元で起きても不思議ではありません。少なくとも、最初から可能性を除外すべきではありません。高山さんは正しいです。そのまま続けてください。たとえ管理官に止められても、ですからね。それで、交番警官の方は?」

『篠原さんからの報告に間違いはなさそうですね。今のところ金銭のやり取りは見つかっていません。小遣い程度や飲食はあったようですが。所詮交番勤務ですから、そもそも高度な秘密情報には近づけません。日常のネタ漁りの一環だったと考えていいようです。大した情報は漏れていないでしょう』

 篠原がポツリとつぶやく。

「偶然、ですかね……」

 それを聞きつけた高山の反応は早かった。すでに推論を持っているようだ。

『死体遺棄の情報は数日前から行き渡っていました。宇佐美は現場の刑事たちに手当たり次第に接近して、仏さんの異常性を聞き出していたようです。しかし事が大きくなるにつれて報道規制が厳しくなった。そこで末端の交番を回ってネタを集めていたようです。そこで顔を見知った尾上さんの手配を見つけ、ピンときた――ってところだと思います』

「その可能性は高いですね。しかし、決して仮説に固執しないでください。予断を持つと直感が働かなくなりますから」

『俺は勘になんか頼っていませんよ。あなたと違って』

「いいえ、あなたも刑事なら、勘を多用しているはずです。勘とは、経験と知識を理性で融合させた高次の脳機能です。人間全てに与えられた特殊能力で、AIでも再現ができないと言ってもいい。大事にしてください」

『そんなものですかね……』

 篠原は紗栄子に向き直った。

「尾上さん、あなたはやはり宇佐美さんと関係はなかったのですね?」

「もちろん。ホテルで飛びかかられたのが初めてです」

「アルバイト先のお客とか、出入りしていた場所に雑誌記者が顔を出していたとか、ありませんか?」

 紗栄子が考え込む。

「そう言われても……わたし、普段はそんなに出歩く方じゃないし……。あ――」

 紗栄子は不意に何かに気付いたようだった。

 篠原が身を乗り出す。

「なんですか⁉」

「関係があるかどうか……最近、時々誰かに見られているように感じる事があったんです。外に出た時なんかに……」

「尾行されていた、とかですか?」

「そんな気がした……っていうだけですけど。誰かの姿をはっきり見たとかじゃありませんから。気のせいかと思って、誰にも話していませんし……」

 篠原はわずかに考えてから言った。

「それが正しいと仮定しましょう。数日前なら、尾上さんが逮捕される前のことですよね?」

「はい。2日ぐらい前でしょうか……」

「それが宇佐美さんの尾行だとすると、手配写真を見る前からあなたが監視されていたことになります。理由に心当たりはありませんか?」

「ありませんよ……顔を見た記憶だってないんですから……」

「でしょうね」そして、篠原がかすかに笑う。「直感、働いちゃいました」

「はい?」

「宇佐美さんはあなたを付け回していた。しかも、反社がらみの事件の関連調査だったとしましょう。一方で、拉致に加担する者の中にあなたと同じ姿の女が確認されました。宇佐美さんが目をつけていたのはその〝ドッペルゲンガー〟の方ではないでしょうか。反社の中に見つけた女をなんらかの方法を使って探し、尾上さんに行き当たった。しかも同じ女を交番の手配写真で確認した。そこで尾上さんの名を通報した――みたいな流れですかね。案外宇佐美さん自身が、あなたと反社の女は同一だと信じ込んでいるかもしれません。連続殺人が反社の仕業である確率が高まりましたね」

 黙って聞いていた高山が言った。

『それこそ予断じゃありませんか?』

「あり得る仮説です。現時点の情報から組み立てられる最も適切な解でもあります。宇佐美さんはたまたま顔を突っ込んできたモブキャラじゃないでしょう。少なくとも犯人からは、拉致しなければならないほど危険だと認識されていますから」

『それはそうですが……』

「ただし、今後新たな証拠が現れれば柔軟に修正します。証拠を仮説に合わせるような事は決してしませんから、ご心配なく。カメラの解析、急いでくださいね。ただ、宇佐美さんの過去の行動は調べておく必要があります。しっかりお願いしますよ」

『拉致されたとあれば、探さざるを得ません』

「宇佐美さんの拉致犯については何か手がかりがありますか?」

『目撃者の聴取は進めていますが、今のところは何も。カメラのデータが見られれば、奴が何を記事にしようとしていたか見えてくるかもしれません』

「管理官から何を命じられようが、あなたは直感に従って行動してくださいね」

『イヤですよ。職は失いたくありませんから』

「とか言いながら、すでにやってくれてるじゃないですか。あなたはそういう人だ」

 篠原は返事も待たずに電話を切って、スマホを胸ポケットに入れる。

 紗栄子が問う。

「だったらわたし、姿が似てるっていうだけで巻き込まれたんでしょうか……?」

「それだけなら偶然で片付けられるかもしれません。しかしDNAという動かし難い証拠があります。それをどう解釈するかなんです……」

「なんか、気持ち悪い……」

「問題はもう1つ。僕らの行動が逐一先回りされていることです」

「先回り……って?」

「あなたをホテルで保護することは、僕の独断でした。なのに宇佐美は正確に知っていた。そして岸さんと会う時間も場所も、宇佐美さんだけでなく拉致犯にまで知られていた。さらには宇佐美さん自身も拐われている……。どこかから情報が漏れているとしか考えられません。それも、情報が集積する現場の相当上の方から、です」

 紗栄子が気づく。

「だからあなたは独断で動いているんですか⁉」

「これも直感のなせる技、でしてね。何かが、違う」

「違うって?」

「普通の事件じゃない……と感じるんです。小児の連続殺人――それも、オカルト的な狂気を想起するように死体が加工されています。その被疑者と同じDNAを持った人物がここにいる。さらには反社組織を探っていた雑誌記者が尾上さんに接近し、拉致された。極め付けが、あなたの過去を知るかもしれない人物まで拉致……。まるでホラーアニメの世界です。それふうに考えれば、『反社が超自然的なパワーを求めて組織的に動いている』とでもいうように……。だとしても、なぜそれを隠さないのか。なぜ死体を放置していくのか。人目に晒すことに意味があるのか……」そして紗栄子を見る。「尾上さんが巻き込まれたのは、本当に偶然に過ぎないのでしょうか……」

「まだわたしが何かを企んでいる……とでも?」

「そこはまだ保留です。生き別れになった双子が偶然犯罪に手を染めていたと考えるのも、あまりにご都合主義的ですから。申し訳ありませんが、それを鵜呑みにできるほど世間知らずではいられないものでして。警察官の宿命ですよ」

 紗栄子は語気を荒げる。

「だからわたしは、逃げずに従っているんです。何か企んでいるように見えましたか⁉」

「それは分かっています。だからこそ、迷いが深まるんです。なぜか、そっちの方には全然直感が働かなくて……」

 紗栄子はその言葉には答えなかった。

 篠原はかすかに苦しげなうめきを耳にして、紗栄子を見た。

 紗栄子は、両手でこめかみを押さえてうつむいている。

「どうしました⁉」

「なんか、急に気分が……」

「また⁉ 既往症があるんですか⁉」

「さっきのと同じ頭痛……」

「脳障害かもしれない! 救急車を呼びます!」

 紗栄子は篠原を止めるように腕を掴んだ。

「そうじゃなくて……突然……頭の中に言葉が溢れて……」そして小さく叫ぶ。「やだ、これ、なんなの⁉」

「言葉? どういうことですか⁉」

「分かんない! なんなの、これ⁉」

 篠原は紗栄子の肩を押さえた。

「まず深呼吸して!」

 紗栄子は軽く押されて、うずくまる。だが、依然こめかみから手を離さない。

「痛い……頭の中で鐘が鳴ってるみたい……」

「脳梗塞とかの経験は⁉」

「いいえ……」

「すぐ救急車を呼びます」

 そしてスマホを出そうとする。

「誰かが話してる……わたしの頭の中で……」

「それって……?」篠原の手が止まった。「今までもそんなことがありましたか⁉」

「はい? なんですって? よく聞こえない……」

「僕の言葉が聞こえないってことですか⁉」

「何、これ⁉ 頭に入ってこないで!」

「誰かが入ってきてるんですか⁉」

「そんなに一緒に話さないで!」

 篠原が紗栄子の肩を強く揺さぶる。

「僕のことが分かりますか⁉」

 紗栄子の瞳が焦点を結んだ。

「篠原さん……わたしの中で誰かが会話しているみたいで……」

 紗栄子にとって初めての体験であることは、態度に表れていた。

「それって、もしかしてテレパシーとか……?」

「分かりません……でも」そして顔をしかめる。「強くなってる……」

「近づいている、とかですか?」

「分かりませんって!」そして頭を抱え込む。「気持ち悪い……」

「話の内容、聞き取れますか⁉」

「なんだろう、これ……」

「単語でいいんです! 聞き取れますか⁉」

 紗栄子は篠原を見上げる。

「もうすぐだ……とか。殺さなければ……とか。いやだ! また声が大きくなった!」再び腰を折って口を押さえる。「吐き気が……」

「場所を変えましょう!」

「立てない……」

 その時だった。篠原は背後に人の気配を感じた。

 振り返ると、ハンチング帽を被ったマスク姿の男が立っている。

 篠原が口を開く前に、男は注射器を篠原の肩に突き刺した。

「何をする⁉」

 立ちあがろうとした篠原は、しかしいきなり膝を折って地べたに座り込んでしまった。

 足に力が入らない。

「おまえは……だれ……だ……」

 舌さえもが、急速に動きを鈍らせていた。ぱたりと、横に倒れる。意識が朦朧としていく。

 横向きになった風景の中で、帽子の男が紗栄子に近づくのが見えた。

 紗栄子は、頭を押さえたまま動けずにいる。

 帽子の男はナイフのようなものを取り出し、紗栄子ににじり寄る。男の背中に遮られ、紗栄子の姿が見えなくなる。

 だが男は、ためらいもせずに紗栄子にナイフを突き刺したようだった。

 2度……3度……。繰り返して……。

 背後に、車が接近する音が聞こえた。

 だが篠原は、首を巡らせることもできない。

 スライドドアが開く音……。

 車から降りたらしい何者かが、男と共に紗栄子を引きずっていく……。

 帽子の男に手を貸しているのは、紗栄子だ……。

 紗栄子が、紗栄子を引きずっている……。

 引きづられていく紗栄子の胸は、真っ赤に染まっている……。

 車が視界に入った……。

 車は、グレーのワゴン車だった……。

 ドアが閉まる音……。

 篠原が意識を失う前に見たものは、歩道に溢れた大量の血溜まりだった……。

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