華麗なる裏切り

 漫画キャラの戦闘を真似するな。

 フリーゲームでいい。自分で戦ってみろ。

 装備買うのとレベル上げが1番大切だと気付くだろう。

 それこそが本当の戦いなんだ。


 +


 修業シーンだ。

 散々叩かれているが、ここを重点的に書くしかない。

 勉強だ。

 勉強が修業シーンなんだ。

 敵の能力を知る。

 勉強だ。

 筋力?

 あー。

 ゲームのやり過ぎ。


 +


 弱い奴はどうして弱い?

 畳泳法だからだ。

 生兵法は怪我の元。

 ことわざにすらなっている。

 刀を手に入れたら実戦の前に試し斬りだ。

 本当に人を殺せるのか試すのだ。

 殺されてから後悔しても遅い。


 +


 強いということは、弱い奴の言うことを聞かないということだ。

 強さと社会性は両立しない。

 つまり世界を滅ぼすまで戦い続けるしかない。


 +


 幸せになりたい?

 はあ。

 ど凡人。

 近寄らないで?

 格が下がる。

 君と付き合ってると。


 +


 何で人に合わせるの。

 あんなにレベルが低いのに。

 切り捨てようよ。

 どんどん上を目指そうよ。


 +


 愛?

 はあ?

 ボクが誰を愛そうとボクの勝手だ。


 +


 理解出来ないなあ。

 友達?

 クラスメイトの名前忘れてるだろう。

 たまたま学区が近かっただけ。

 アイツらに何の権利がある。

 ボクの人生に関わって来るな。

 学生時代の友人なんか切れ。

 データは出てるんだよ。


 +


 鬱陶しい。

 あのさ。

 仲間?

 違うの。

 これからはマネーゲームの時代なの。

 貢献出来ない無能は切れ。

 貢献してくれても終身雇用のつもりなら思い知らせろ。

 温いのが悪い。


 +


 悪とは何か。

 非常識ってことだ。

 人と同じ?

 評価されない。

 今はネットがあるんだ。

 もっと価値のある人材とアクセス出来る。

 分かる?

 世界の全てがライバルなんだよ。

 上司が英語出来ればだけど。

 つまり。

 君を買うのはネットも出来ない老人ばかり。

 そんなボスについて行ってどうする。

 優秀になれなければ稼げるチームには入れない。

 何故サボる。


 +


 勝利とは何か。

 エンディングではないということだ。

 つまり雑魚戦に勝っただけ。

 気ぃ抜いてんじゃねえ。


 +


 あのな。

 土・火・水・風。

 打撃。

 銃。

 該当したらアウト。

 その主人公没。


 +


 いいかい。

 バトルがもう古いんだ。

 かと言って学園物も行き詰まりだ。

 中世な。

 君のそれはネトゲと言うんだ。

 ゲームだから君ごときに忠誠を誓うんだ。


 +


 チーム運営。

 これは民衆を搾取するってことだ。

 ギャングなんだ。


 +


 いいか。

 人間は団子だ。

 個性は超能力しかない。

 少なくともイラストがつかない限り。


 +


 人間には2種類しかいない。

 ケチか気前がいいかだ。

 後者はヒーローだったが、リーダーになるとあり得ない。

 会社をこかす。

 周知されて来たんだ。

 困り物。

 自己犠牲する奴は他人にも要求する。


 +


 悪とは何か。

 損をさせるってことなんだ。

 たとえ後で大儲けしても、一瞬でも損をさせてくれたならソイツは敵だ。

 悪でいい。

 滅ぼしていいんだ。


 +


 悪か。

 遠巻きにしていると楽しい。

 将来のライバルを消してくれるから。

 善人を殺すとペナルティ。

 だけど、悪人を放置しておくのは別にいい。

 うっかり倒したりしないように。

 次も無償奉仕を要求される。


 +


 生活費を稼げ。

 それが冒険だ。

 要らないんだよな。細かいドンパチ。


 +


 デスゲームか。

 超能力ある?

 ないなら周回遅れ。


 +


 んーとね。

 渾身のアイディアを思いついた!

 敵も思いついていたことにしなさい。

 でないとピンチじゃない。


 +


 いいかい。

 ピンチを書け。

 日常物な。

 あの程度のことで長い長いモノローグ。

 いかに無能かという証明だ。

 半額のお刺身を買うかどうかで7ページ使わないでくれよ。

 疲れる。


 +


 漫画はね。

 めっちゃキャラが薄い。

 見た目だけ。

 小説にすると、どうしようもないんだな。

 ギャグ漫画を書いてみな。

 活字で。

 笑い事じゃなくなる。

 頭脳戦は逆にギャグになる。

 こんなにすんなり行くかって。

 いやー。

 略してるんだけどね。

 細かい機微を。

 イラスト化すると、「表情」って駆け引きだと分かるんだ。


 +


 小説はね。

 1人しかヒーローではない。

 サブキャラは人気出ない。

 SUGEESUGEEなんだよ。

 うん。

 合ってるんだ。SUGEESUGEEで。

 小説は協力バトルを書くには不向き。

 言わせなきゃいいんだよ。「流石、何々さん!」って。

 これはまあ。

 同格なんだな。

 同僚同士で褒め合ってるんだ。

 ボスは嫉妬される。褒められない。

 褒め合ってる奴らは同格。

 まあ、素人の内は仕方ないけど。

 主人公が絶対言わない台詞が「やるじゃん」だ。

 OK?

 あー。

 察して欲しいなあ。


 +


 能力バトルか。

 交渉も「バトル」なんだが。

 交渉に使える能力。

 これは操作能力なんだ。

 アウト。

 封印。

 あー。

 情報収集ならいいんだよ。


 +


 交渉とは何か。

 これをあげるからこれをくれではないんだ。

 胡散臭い。

 ど素人。

 これを我慢してあげるからこれをくれ。

 いいか?

 先に貸しを作るんだ。

 貸しを返させるのが交渉だ。


 +


 秘密を守る。

 これも貸し。

 仲間とは能力をお互い知っている相手のことだ。

 これで互いに助け合う。

 片っぽがこけたら自分の秘密までゲロするだろう?

 微細な秘密じゃ駄目だ。

 命に関わるほどの情報。

 つまり能力。

 いいか。

 仲間という概念は能力バトルの世界にしか存在しない。

 それ以外は罵り合ってる。


 +


 あー。

 役に立つ能力か。

 これはシチュエーション特化と言うべきで。

 アニメを録画出来る能力。

 戦闘では使えない。

 優秀なら優秀なほど潰しが利かない。

 最強能力?

 能力を盗む能力で終わる。

 で、最強の能力者?

 同盟組まれてフルボッコ。

 こうなる。

 迂闊に最強になるな。死ぬよ?

 生き残るコツは、ぎりぎり勝てそうと思わせること。


 +


 退場するキャラクターの条件。

 金儲けするキャラ。

 読者への見せしめのために殺される。


 +


 で、生き残るのは採算度外視キャラ。

 あー。

 適当にエンディングにしないと飢えて死んでる。

 うん。

 厨二バトルなんかする奴は全員死ぬ。


 +


 子供向けなんだよね。エンタメ。

 あー。

 進学校に行けないと詰み。

 大学目指せ。

 学歴社会を舐めるな。

 遊んでた奴ら極刑。

 運動会なんかしてる場合か。

 学生生活をエンジョイ?

 舐めてる?

 うん。

 これな。

 統計データ出てるんだ。

 やっぱり低学歴は使えないって。


 +


 強さとは組織力だ。

 ラスボスの前には前座がいないといけない。

 で。

 経営者ってきついの。

 たとえ悪の組織でもワーカーはワーカー。

 使えない部下を叱咤激励。

 大変。

 偉い人なの。組織のボス。


 +


 タイムリープか。

 はあ。

 飽きた。

 同一の出来事が起こる?

 裏をかく?

 どっちでもいいけど。

 本人のスキルではないんだよな。

 時間を巻き戻す能力を持っているなら勝ち。

 そうでないなら神様のおもちゃ。

 嬲られてる。

 どうやっても勝てない仕様。


 +


 厨二ネームか。

 寒いからやめろ。

 それより馬の名前をつけるつもりで決めな。

 レンセンレンショーとか。

 スピーディースティーヴとか。

 嫌味がない。


 +


 格好いい能力名?

 効果はゴミにしないといけないよ。

 それよりダサい能力名がいい。

 韜晦だ。

 そうだなあ。

【飴ん簿】。

 分からんね。

【鎌霧】。

 何だろう。

【薄刃影郎】。

 あー。

 ネタ切れだ。


 +


 あー。

 食べ物縛り?

【多楽孤】。

【牌夏布留】。

【津那】。

【芽論】。

 弱そう。


 +


 ネットミームを信用するな。

 ネットで定番のアレとかアレはまったくウケない。

 権利者が訴えて来ないだろうと、ネット民にすら見切られるくらいの弱小コンテンツだからだ。

 何それ? で終わる。

 ネットの世界を知らないフリをするのがマナーなんだ。


 +


 あー。

 異世界か。

 あのね。

 都合のいい世界というものはない。商業にはね。

 何を書きたいかか。

 あのね。

 他作品のパクリを書くな。

 華麗な活躍を書くな。

 書くべきは「苦戦」だ。

 履き違えるな。素人。


 +


 いいか。

 苦戦するということは才能がないということだ。

 そこからは撤退するのが正解。

 だから、学園物は優秀なんだ。

 卒業は合法の撤退だ。


 +


 お仕事物はチート無双でないと駄目だ。

 かと言って、面白い仕事なんてそんなにない。

 日の目を見ない職業。

 つまり誰も知らないような仕事。

 儲かるわけない。

 詰む。

 かと言って、取締役とかな。


 +


 あのな。

 戦闘回避が1番有能なんだ。

 戦闘する奴弱い。

 脅すだけで相手が逃げて行く。

 これが賢い。

 でだ。

 始めは弱い奴を狩る。

 ギャグ。

 ラスボス手前の街に勇者が産まれていたら?

 そう。

 接待なんだ。成長。

 都合良く弱いと言うか、ちょっとだけ格上の敵が出て来る。

 何だこのギャグ展開。

 笑え。


 +


 OK?

 リアルに考えたらバトルなんてするわけないだろう。

 プロの格闘家は敵が3人なら逃げると言っていた。


 +


 いいか。

 どんな格闘漫画でも1対1ばかり。

 新機軸を打ち出そうとしたら1対500とかしかない。

 最終的には?

 世界全てが敵だ!

 はあ。

 大魔王と言わないか?

 そう。

 成長し過ぎた主人公は民衆の敵になるんだ。

 迷惑。

 死ね。

 お前が倒したラスボスも元はそういう奴だったんだ。


 +


 いいか。

 どんな最強キャラでも。

 老いる。

 ヒャッハー! 復讐だー!

 老害死亡エンド。


 +


 つまりだ。

 いかに美しく老いるか。

 これが創作のテーマなのだ。

 創作家の仕事。

 BEAUTIFUL LIFE。

 幸福な死に方をするまでが一作品。

 やってられるかと言うか。

 そんなものあるのか?

 若造には分からんよ。

 何だね、この結論。

 論理的飛躍は一切ないと思うけど。


 +


 んー。年を取らない世界か。

 逆に幅が狭い。

 学園物しかない。

 あのアニメも、あのアニメも学園物だ。

 お仕事物が書けない。

 年を取らないキャラクターはハンデ。

 学生物語の飽和。

 これが転換点である。


 +


 学生の価値は暴落している。

 インターネットが産まれたからだ。

 元素記号を言える? それがどうした。

 レッドオーシャンとかコンプライアンスとかの用語を知っている方が偉い。


 +


 苦戦とは何か?

 ノウハウがないと言うことだ。

 つまり他作品とは違うということだ。

 あー。

 君が漫画キャラの真似をして人生乗り切って来たと言うのなら。

 遠巻きにされているだけだ。

 無視されているだけだ。

 無敵なんじゃない。

 旨味0のカスだからスルーされているだけだ。

 いいか。

 漫画キャラの台詞をパクるな。

 お約束を茶化せ。

 お約束を取り入れる者は創作家失格だ。

 能力バトルがお約束?

 成功した作品は、良く言って1桁しかない。


 +


 お約束か。

 あのな。

 ギャルゲをやれ。

 君の必死に考えた最高のアイディアはエロゲが3000年前に通過した道だ。


 +


 冒険とは何か。

 旅行だ。

 旅行で怖い物は?

 犯罪。

 モンスターより置き引きを怖がれ。

 薬草を全て盗まれたら冒険は詰みだ。

 君が必死にハクスラした最強剣は盗まれる。

 アイテムロスト。

 RPGが誤魔化している。


 +


 ゲームを否定しろ。

 心地いい世界を否定しろ。

 嘘っぱちだからだ。

 サバイバル。


 +


 ゲーム脳を脱却する方法。

 レベル1でドラゴンと戦う小説を書け。

 どれだけ世の中厳しいかが分かる。

 ゲームの逆張りをやれ。

 それだけでリアリティはいや増す。


 +


 噛ませ犬とは物差しである。

 AというキャラクターがBという敵を倒した。Aは新たな敵Cに瞬殺された。すると、読者はCという敵がBという敵より強いことを了解する。

 何とか何部衆が微妙なのはこれ。

 1人を倒したのなら、同格の他の連中も倒せるだろう。

 2人で組んで来るとかの工夫が必要になる。


「ぐわー!」


「何てこった! 4天王再弱の土属性サンダユウが!」

「馬鹿者! 何で奴を1人で行動させた! 奴は堅いのだけが取り柄なのは知っておったろうに! 4天王で2番目に弱い水のタマゴドーフ!」

「風のマスカルポーネよ。全てはこの4天王最強、火のマッチウリの責任だ。これからは安全のため3人1組で動くぞ。おやつは300ゴールドまで!」


 +


 さて。

 そもそも訊こう。

 1番好きな作品は何だ?

 それに寄せろ。

 どうせ破綻する。

 何故破綻したのか。

 それを突き止めることが創作家の仕事だ。

 たとえば。

 その世界にはブレーキがあるはずなのだ。

 君の憧れの作品には。

 しかし、君が盗んだのは派手な部分だけだ。

 地味な部分は盗んでいない。

 それがないから君の世界はそうなっている。

 では?

 あー。

 こう言い換えよう。

 君は参考にした作品から上澄みだけを盗んだはずだ。

 弱小キャラ?

 つまらないからポイ。

 これが原因なのだ。

 君の書いた作品は1ステージ上なのだ。

 元の作品のボスキャラでも中ボスクラス。

 では、ラスボスは?

 君の世界は味方も敵も1ランク強いのだ。


 +


 ゲームをしよう。

 ゲーム名は【葬儀弔辞】。

 お互い知り合いの名前を5人書く。

 死者が何人いるかを当てる。

 先にヒットさせた方の勝ち。

 両方ヒットした場合はドロー。

 持ち越し。

 駆け引きに「太宰治」などと書いてみてもいい。


 行くよ。

 ミッキー●ウス、ミニー●ウス、ドナルド・●ッグ、グー●ィー、ハ●ーキティ。

 ん?

 駄目なのか。

 へー。

 仕方ない。

 香城舞子、浜崎誠、花田房男、木村良夫、高橋鰻。

 はい。

 君か。

 0人。

「ヒット!」

 良し良し。

 どうぞ。

 うん。

 不正解。

 正解は「5人」だ。

 ああ。

 おちゃらけた空気を作った。

 あの後に、死者5人の名前を出すなんて思わないよね。普通。

 ボクの勝ち。

 思考誘導ゲーム。

 空気を作ってKYゲーム。

 空気を読んだ奴の負け。

 それはボクが用意した物だからだよ。

 みすみす手に乗りやがって。

 間抜けめが。

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