第20話 ユキとマユミ その②

「どうしよう…マユミ…」


「トモキと…アキラが…」


「……死んじゃったよ…」


「…私…もう生きていけないかも…」


「2人のいない世界なんて…」







『…………悲しいんだね…ユキ…』


『…私じゃ、その悲しみを埋められないんだね』


『…いいよ…私が何とかしてあげる…』






「何とかするって…どうするの?…」


「死んじゃった人は、もう生き返らないんだよ?」







『…にするの…』



『2人が生きてる世界を創れる…』



『私なら、その方法を知ってる…』






「え!?ホント!?」

「なになに??トモキとアキラが生き返るなら」

「私は何でもするよ!!」





『ユキはダメ…』


『この方法は命を消費するから…』






「……??」


「じゃあ…どうすれば…」







『私がやる…』


『ユキのためだもん…』


『私のたった1人の友達…』






『何があっても…』


『ユキだけは絶対に幸せにするから』

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る