第62話 飲み会 女性陣
「3人とも〜よろしくねぇ〜」
「よ、よろしくっす!!」
「よろしくお願いしますね」
「よろしく」
ふわふわした感じのお姉さんね。
でも、かなりおっぱい大きいわね……私よりも大きいんじゃないかしら?
「シェリーちゃんはバスト幾つなのかしら?」
「フユキちゃんは初対面で中々エグいこと聞いてくるねぇ!」
人生で初めて私よりも胸が大きい人を見たのでつい質問してしまったのだが、言われてみれば、初対面で相手の胸のサイズを聞くのはかなりヤバい奴よね。
「天然モノっすか?」
「ユイハちゃんも中々ね!?ちゃんと天然モノよ!!」
優葉ちゃんが急におっさんみたいな事を聞いた。
(優葉ちゃん、私より失礼じゃないかしら?)
「では、失礼するっす」
「あ、っ…!」
優葉ちゃんがシェリーちゃんの胸を軽く揉んだ。
完全に暴走モードに突入している。
「これは天然モノ間違いなしっすね!」
「優葉ちゃん、自分の無いのに天然モノとか区別つくんだ」
さりげなく、雫ちゃんが優葉ちゃんの地雷を踏み抜いた。
流れるように相手をディスる1番酷いやつだ。
「……はい?」
当然、優葉ちゃんは雫ちゃんの発言を聞き逃さなかった。
さっきまでシェリーちゃんの胸を見ていたのに、グリンッと首を回して雫ちゃんの方を見ている。
「ヤブキちゃん、ユイハちゃん!!どっちもあんまり変わらないんだから早く飲みとか食べ物頼んじゃおう!!」
シェリーちゃんも中々酷い事言うわね!?
私もどんぐりの背比べだとは思ったけど、口に出しちゃダメでしょ!?
「「………分かった(っす)」」
私が言ったら、捕まえられてくすぐられたりするのだが、ほぼ初対面のジェシーちゃんにそれをやるのはハードルが高いらしく大人しくなってしまった。
「2人はまだお酒飲めないわよね?フユキちゃんはお酒好き?」
「私もまだお酒飲めないわよ」
「フユキちゃんまだ未成年なの!?そんなにお胸おっきいのに!?」
やっぱり外国人から見ても私の胸は大きいらしい。
雫ちゃんと優葉ちゃんは、胸の大きさで未成年だと判断されたのが不服なのかぶすっとした顔をしてシェリーちゃんの方を見ている。
「じゃあ〜アタシはスピリタスにしようかな〜、あ、あいつらにあんまり度数の高い酒飲むなって言い忘れちゃった」
「dolphinさん達お酒弱いの?」
「いや、一般的にみて弱いわけでは無いのよ、ただあいつら自分がお酒に特別強いわけでも無いのに、ジンやらウォッカやら度数の高いお酒をたくさん飲むから」
「それは、色々凄いわね」
今頃樹君はどうなっているのだろうか?
「そう言うシェリーさんはお酒どうなんっすか?」
「アタシはあいつらと違ってちゃんとお酒に体制があるから大丈夫よ」
そして私は烏龍茶、雫ちゃんと優葉ちゃんが炭酸水、シェリーさんがスピリタスを3ショット?ほど頼んだ。
「聞きたいんだけどさ、3人ともイツキ君?だっけ?あの子の事好きでしょ?」
「「「えっっ!?」」」
「そりゃあ、あんな熱々の視線をチラチラ向けてたらアタシでも気付くよ」
そんな私、樹君の事ジロジロ見てたかなぁ〜。
でも、樹君いつも私のおっぱいをジーッと見つめてる時あるし、おあいこだね!
「3人とも大会期間は同じ部屋に宿泊するの?」
「そうっすね」
「なら、今が攻めどきよ」
「いつも一緒の部屋で寝てるけど何にも進歩しないっす」
「いつも一緒に寝てるの!?」
「これには訳があってっすね……」
そうしてかくかくしかじかで………と私たちが樹君と同棲することになった理由を話した。
「は〜〜っ!イツキ君は幸せものだね〜、こんな可愛い子達と同棲して、しかもその子達から好かれてるなんて、選びたい放題じゃない」
「だから、いつもアタックし行ってるんっす、でも、何故か樹君我慢しちゃって何もして来ないんっすよ」
「イツキ君、いい男だね……それと比べるとアイツらは……」
「アイツらってdolphinさんたちの事っすか?」
「そうよ」
dolphinさんたちと過去になにかあったのかしら?
含みのある言い方をしていたけど。
「ま、アタシから言える事としたら、一気に複数人でアタックするのはやめた方がいいじゃない?っていう事くらいかしらね」
複数人でアタックすれば、樹君が理性を段々保てなくなって行って墜ちやすくなるから良いんじゃ無いのかしら?
「なんでなのかしら?」
「求められる側になると分かるんだけどね、一気に来られると困るのよ」
私は言われてハッとした。
学校で散々告白されたけど、一気に来られても困るだけだった。
振るのも、少なからず罪悪感が伴うので精神的にもかなり疲弊した。
「あと、イツキ君は聞いた限り優しそうな人よね」
「はい、優しいっすね」
「なら、付き合えなかった2人を傷付けないために、誰とも付き合わないっていう選択肢を取ることもあるわよ」
「「「…………」」」
「って、いうのがアタシの考えね!あ、お酒届いてる!」
最初は私たちと同じ感じのふざけた人だと思ったが、恋愛の道においては先輩かもしれない。
「「「シェリーちゃん」」」
「ゴクッ、な〜に?」
「「「私たちに恋愛の事教えてください」」」
こうして、結局スピリタスでベロンベロンに酔ったシェリーちゃんの恋愛教室が始まった。
後書き
冬樹ちゃんの心情書くのがむず過ぎて会話文まみれになってしまった。
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