第2話
開店とは言っても冒険者たちが帰ってくる夕方までは殆ど人は来ない。そりゃ不定期の仕事だから昼から飲んだくれているやつもいるけど、ここは夜しかお酒は提供していないからね。その分冒険者じゃない人も入りやすくなっている。
人が来るまでフィオナとおしゃべりしながら待っていると、鈴の音と共に扉が開いた。
「「いらっしゃいませ! 」」
2人して挨拶する。入ってきたのはなんと普段良くしてくれているギルドの受付のお姉さんだった。
「どうぞこちらの席へ」
お姉さんを誘導する。
「あら、リターちゃん似合っているわね。夢が叶って良かったわ。ひとまず安心ってところかしら? 」
席に座って、褒めてくれた受付のお姉さんに
「はい! ありがとうございます。」
と言う。実は初めに伝えた時から応援してくれていて、何かとお世話になったのだ。感謝しても仕切れないくらい。
「実は仕事の昼休みなのよ。だからあまり時間がないのだけど、手軽に食べられるものってあるかしら? 」
もちろんある。
「サンドイッチとかはどうですか? 」
「いいわね。じゃあそれにしようかしら。」
「かしこまりました。」
そう言ってメモを取り、厨房に伝える。
戻ってくるとフィオナとお姉さんが話していて、服を褒められたのか、恥ずかしそうにありがとうございます、と言っていた。
異世界酒場の店主は今日も変態どもに辛辣です〜普通に居酒屋したいのにどうして変な人ばっかり集まってくるの 天白あおい @fuka_amane
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