第1話 開店
私はリター。夢は居酒屋さんを経営すること。そのためにお金を稼がないといけないから、冒険者をしていた。たまたま誘われて入ったパーティーが強い人ばっかりで、Aランクまで来てしまったのは誤算だけど、その分早く軍資金が集まってくれて結果的には良かった。
元々冒険者を辞めるつもりだったけど、ギルドの受付の人にやめて欲しくないと言われたから、一応冒険者は続けている。パーティは流石に抜けたけど。
ちょっと申し訳ないかなとは思ったけど、最初に説明していたから揉めることなく、送り出してくれた。残りの3人は1人新しい人を加えて、冒険を続けるみたい。今どこにいるのかわからないけど、また会えたらいいな。次会うときにはSランクになっているかもしれないし。
流石にお店を1人で開くのは厳しいだろうから、何人か既に声をかけてあるどうしても冒険者絡みになってしまうけど、それは仕方ないよね。
そしてついに今日は開店日! 店員は私含めて4人。厨房がチェルシーとゼナで、接客がフィオナと私。みんなちょっと個性的だけど、冒険者相手に商売をするんだからそれくらいの方がちょうどいいよね!
そう意気込んで店の扉を開ける。鈴の音と共に爽やかな風が頬を撫でる。記念すべき初日! 張り切っていくぞー! 私は表の板を裏返して、openの文字に変えた。
ちなみに店員は全員Bランク以上なのはここだけのお話。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます