第一章・第五十一話『Kuratu`s heart②(倉津の心境②)

901 失踪の説明は録音した物を流したいのぉ

 第一章・第五十一話【Kuratu`s heart(2)倉津君の心境2】が始まるよぉ~~~♪

(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾


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 051【Kuratu`s heart(2)】


 『まぁ前回の続きだぁな。……にしても康弘の野郎、一般人の前でそう言う話をするな』


 面倒な前説は抜きだ。


兎に角、前回に続きだから、そのまま行っちまうぞ!!


***


 ……なにやってんだ眞子の奴?


家に訪ねて来た客を迎えに行ったまでは良かったんだが。

どうにも来客は一人だけじゃなかったのかして。

アイツ、なにやら玄関口で、複数の人間とゴチャゴチャと無駄な問答をしてやがるみたいなんだよなぁ。


なにを、そんなに手間取ってやがるのかは知らねぇけどよぉ。

家の中とは言え、玄関口なんか糞寒い所なんだから、その良く喋る来客共々、さっさと部屋の中に入ってくりゃ良いのによぉ。


なにをそんなに、ペチャクチャくっ喋ってんだアイツは?


そんな糞寒い所で話し込んでたら、仕舞いに風邪引くぞ!!


それによぉ。

訪ねて来た相手方の奴も、ちょっとは物を考えろよな。


眞子は女の子なんだぞ。

そんな所で長々とクッチャべってたら、体の芯まで冷えちまって可哀想じゃねぇかよぉ。


どこの誰が訪ねて来たのかは知らねぇけど、最低限、女の子を相手にする時は、そう言う、細かやな気配りぐらいはしてやるもんだぞ。


腹違いとは言え、ウチの兄弟に風邪なんか引かせてら、ただじゃおかねぇからな。


……なんて思って居たら。

漸く、玄関口での話にケリが付いたのか、廊下を歩いてくる数人の足音と共に、眞子が部屋に姿を見せる。


……っで。

部屋に入って来たのは。

現在此処の家主の眞子。

そんで……何故か康弘。

そして更に最後に、奈緒さん張りに小さい女の子。


最後に入って来た女の子は……またしても、これが可愛い。


しかしまぁなんだな。

次から次へと、こうやってひっきりなしに、俺の前には美少女が現れるんだが『神奈川の女子レベルの高さは、一体どうなってんだよ?』等と言う疑問が沸くぐらい、この周りには、可愛い女子しか集まって来ないな。


なんかマジでスゲェな、この地域の女子のクォリティ。

まるで、漫画だな漫画、漫画の世界だな。

いや……寧ろ、この場合、質の低い『エロゲー』と言った方が正しいのか?


まぁ兎に角だ。

またしても、こうやって謎の女の子が現れた訳なんだが。

俺が相手の事を知らない以上、イキナリ声を掛けるの変だから、まずは康弘を出汁に使って話を始めてみるか。


それが順当なラインってもんだろうしな。



「おぉ、誰が来たのかと思ったら、康弘じゃねぇか。久しぶりだな」

「あぁ、本当に倉津君だね。……自分の目で確かめるまでは、少し疑って居たんだけど。この言い様、間違いなく倉津君だ」

「なにがだよ?」

「……って言うか。倉津君、1年間も何所に行ってたんだい?」


ヤッパリなぁ。

まずは、予想に反する事無く、その定番の話題から入って来るよな。


まぁ、当然と言えば当然なんだが。

……にしても、また同じ説明をしなきゃいけないのは面倒臭ぇなぁ。

一体、今日一日で、何回、この同じ説明を繰り返さなきゃイケねぇんだよ。

昨日から合わせて、これで何度目の説明なんだよ?

ホント、面倒臭ぇから、適当に簡略化して、簡潔に話を終わらしたれ。

若しくは、その内容をMDにでも録音しといて、それを再生した方が手っ取り早いんじゃねぇか?



「いや、それがよぉ。サッパリわ~や~~なんだよな。何してたかなんて、全く憶えちゃ居ねぇ。唯一憶えてる事と言えば、去年、奈緒さんとクリスマスを一緒に過ごした位だ」

「そうなんだ……(矢張りか)」


俺のこの簡潔かつ丁寧な説明に対して、なにかしろの不満があるのか?

康弘の奴、少々納得出来てねぇ様な妙ちくりんな顔をしてやがるな。


ただなぁ康弘。

幾ら、そんな難しい顔をしてもなぁ。

これ以上の事は、なにを聞かれても、なにも答えられないぐらいの自信があるぞ。


早い話、それ以外の事は、俺にも全く持ってなんにもわからんって事だ。


故に、これ以上余計な事は聞くな。


時間の無駄になるだけだしな。



「まぁまぁ、募る話も有ると思いますんで、私、先に食事を追加しますね。……遠藤さんも、お鍋食べて行かれますよね」


おぉ!!流石、腹違いとは言え兄弟だな!!

グッドタイミングとも言える、ナイスなフォローだぞ眞子!!

……これで、もうこれ以上は余計な事を康弘に聞かれずに済む(本音)。

そして、余計な問答もする必要が無くなった。


オマエ、マジ最高だよ兄弟!!



「およばれに預かっても良いのかい?」

「あぁ、寧ろ、折角、持って来て頂いたんで、一緒に召し上がっていって下さい。みんなで食べた方が美味しいですから」

「そうかい。じゃあ、ご相伴に預からせて貰おうかな」

「ですね。じゃあ私、早速、蟹を捌いて来ますんで、どうぞごゆっくり。飯綱ちゃんも手伝って貰って良いかな?」

「勿論えぇよ」


おぉ、小さいのも、眞子のお手伝いをし台所について行ったみたいだな。


実に、良い子じゃのぉ。

そんな良い子には、後でオィちゃんが、どれでも好きなお菓子を、いっぱい買ったるからな。


2000円位で良いか?


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【後書き】

最後までお付き合い下さり、ありがとうございますです♪<(_ _)>

今回から始まった第一章・第五十一話【Kuratu`s heart(2)倉津君の心境2】なのですが、如何でしたでしょうか?


まぁまぁ、この辺は、眞子視点でも書かせて頂いた部分ですので、特に目新しさはないと思うのですが。

眞子が飯綱ちゃんと台所に料理を作りに行ってる合間の時間などの謎な部分とかも、此処では書いて行きたいと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾


倉津家の跡継ぎ問題や、真菜ちゃんの件以外でも、色々と問題が起こってるみたいですので(笑)

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