893 Good-morning山中君(笑)
自身が昏睡していた間に活躍してた眞子の話を、山中君から聞いてウンザリする倉津君。
そして、やけ酒を煽って、そのまま2人は眠ってしまうのだが……
(注意)未成年の飲酒は法律で禁止されております。
***
……頭痛ぇ~~~~!!
朝、何気に目を覚ましてみたら、昨晩少々飲み過ぎたのかして、異常なまでに頭の中がガンガンしてやがる。
一体……昨日、何本ビール飲んだんだったっけ?
そんな風に頭が痛くなるほど、俺はビールを飲んでしまったのだろうか?
どれどれ?ひい、ふぅ、みぃ……
まぁ、こうやって床に転がってる空き缶の数えてみた所、どうやら12本程が床に転がってるみたいなんで……計算上で言えば、1人頭6本の計算って所か。
まぁまぁ、普段なら、この程度の本数で頭が痛く成ったりはしないんだが、なんと言っても俺は病み上がり。
一年以上アルコールを摂取していなかった事を考慮すれば、まぁよく飲んだ方なんじゃねぇかなぁって思う訳だ。
しかしまぁ、なんだねぇ。
酒を飲んだ本数の話は、これ位にしてもだな。
世の中ってのは、俺なんかが考えるよりも、ズッと広く構成されてやがるもんだな。
そう俺に思わせる要因は、あの眞子って女だ。
大体にしてなんなんだよ、あの、昨日の酒の肴で話題に上がった眞子って女は?
もぉ存在自体が崇秀同様のUMAみたいな意味わかんねぇ存在じゃねぇかよ。
あの女、マジで頭が狂ってんじゃねぇのか?
あんな才能と、嫌味を詰め込んだ様な奴、崇秀以来、初めて聞いたわ。
どんな化物だよ。
……けどなぁ。
仮にも奈緒さんの義理の妹で、俺の親戚筋って事だから、一生付き合い無しに生きて行くのは、かなり難しいだろうけどな。
マジで、あんま関わりたくねぇ類の女だな。
絶対ロクなもんじゃねぇぞ……アイツ。
***
……ってな事を思いながらだな。
俺の横で、まだグースカピースカと気持ち良さそうな寝息を立てている山中に、左の親指で、右の中指を押さえ溜めを作ったコンパチを、意味もなくデコに食らわせてみる。
これはまぁ、あの眞子とか言う訳の解らねぇ女の話を聞かせやがった山中に対する報復みたいなもんだな(笑)
「って事で、喰らいやがれえぇ~~~!!」
『バシィ~~!!』
「いだぁぁあぁ~~~!!なんやなんや?一体、何事や?なにが起こったぁ~~~!!」
おっ?俺の恨みが籠ったコンパチが、思ってた以上にモロに入ったらしく。
デコを真っ赤に染めながらも、ベットから一発で飛び起きやがったな。
その後も額を擦りながら、スゲェ動揺したまま、犯人を捜してキョロキョロと部屋の中を探し回ってやがる。
……矢張り、コイツは馬鹿だ。
けど、残念だったな山中。
オマエにコンパチを喰らわしただあろう犯人は、今さっき、風の様に立ち去って、もうこの場には居ないぞ。
実に手際の良い、素早い犯人だったな。
「くくくっ……馬鹿だ」
「あん?オドレは、そこで何を笑っとんねん?まさか犯人はオドレちゃうやろうなぁ……」
やべぇ……バレちまったか。
「違う、違うぞ山中!!俺じゃねぇ!!」
「糞ッタレがぁ!!朝っぱらから、なにショウモナイ事を晒しとんじゃオンドレわ!!百回殺したろか!!」
「いやいや、だから犯人は俺じゃねぇってばよ!!きっと、そりゃあ、昨日話してた眞子とか言う妖怪の仕業だ!!そうに違いねぇ!!」
「オンドレはアホちゃうけ?オドレ以外、こんなアホな真似さらすボンクラなんぞ早々には居れへんわ!!死に晒せやぁ!!」
「いや、山中君!!暴力は良く無いぞ」
「やかましいわ!!」
『バシッコ~~~ン!!』
「ほんげぇ~~~!!いだだだだ!!痛っ~~~あぁ」
いや……オマエねぇ。
まぁ、犯人は俺だから、報復を受ける所までは享受しよう。
けどよぉ、その報復の仕方は、どうなんだよ?
左手全部を使って、右手の中指に溜め作ってからコンパチを打ち出してんじゃねぇぞ!!
溜めが俺が打ったコンパチより大きいだけに、俺が打ったコンパチより滅茶苦茶痛ぇじゃねぇかよ!!
頭蓋骨陥没するかと思ったわ!!
「アホが。人の安眠を妨害するから、そう言う天罰じゃ下るんじゃ。このボケが」
「いやいやいやいや、たかがコンパチ一発で、そこまでムキにならなくても良いじゃねぇかよぉ。あまりにも大人げねぇぞオマエ」
「オマエにだけは言われたないわ。朝からコンパチで起すドアホが何所に居るんじゃ?死んでまえカス!!ボケ!!クズ!!」
なんだよ、なんだよ?
折角よぉ、学校に行く時間だから、親切にも一発で起きれる様にコンパチで起してやったのによぉ、なんで、そう言う事を言うかな?
寧ろ、感謝されても、文句言われる筋合いなんかねぇんじゃねぇの?
なのに、なんだよ、その言い草。
大体にして、そうやって怒る前にだな。
もっと自分の置かれてる環境を、冷静に判断してみろつぅのな。
そんで「学校に行く時間だ!!」と冷静な判断が出来たら、俺にもっと存外に感謝してもおかしくはねぇはずだぞ。
まぁ……現在時刻は、余裕で10時過ぎてるけどな。
普通に考えても、バリバリに遅刻以外の何者でも無いけどな。
(↑因みに山中は、あまりにも仕事が忙しくて皆勤賞は諦めたらしい)
***
……そんな訳でだ。
まぁなにが、そんな訳かはシラネェけどよぉ……
ビール臭い口の匂いを消す為に、思いっ切り時間を使って長時間歯磨きした後、市販している臭い消しである『ブレスケア』なんぞを口に含んで消臭。
更に、学校に着くまでは甘ったるいガムを噛みながら、最後の最後まで徹底的に臭い消しをしながら登校した。
これぞまさに口臭のケアは完璧だ!!
まぁ、中学生がアルコールの消臭しながら学校に通ってる時点で、なにが完璧なのかは不明だがな(笑)
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【後書き】
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ<(_ _)>
はい、完全に必要のない余計な回でしたね(笑)
まぁでも、出来るだけ細かく書いてないと。
後で、ヤイヤイと『そんな事してなかったじゃん!!』とか言われる可能性があるので、一応は、今回の話も必要だったと言う事で(笑)
ってな感じで、次回のお話では場面が変わり、学校に行ってみましょう!!
そこで何が起こるかは、次回の講釈って感じで。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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