第一章・第五十話 Kuratu`s heart①(倉津君の心境①)
887 俺は浦島太郎か!!
第一章・第五十話【Kuratu`s heart①倉津君の心情①】が始まるよぉ~~~♪
(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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050【Kuratu`s heart①】
『いやぁ~、マジで久しぶりだよなぁ!!何故か、1年間も昏睡してたオィちゃんだよぉ』
……ってかよぉ、皆の衆。
どうでもいいんだけどさぁ、ちょっと俺の話を聞いてくれよ、聞いてくれよ。
そりゃあまぁな、1年もありゃあ、世界情勢が色々変わるのも解らなくもないんだがな。
一体よぉ、この俺が眠りこけてた一年間で、なにが起こって、こう言う事態に成ってやがるんだつぅんだよ?
たった1年の間で、世の中変化し過ぎじゃね?
大体よぉ。
これ、全部が全部、明らかにおかしいって!!
●崇秀の作ったGUILDは。
いつの間にか、世界を席巻する様な巨大な音楽サイトになってるしよぉ。
●素直達2-BGUILDの面々は。
以前にも増して知名度が上がったのかして、今では日本屈指のアイドルグループに成り上がってるしよぉ。
●椿さん、嶋田さん、康弘、山中のアホは。
ミリオンを数枚出す程の【無名(むみょう)】っと言う人気絶頂のロックバンド。
●美樹さん、理子さん、真美さん、元香さんの【Fish-Queen】は。
アリーナ全席を満員にする程の、超絶人気ダンスユニットに成長してるし。
●アホの千尋と、咲さんは。
歌を唄いながらも、バラエティー番組に引っ張りダコ。
そんで最高に驚いたのは……
●我が最愛の『奈緒さん』
ホント、あの人だけは、一体なにしてんだよ?
ってか、何を考えてんだよ?
俺の知らない内に、日本からアメリカに拠点を移し。
【Nao with GREED-LUMP】なる謎の超絶演奏集団を集めてアメリカ中を席巻しながら、出すCD出すCDが、全部ミリオンセラーって、一体これは、なんなんでごぜえましょうなぁ?
あっしは、これ等の事実を初めて知った時、目ん玉がアメリカンコミックみたいに【びよよ~ん( Д)゜゜】って飛び出しそうになりましたぜ。
ホント……あの人だけは、なにを考えて生きてるんだろうな?
もぉ、こんなの無茶苦茶の極みだよ。
……っで、それに対して俺はと言うとだな。
ただの熟睡、昏睡、大爆睡っと言う、とんでもない大間抜けを約1年間もかましてしまい。
クリスマス以降、自分の身に何が起こったのかさえ全く身に覚えが無いまま、死ぬ程、間抜けな『記憶喪失野郎』
なに、この差?
実に救い様のない状態だ。
こんなもの、ただのアホで間抜けの極みでしかない。
まぁまぁ、そうは言ってもだな。
昏睡状態から覚めた直後から、何故かズッと昏睡してたクセに体が直ぐに動いたと言う奇妙な現象に襲われたので、これだけの情報を『アッと言う間に集められた』と言う離れ業を繰り出せたんだけどな。
普通は、病院で約1年も昏睡した場合、リハビリに相当な時間を要するんだけどな。
それが、全くって言って良いほど無かった。
まさに、体がピンピンですよ。
(↑極一部だけの話じゃねぇぞ)
***
……ってな訳でだ。
目覚めて、その後、3日間程の退屈な入院生活を経て。
目を覚ました、そのマサチューセッツにある、とある病院を退院。
んでまぁ、訳も解らず、退院手続きを取ると同時に、医療費の支払いをしようとしたんだが、何故か、この時点で入院費は全額払い込まれていた訳なんだが。
まぁ……これについては、恐らく、この近隣に潜む化け物が、先持って支払ってくれたんだろうけどもだ。
そんな、非常に嫌な奴に借りを作ってしまった経過を経て、退院した後。
今までの世の中の流れと、俺が、こんなにも悲しくも不遇な状態に成った事情を、あのアンポンタンに聞こうと思い。
同じくマサチューセッツにある、その最高に嫌な奴事、崇秀のアホタレのアパートに向って行ってはみたんだが……あの役立たずのドアホゥ馬鹿は、またしても狙った様に不在。
相変わらず、俺が求めて居る時に限って、いつもいつも姿を見せない。
アイツだけは……ホント、早く死ねば良いのにな。
……んで仕方なく。
アパートの大家に言って、部屋の鍵を開けて貰い。
俺愛用の『Fender USA American Deluxe Jazz Bass Fletless』を持って出て行く。
まぁその際にだ。
一応、ベースを軽くチェックしてみたんだが。
俺が所持していた時よりも滅茶苦茶手入れが行き届いていたのは、なんとも言えない様な敗北感を此処でも味わう事に成った。
まぁ恐らくは、あの馬鹿王子が、頼んでもいないのに勝手に手入れしてくれていたんだろうがよぉ。
持ち主だある俺より行き届いた手入れまでしなくても良くね?
俺の立場がねぇつぅの!!
ホントどこまでも、お節介なイラン事しぃめ。
ほんでまぁ、そのベースを引っさげて、パスポート期限がギリギリになりながらも、日本への帰路についた訳だな。
***
……っでまぁ、飛行機内ではグースカピースカ寝てる間に、11月1日の夜半過ぎには、東京国際空港(羽田空港)に降り立った訳なんだが。
このまま家に帰るのは、非常にグツが悪い。
なんせ連絡の1つも入れずに、約1年近くも意味不明な昏睡してたんだから、非常に家に帰り難い。
そんな訳でだ。
取り敢えず、今は誰も使っていないであろう奈緒さんの家に一泊し。
そこで奈緒さんの残り香を感じながら、心を落ち着かせて、翌日にでも家に帰ろうと思った訳だ。
……そしたらよぉ。
そんな気持ちで、上星川の奈緒さんの家に行ったにも関わらず、ヤッキのバカタレは、なにやら訳のわからねぇ張り紙をして店を休んでやがる上に、奈緒さん家に入る為の専用の勝手口の方に行ってみたら、家の中からは聞き覚えのない女の声で楽しそうに会話してるのが聞こえてきやがるじゃあぁあ~~~りませんか。
この様子からして、奈緒さんがアメリカに行く前に、この家を引き払い、新しい住居人が入った物だと考えるのが妥当。
なので、一度は奈緒さんから貰った鍵を鍵穴には入れたはみたんだが、そこは開けずに立ち去った。
だってよぉ、本当に全然知らない奴が家の中に居たら、俺、ただの変質者じゃんかよ。
特に家の中に居るのが、確実に女の子みたいだしよぉ。
帰国早々、女子の悲鳴と共に警察でも呼ばれたら嫌じゃん。
……そんな訳でだ。
何もかもを諦めた様な気持ちに成りながらも、トボトボと1人虚しく地元に帰って行った訳だぁな。
気持ち同様、ベースが入ったハードケースが、やけに重く感じる。
……そんな風に悪い事続きのまま、地元の駅になんとか帰り着いたら、此処で1つだけある幸運に恵まれる事になった。
ウチの中学校が誇るウザイの代名詞にして、哀れな大馬鹿野郎大先生を発見したんだよな。
早い話……俺の馬鹿兄弟の片割れである山中だ。
そんで、その後、こんな会話が成立していった訳だな。
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【後書き】
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ<(_ _)>
そして、普段の倉津君と、なにも変わらない様な愚痴オープニングで始まった第一章・第五十話【Kuratu`s heart(1)倉津の心情1】なんですがね。
そりゃまぁ今回に至っては、愚痴の1つも言いたくもなるでしょうね(笑)
みんながみんな、崇秀に敷かれたレールの上で出世しちゃってますしね。
さてさて、そんな風に、ご傷心の倉津君なのですが。
トボトボと帰って来た地元の駅で、どうやら山中君に出会ったらしく、なにやら企んでいる様子。
果たして、山中君との約1年ぶりの再会は、どの様な物になるのか?
次回は、その辺を書いて行きたいと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
……ってか殴公よ!!( ゚Д゚) ('ω'*)うん?
なんで昏睡から目覚めて出会う第一号が山中やねん!!( ゚Д゚) ('ω'*)ちらん
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