第10話性欲の狭間と極限下の決断
神楽のお母さんが服を着た。
俺は、お礼を言って、次に確認すべき子供の元に向かおうと思った。
…もう一度見たい。神楽のお母さんの胸を…俺はロードボタンを見て、考えを改めた。
いや、そんな事ぐらいで、ロードするのは、間違ってる。この力は、きっと、ゾンビから人を救う為のものだ。
そう思っていたのに…身体が勝手にロードボタンを押していた。
さて…俺は何してたっけ? 確か…前回は、ゾンビがいないか、探してて、いなくて、スマホでゾンビのこと調べてたな。
よし…その時間、子供の噛まれた痕があった時の対象方法考えるか。
駄目だ…別の事を考えてしまう。性欲に支配されたのか?
だいたい、正直対処方法なんて、隔離する以外ないよな。しかし隔離…素直に聞くだろうか? 途中で、出てこられると困る。
難しい問題だな。ゾンビになる前に倒すのが1番安全ではあるが…無理だろ、それは。
なら隔離で決まり。スマホに連絡が、晴香からだ。前回同様のやり取りをしたが、今回は、うろ覚えだった。
よし…神楽さんのお母さんに…確認やる必要はないのに…嘘をついて…心の葛藤が始まった。
性欲が勝ってしまった。俺は、見たさのあまりに、神楽のお母さんに前回同様のやり取りを行った。
心臓が爆発しそう。神楽さんのお母さんの名前…なんて言うのか。後で教えてもらおう。
そして、服を脱ぎ、俺は前回より、神楽さんのお母さんの胸をしっかりと見た。もう絶対にこんな事しないと、誓いながら。
「ちょっと、見過ぎよ。恥ずかしいから。」
神楽さんのお母さんが頬を赤らめながら言った。
「すみません、肌が綺麗だったので見惚れてました。」
俺は、大嘘をついた。胸が凄くて見惚れてた。なんて言える訳がない。
「肌は、娘とかのが綺麗よ。」そう言って神楽さんのお母さんは、服を着た。
満足した俺は、お礼を言った。
お母さんは、前回同様の事を言った。
お礼の意味を別の事の様に思っているだろう。
このことがあり、俺は神楽さんって呼ぶようにしようと思った。娘さんは、望ちゃんで良いな。
そんなくだらないことを、考えていると、ある考えが浮かんだ。
俺でこれなら、他の男の人は? 極限状態にある。神楽さんや、望ちゃんが、襲われないとも限らない。
俺が守ってやらなければ。そう思うに至った。
さてと、男の子に確認しないとな。
俺は、男の子の元に向かい、両腕を見せてくれる様頼んだ。
男の子は、首を横に何度も振り拒否した。
想定内だ。治療法があると嘘を言うか、強引に見るか。それとも、神楽さん達に協力してもらうかだ。
もちろん強引に見た後ロードすれば良い。だが、またやり直し…神楽さんの胸をまた見る行動をするだろう。それは避けたい。
強引に見れば済む…か。だが俺はある考えが浮かんだ。
そうだよ、神楽さんのお母さんに、男の子に風呂一緒に入ってもらって、確認して貰えば良いんだ。
なんて素晴らしいアイデアだろうか。
そして俺は、神楽さんに事情を説明した。
「それは、あまり気持ちの良い事じゃないわね。けど、仕方ないか。分かったわ。」
神楽さんが了承した。
「すみません、こんな事頼んじゃって。でも、もし噛まれていたら、みんな全滅してしまうので、色々ネットで調べたら、不安になってきてしまって。」
俺は、誤魔化して言った。本当はセーブ&ロードのお陰だけど。嘘をまたついてしまったが、やむを得ないだろう。
「でも、もし噛まれていたら? 都丸君は、どうするつもり?」
神楽さんが、真剣な目をして言う。
「もちろん、それは、みんなと話し合って決めます。そんな簡単な問題じゃないので。」
俺は、隔離しかないと思っているが、神楽さんに、配慮して俺は言った。
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