第20話 受験当日
受験当日。
わたしはすぐにセーラー服をちゃんと着てちゃんと厚着をして外に出た。
持ち物の確認をしてすぐに通学路は気温が高い、少し余計だったかもしれないと思いながら歩るくことにしている。
でも、それ以上に心がざわざわとしたような気持ちになっている。
胸ポケットには
「あ、おはよう!
「おはよう。行こう」
「うん」
電車を乗り換えると紺色のブレザーに赤か紺色のチェックのネクタイをした子たちとすれ違うことが多くなっているのがわかる。
「あれって
「うん。そうだね、八王子からスクールバスで行くのかもね」
「早く乗り換えよ。次の電車十分後だ」
「ヤバい!」
別の路線に乗り換えてから十分くらいで最寄り駅に着いてから気を抜かずに待つことにした。
次のバスに乗るのに異なる制服を着ている女子高生が経っているのがこっちに見ているのがわかるんだ。
「美琴、大丈夫かな……上手く話せるかな」
「大丈夫。面接で練習したとおりにできると思うよ」
「うん。そうだよね……ドキドキしてきた」
大学行きのバスがやってきて日菜と一緒に腰かけてずっと緊張したまま窓の外を向いたときにきれいな富士山が見えたのが見える。
「おはようございます、受験生の方は左手の入口にお入りください」
「学校推薦はこちらです」
「はい」
緊張で足が震えそうになっていしまうけど、手がすでに震えてきているのがわかった。
そのなかでわたしと日菜はライブデザイン学科の教室に集められて、日菜とは別の教室に待機することになっているんだ。
「それでは次にお呼びする番号の方は面接会場に案内させていただきます」
そう言って試験官の職員の人が受験番号を述べてすぐに日菜が先に出て行ったのが見えた。
張り詰めたような空気に押しつぶされそうな感じがして、ポケットに入れているペンに触れて深呼吸をする。
「大丈夫だ。絶対に失敗しない、大丈夫」
そう言う暗示をかけながら時間を待つと、わたしはしだいに手が震える波があるのに気がついた。
面接は約十分くらいあるから、一時間くらい待つことになるかもしれない。
「次の受験番号の方、こちらに来てください」
心臓が激しく波打ってきているけど、新しいかもしれないと話しているのかもと感じている。
「それでは一人出ましたら、一人入室してください」
「はい」
声が震えてしまう。
とても怖いと思っているけど、将来やりたいことを決まることにした。
早く自分の時間が来てほしいと思う。
どれくらいの時間が経っただろうかと時計を見ても五分も経っていなかった。
教室のドアが開いてすぐに緊張が再び襲って、体が動かなくなりそうになる。
「ありがとうございました」
わたしはすぐに力をしてからは手に息をかけてからすぐに教室のドアをノックする。
「はい。どうぞ」
「失礼します」
「それでは質問は以上です」
「ありがとうございました」
教室を入ってから出るまでの記憶が吹っ飛んで、あまり覚えていないのが現実だった。
高校受験のときも同じだと思っていたけど、わたしは日菜と待ち合わせしているバス停で合流したんだ。
「美琴、どうだった?」
「ダメ……全然覚えてない」
「そっか」
「早く帰ろう。大通りまで行けばバスがあるって」
「あ、マジ? それじゃあ行こ」
すぐに大通りまで歩いていると、とてもざわついていた心が落ち着いてきてすぐに家に帰ることにした。
心が軽くなってきて重責から解放されたような気がしているし、とても懐かしいなと話しているかもしれないと話している。
それから子どもの頃に懐かしいなと感じたりしているけど、子どもの頃に笑顔で話しているかもしれない。
「ご飯食べない? どこかで」
「でも、今日は家で食べたいな」
「そうだね。バイバイ」
「またね」
わたしは家に帰ってから父さんが出迎えてくれたときにホッとして腰が抜けてしまった。
「み、美琴、大丈夫か⁉ どうした」
「わからない……受験で、緊張が解けたかもしれない」
父さんが手を貸しえてくれてすぐにお昼ご飯を食べることにした。
わたしは少しだけ泣きそうな顔をしているのがわかったのか、何かいい匂いが漂ってきているのがわかった。
「あれ?」
「オムライスにしたよ、受験お疲れ様」
「ありがとう。父さん」
「良いんだよ……今日はゆっくり休みな」
ご飯を食べてからすぐに部屋に入ってから結っていた紙をほどいて、何となく疲れが溜まっているようでベッドに私服のなかでパジャマになるものを着て寝ることにした。
何となく疲れていた気持ちが深い眠りへと誘っていたのかもしれない。
久しぶりに夜になるまで目が覚めることがなかったようだった。
それから一週間が過ぎて、受験の合否が発表される日がやってきた。
そこには『合格』の文字が書かれてあって少しホッとした。
日菜とお互いに先生の方を見て大きなため息がついて、笑顔になってからハイタッチをした。
いままでの緊張から解放されて、わたしはすぐに楽な気持ちになった。
両親には電話で報告して父さんがその日に入学手続きをしてもらって、卒業までは勉強にも手を抜かずに成績を上げるか維持するかを頑張ることにしたんだ。
その日の夜に奏さんにも合格を伝えることにした。
LINE通話のボタンを押して三コール目で奏さんが出た。
「もしもし、奏さん?」
『美琴? どうした、いきなり電話なんて珍しい』
「うん。大学の合格発表があって」
『あ、そうだったんだ。どうだったの?』
「受かってる。入学手続きも終わった」
『マジで? おめでとう、面接ヤバかったって聞いたけど』
「大丈夫だった」
『それじゃあ、バイトとかも元に戻るの?』
「年明けからね。冬休みまではセーブしておくつもり」
『そうだね。それに免許とかは取るの?』
「それはわからないよ。親には取っても良いんじゃないって」
『ちなみに車種は』
「マニュアル車だって、うちの車がそれだし……オートマ限定にすると限定解除が面倒だって」
『お父さんらしいな~、家の車がマニュアル車なら仕方ないか』
「うん、また連絡する」
『あ、そうだ。響が会いたいって話してるよ。あいつ大学の授業がないから、実家に戻るらしいから、引っ越す前にあいさつしたいって』
「わかった。それと……あと打ち合わせしない?」
『いいよ。俺も今だったら楽だし』
わたしたちはすぐに春休みに泊まりがけの旅行を計画した。
奏さんの車で熱海まで行って泊まることにしているんだけど、変更するかもしれないと考えている。
「初めてお泊りだ」
『うん、今日は寝なさい』
「はい。おやすみ」
まだ冬が始まろうとしているけど、まだその影はまだひそめている。
わたしはそのなかでまどろみのなかに意識を放り投げた。
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