美少女との会話は緊張するもの
土曜日だ。
今日、僕は母のおつかいに来ています。今日は天気も良く過ごしやすい天候なので散歩ついでに行くことにしました。ついでにお菓子でも買おうかな。
服装はどうしたかって?フッフッフ、前に早瀬さんと買ったやつを着ているから安心だぜ!
というわけでデパートに着きました。ここのデパートは早瀬さんと服を選んだ商店街の近くにあるデパートだ。
目当ての物が売ってある場所に行き、母親からの指名された物を適当にカゴに放り投げていく。余ったお金でお菓子を買おう。お使いに行ったんだ、それぐらい許して欲しい。
よし、目的の物は買ったしお菓子でも買うか!
荷物を持ち食品売り場に向かう。
食品売り場に向かう途中、同じ高校の生徒がチラホラ。やっぱり休日にもなると、知ってる顔を見かける。まぁ、僕と一緒で1人で来ているは余りいないが。
あれ?なんか惨めになっできたぞ?早く帰ろう。
「あ!坂本くんじゃん!」
いいもん、いいもん。帰ってお菓子食べながらゲームするもん。
「おーい!」
迫る足音。
·····。さっきから女の子に呼ばれてますよ。さかもと君、僕と同じ呼び名の苗字なのにどうしてこんなに差があるのだろう。僕も休日に女の子に気軽に呼ばれたいよ·····。
「むむむ·····。坂本颯くん~?」
サカモトハヤテ·····。坂本颯!?
まって僕じゃね!?
「無視は泣いちゃうぞ~?」
急いで振り返る。
あら可愛い。なんとそこにはギャルな見た目の柊優香さん。周りが思わず振り向くほど美少女である。あ、そこのカップルさん達、ケンカしないでね~。
「あ、あの·····。こんにちはです。柊さん·····。」
「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ~?こんにちは、坂本くん!」
ぎこちなく返事をする僕に対し、彼女は特になんともないように明るく返事をする。
凄い、この時点で僕と彼女のコミュニケーション能力の差を感じる·····。
うぅ。キラキラして僕には眩しいよ。周りの目線も気になるし·····。
「そ、それじゃあ。また学校で」
早いとこ帰ろう
そう思い。出口へと向かう。お菓子はまた今度でいいや。
ところが
「あ、ねぇ!」
「は、はい?どうしました?」
「折角偶然会ったんだし、ちょっとお喋りしようよ」
どうやらそう簡単には帰れないらしい
─────────────────────
場所は変わりデパート内のベンチ
あぁそうだよ!断れなかったよ!断れるほど僕のメンタルは強くないよ!
果たして僕と会話が続くのか疑問だったのだが
「坂本くんは見た感じお買い物?」
「うん、そんな感じ。柊さんは?」
「私はお洋服を買いに来たの。もう少しで本格的に夏がやってくるでしょ?だから夏物の服を買いに」
「あー、なるほど。確かに暑くなって来ますしね」
意外と続く。彼女がとても聞き上手、話上手なのである。どうやら、彼女も僕と同じで漫画好きなようで以外にも話が合うことが判明した。サブカルチャーにも強いなんて果たして欠点はないのか(驚愕)
と、ここでスマホを確認。母が呼んでいる。随分話し込んでしまったようだ。
「あー、ごめん。柊さん、母親が呼んでるからそろそろ帰らないと」
「あれ、もうそんな時間?それじゃあそろそろ解散しよっか。ごめんね?わざわざ拘束しちゃって」
「いや、全然気にしないで。僕も楽しかったから」
「ほんと?なら良かった」
いや~、ホントに楽しかったな。漫画を一緒に語る人なんて早瀬さんぐらいしかいなかったから新鮮だったや。
「あ、そうだ。折角だし連絡先交換しようよ。LANEやってる?」
「え·····。あ、うん。一応やってるよ?でもいいの?そんな簡単に交換しちゃって?」
「いいよいいよ!夕からよく聞いてるから人柄は大体知ってるつもりだし」
なんでそこで早瀬さんが出てくるんだ?しかもよく話してるってどういう?
「あ、別に悪いことじゃないから大丈夫だよ」
「本当ですか?ならいいんですが·····」
気になるけど悪い意味じゃ無いのなら別にいいか
「はいこれ、私の連絡先」
「あぁ、ありがとうございます」
おぉ、僕のLANEに女の子の連絡先が追加された。しかもあの柊優香さんの。
「それじゃあまたね~!」
「はい、それでは」
人生何があるか分からないものだ
─── 幼馴染の集い───
優香
皆の者!特に夕よ!よく聞くが良い!
つぐみ
どうしたんですか?急に?
誠
なんだなんだ!
幸樹
どうした~
夕
どうしたの?
優香
私はなんと夕の初恋の相手、坂本くんのLANEを入手したぞ!
夕
え
つぐみ
·····私は何も知りませんよ
誠
うおおおおお!!!!!!
幸樹
大丈夫?無理やり入手してないよね?
優香
どうだ夕!羨ましいか~!
つぐみ
あ
誠
あ
幸樹
俺し~らない
夕
優香明日お仕置だから
優香
·····え?
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