応援コメント

第34話 仕事中のアリノ=ママニシ」への応援コメント

  • 拝読しました!

    アリノさんの日常! 人間が出来ているからなのか、まだまだやや浮ついた感のあるヨウヘイのシーンに比べて重厚な雰囲気。寡黙だけれど人の環のなかにいるのは苦手ではない、というのはちょっと珍しいですね。物腰穏やかでもあるし、じつは結構対話や折衝にも向いたタイプ?

    炎にせよなんにせよ、あらゆる「力」は表裏一体。この思想が「リッチマン」という作品の根幹であるとするとやっぱり「善と悪」も表裏をなすもの? という気が。ただの勧善懲悪モノではなく悪の側の言い分とか、もしくはヨウヘイたちのなかの悪の側面なんていうものも描かれるのかなぁとか思ってしまいました。

    体調回復のためしばらくお休みされるとのこと、お疲れさまです! 再開まで待たせていただきますので、しっかり養生なされてくださいませ!

    作者からの返信

     今回もお読みいただきありがとうございます!!

     ヨウヘイは実社会に出た経験が少ないとはいえ、傍でカジタのような人が見守ってくれてますからね……アリノはほぼ天涯孤独。生きる為に前進するしか無かったというのが心底ですね。
     そこで復讐の道より、仕事を得つつ悪からの被害を少しでも減らす道を選んだことは本当に彼の善意や理性などが強かったのでしょう。復讐の道を選べばたちまち死んでいたかも。我が家の祖父母なども戦争の被害を手酷く受けた身でしたが、多くのことを諦めて前進するしか無かった姿を見て、持たざる者たちは生きるためにそういう道を選ばざるを得ないのが大半かな、という気もします。

     それでも彼の心にはずっと悪への憎悪が汚泥のようにこびり付いているわけで……それがヒーローへと至った重要な要素だったのかも。

     現実と向き合い、何故一度は仕事を得て生きて、人の輪の中で生きる道を選んだのに突如としてヒーローになったのか。のちのちまでの伏線となりそうです。

     ちなみにアリノは一見寡黙ですが人の輪に入るのはあまり抵抗がありません。過去のトラウマを得る前の根っこの性格でしょう。