私の前世は芸能人!

@tyoko_reta

第1話 日常生活

私の名前は安藤奈穂あんどう なほ。じつは、私にはある秘密がる。そう、私の前世は芸能人!それも、自分でも誇れるくらい、世界的な大女優!転生後の40年前くらい、結構最近活動していた。その名は、葵優歌あおい ゆうか

本名は、毒島奈那子とくしま ななこ。毒の島なんて苗字はもうこりごりだったから、可愛い芸名にしたんだ。


それにしても、なぜこんなにはっきりと前世の記憶があるか、私にもわからない。これを「超能力」というのだろうか。謎は増えるばかりである。


今の私は13歳。テストも授業も前世の記憶があるおかげで楽々。それで中高一貫の学校に通ってるんだもん。でも、改めて授業を聞いてみると、忘れてた!ってことが多いから、結構楽しいよ!


前世の影響は授業だけじゃなくて、コミュ力が高いのと、愛想がいいのとで、友達はめちゃくちゃ多いかな。ウフッ。

でも、私が特に大好きなのは、田川湊たがわ みなと君、秦麗良はた れいらちゃん。

いつも私のそばにいてくれて、寄り添ってくれる、大切な友達。

二人とも、私の前世のことを話した、唯一の人。


ジリリリリ ジリリリリ ジリリリリリ ジリリリ ジリリ ジリリ!


「行ってきまーす!」

「ヤッホー!奈穂!」

T路地の奥で麗良が呼んでいる。

「おはよう、れいちゃん。」

「おはよう、奈穂。そういえば~聞きたいことがあるん。」

「どした?」

「奈穂って、前世の記憶あるじゃん、でも、なんかいつも最盛期の時代ばっか聞いてるから、、、」

「ら?」

「今日は最盛期を過ぎた後の話を根掘り葉掘り聞いちゃうぞぉ!」

ぞっと、寒気がした。

そういえば、私はどうなったのだろう。前世の私。毒島奈々子、葵優歌は。今まで無意識に思い出してなかったのかもしれない。怖かったのか、それとも別の何かか。ただ、私は意識的にか無意識的にか、最盛期以外のことは思い出したことがなかった。いや、違う。思い出せないのだ。

全身に悪寒と寒気が走り、吐き気がした。私は思わず地面にしゃがみこんでしまった。

「大丈夫?どうしたの?」

私、死んだ。。。?じゃないと転生したことの理由がつかない。いやでも、結構最近だよ、活動してたのって。。。。。。若死に?死んだときのことがはっきり思い出せない。いや、思い出したくない。私は、一瞬にして恐怖の深い海に投げ出された。

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