第31話 300万PV記念話1

SIDE 愛央


♪~♪~♪♪~♪~♪


「ん?菜月ちゃん……こんな時間に電話って珍しい……もしもしーどうしたの?」

「愛央義姉さん!兄さんはそっちに居ませんか?!」

「え?居ないけどどうしたの?」

「それが、まだ帰って来てないんです!スマホも繋がらなくて!」

「……ぇ?だって!もう21時過ぎてるよ?!」

「さっきからママもあっちこっちに電話かけてて!私も義姉さん達の誰かの所に居ないかな?って思って!」

「ちょ、ちょ、落ち着いて!私達も確かに20時までは一緒に居たけどその後は……」


悠馬が帰って来てない?あの後に何処かに行った?悠馬が葵さん達に連絡も無く?

……ありえない!


「志保さんと清華さんには私から連絡するから菜月ちゃんは他の悠馬組に連絡して!」

「は、はい!お願いします!」


菜月ちゃんとの電話を切った後、私は直ぐに志保さんと清華さんにグループ通話で連絡を取り説明をしながら外に出る準備をする。


「これから私も外に出て探すから二人は……」

「私も出ます!学校で何時もの待ち合わせ場所で落ち合いましょう!」

「早苗とかにも連絡する!車でそっち行くから少し遅れる!」

「お願い!清華さん!」


お姉ちゃんとお母さんに悠馬がまだ帰って来てないと言う連絡が来た事、これから外に出て探す事を伝えて私は外に飛び出した。


…………………………………………………………

SIDE 健司


「待ちなさい!健司!」

「離せ!行かないと!」

「何処に行くって言うの!そもそもこんな時間から出歩くなんて危ないの分かるでしょ!」

「だけど!悠馬さんが!悠馬さんが!」


パーンッ!と俺の頬を母さんが引っ叩いて来て俺の動きが止まる。


「落ち着きなさい。あんたが行っても何も出来ないでしょ!悠馬くんが行方不明だから気持ちは分かるけど悠馬くんに出来ない事を健司に出来るの?」

「そ、それは……」


何も言い返せない……俺には何も……


「ごめんね。きつい事言って。でもね?悠馬くんを探す為に健司に何かあったら悠馬くんが戻って来た時に自分を許せないんじゃ無い?」


母さんが俺を抱きしめながら慰めて来る。

確かに、悠馬さんを見つける為に俺が怪我とかしたら絶対に自分を責める。


「ごめん、落ち着いた。でもさ……あの悠馬さんが行方不明って……意味わからないよ……俺も何かしたいんだよ……」


「それは他の子達も同じよ。男の子達は皆きっと同じ事思ってる。」

「私に任せなさい。愛央ちゃん達も柚美ちゃん達も動いてるんでしょ?あんたは悠馬くんからの連絡を待ってなさい。良い?」


コクリと頷いて出かける姉さんを見送る。

ちきしょう……悠馬さん、どうか……ご無事で……


…………………………………………………………

SIDE 早苗


清華から連絡が来て直ぐに外に出た。

そして、清華を待つ間に後輩の子達にも事の次第を連絡したらあの子達も探してくれる事になった。

勿論だけど余り遅くまでは駄目だと釘は刺した。


「けど、無意味なんだろうなぁ……」


あの子達も悠馬さんにはお世話になってるしなぁ……それにしてもまさかあの悠馬さんが行方不明になるなんて……想像もしていなかった。

だけど、悠馬さんの事が海外にまで知られたら?と言うのは前に考えた事がある。

海外の富豪や犯罪グループとか悠馬さんみたいなタイプは良い商品になったり繁殖の為に利用したりとか、他の男性と違うって事で研究材料になったりするんじゃないかと考えた事があるけど……


「まさか……だよね……」


もしもそうだとしたら私達だけじゃ何も出来ないで終わる。


プップーと車のクラクションの音が響いて清華の車が私の目の前で止まる。


「お待たせ!直ぐに乗って!」


それは勿論だけど、清華には運転はさせられない!

一目見て分かった、今の清華には全く余裕がない。


「運転変わるから降りて。清華は隣で探してて。」

「何言って……「清華!」……分かったよ……」


自分でも余裕が無いって事が分かってるんだと思う。

だからこそ少ない会話で直ぐに運転席から降りて来た。


「それじゃ行くよ。愛央ちゃん達を拾うって話だけどそれチェンジで。」

「なんで?皆で探すべきじゃない?」

「だからこそよ。私達は車で広範囲で。愛央ちゃん達は普段の行動範囲を調べて貰う方が良いでしょ。」

「そっか……早苗が冷静で助かるよ。ありがと……」

「清華の気持ちは分かるからね。私くらいは冷静で居ないとでしょ?」

「ふふ……うん。流石!親友!」

「……っ。良いから行くよ!」


全く……恥ずかしい事をハッキリと言うんだから……こう言う所は悠馬さんと付き合い始めてから変わった部分だなぁ。


…………………………………………………………

SIDE 愛央


清華さんから早苗さんと車で街中を探すから私達は足で車じゃ入れない所を探して欲しいって連絡があった。

だから私と志保さんの二人は普段の行動範囲を隅から隅まで探して居た。


「先輩!」

「柚美ちゃん達?!それに陽依里ちゃんに夏凛さんも?!悠花にかおるんも?!」

「悠馬さんは?!何か連絡は無いんですか?!」

「まだ何も……フリッペにも既読は付きません。」

「一体どこに……まさか誘拐……?」


そんな……でも確かにここまで連絡が取れないなんてその可能性も高くなるよね……


「守るって……決めていたのに……悠馬さんの背中は私が……」


志保さんが拳を握りしめてる。

余りにも強く握りしめ過ぎてこのままじゃ血が出そう……志保さんは自分の一件以来、自分を鍛え直したりしていて前に気になって聞いた事がある。

「どうしてそこまで鍛えてるの?」って、そしたら……「悠馬さんの背中は私が守るって決めたんです。今回の一件で私は自分が甘え切ってると思い知りました……悠馬さんが人をあやめそうになったら止めると約束しておきながらそうなった時に守れもしなかった……だから私の事で悠馬さんが戦う事にならない様に、悠馬さんに何かあった時に守れる様に身も心も強くなるんです。」って……そう言って居たのに……だからこそ悔しいんだと思う。

その考えには私と清華さんも同じで志保さんに倣いながら護身術とか合気道とかを習ってた。


「志保先輩……悠馬先輩なら大丈夫ですよきっと。だって悠馬先輩ですもん!先輩達の知る悠馬先輩はそうじゃないですか?」


千里ちゃんが志保さんの握りしめた手を包みながらそんな事を伝えていた。


「そう……ですよね……悠馬さんですもんね……きっと大丈夫……」

「皆も悠馬を探して?」

「勿論です。ここに居る全員が悠馬先輩にお世話になってるんですから!」


涼ちゃんの言葉に集まった皆が頷いている。


「クラスグループにも話を流したら皆して表に飛び出したみたいでさ。クラス全員が……てか全校生徒が動いてるみたい。」

「全生徒が……?」

「そそ!クラスグループから学校の掲示板に、そしてファンクラブに……どんどん広まってるよ。」

「多分、大型掲示板の方にも広がると思う。だからきっと直ぐに見つかるんじゃ無いかな?」

「愛央さん……スマホを見てください!」

「え?……ってなにこれ……」


志保さんに言われてスマホを見るとDMや一番新しい呟きに応援やどこどこには居なかったとかそう言う連絡が物凄い数届いてる。


「この街に住む人が……隣県の人が……遠方でも情報を集めてくれたり……こんな事って……」

「これがYouMaの力……凄い……愛央さん!行きましょう!」

「うん……うん!他の皆がこんなに探してくれてるんだ!恋人の私達が何もしないなんて有り得ないよね!」


私と志保さんの二人はゴシゴシと知らずに流れ落ちていた涙を拭って前を向いて捜索を開始する。


絶対……絶対に見付けるから待っててね!悠馬!


…………………………………………………………

メインの話が300万PVを達成していたので記念話を投稿してみました。

まさかの悠馬くんが行方不明になってしまいました。

はてさてこの後は……どうしましょうかね……w

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

目が覚めたら異世界転生して男女比1:20?!こぼれ話 桜蘭 @karascrow

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ