凡才隊長と飲んだくれ(三)
宿泊のために立ち寄ったルイザの町では、
何でもその廃村では夜中に音楽が打ち鳴らされるだけでなく、付近に昼夜問わず
もちろんこの件は何度もロッドベリー行政府に報告しているのだが、担当の職員からはそれなりの報酬を用意してもらわなければ勇者は派遣できない、討伐対象が
そしてこれらの事情を聞いた私が、
「わかんねえ奴だな。
「ええ!? そんなこと言ってました!?」
「ガキの使いかよ。行政府に行った奴もお前と似たり寄ったりの阿呆だったんだろ、だから無かったことにされて何年も放置されてんだよ」
「ど、どうすれば良いと思いますか?」
「さあな。隊長のお考えに従うさ」
そう言われて私は今さらながらに頭を
「……行政府の問題はひとまず
「
「ええと……」
彼らに噛まれた者は新たな
「
「そうか、わかった」
知ってるくせに、と口を
当然ながら
ただし
「夜中に始まるという音楽と
「ええと、ええと、
「お前の脳みその中身は楽しすぎるな、おい」
笑いをこらえるように
「ううう……そんなのわかるわけないじゃないですか!」
「わからねえことはわからねえ、でいいんだ。面白え想像してんじゃねえ」
「もう! いつもは足りない頭なりに考えろって言うくせに!」
とうとう
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