第5話「空っぽ」

リント王国はむかしは仏教を受け入れていたのだけど文化が西洋圏に近づくにつれて仏教などは日常生活から少しずつ薄れていったのだった。



あたしはミモザ。


銀の髪に磁器のような白い肌をしている少女だ。


ゴシックドレス姿で書斎を調べている。



我が家には仏教経典があるのだ。



空っぽ。



認識する世界は実体がない空っぽ。



「だから、いいんじゃないか」



男性の姿をしたゴーストが囁くのだった。彼は従兄弟で船乗りだった。

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あたしはミモザ。 @mito02b

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