第12話 夏雪

7年後。夏。

第三次世界大戦は終結し、世界は、確実に平穏を取り戻しつつあった。

そんな世界のどこかの街。

一人の青年が、賑わいを見せる通りを過ぎ、神社の階段を上っている。

階段の上の境内には、一人、浴衣姿の「キミ」が待っていた。

「待った?」

「遅いよー。」

「ごめんって。」

「ほら、林檎飴、食べよ!」

「よっしゃ。行くか。」

青年と「キミ」は、笑いながら、祭囃子の群集の中に消えていった。



「じゃっ 夏なんで」 完

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