第32話 中堅ギルドのオーナーになって不労所得ゲット💴(ついでに美人姉妹もゲットさせてられて💖

「ち、ちょっと待って……っ!」

「大丈夫だ。新見殿を優しく可愛がってやる」

「新見様……あたしの胸、楽しんでください////」


 一糸纏わぬ姿で、俺に迫ってくる宮本姉妹。


 出るところは出て、引くところは引いて。


 スタイルが完璧すぎる……


 ばよんっ! ばよんっ!


 姉妹ともに、胸は豊かすぎて——


 この【お礼】を受け取ってしまったら、いろいろ後戻りできない気が。


「わ、わかりました……っ! 株をもらえませんか?」

「むむむ。この【お礼】ではなく、株のほうがやっぱりいいのか?」


 香織さんは「ぶーっ」と、不満そうな顔をする。


「新見様と【いろいろ】したかったのに、すっごく残念です〜っ!」


 顔を赤らめながらも、亜美さんも不満そうだ。


「新見殿が株がほしいと言うなら仕方ないな。今回のお礼は株にしよう」

「そうね、お姉ちゃんっ! 今回は株を新見様にあげてっ!」


 「今回」をやけに強調する宮本姉妹。


 まるで【次回のお礼】があるかのような。


 そんなことより。


「……とりあえず、二人とも服を着てください」


 目の遣り場がなさすぎるんだよ……っ!


 ★


「白銀の盾の諸君、聞いてくれっ! 今日、新見政宗殿が、新たなギルマスとなった! これからギルドを共同経営してもらう!」


 ギルドのホールで、香織さんが探索者たちに宣言する。


【人気配信者の新見さんがギルマスになったぞっ!】

【マジかよ……すごすぎて信じられねえ】

【嬉しすぎて死んじゃう♡】

【新見さん! これからよろしくっ!】

【あたし、大ファンでーす♡】


 探索者たちから歓声が。


 正直、実感がまったくない……


 まだ何もしてなのに喜ばれるのは、少し戸惑うな。


「新見様、これから同じ仲間ですね♡」


 亜美さんが俺の手を握る。


 仲間——。


 栄光の剣では、職場の人たちと「仲間」という感覚がなかった。


 どれだけ貢献しても、いつも蔑ろに……


 白銀の盾はまだB級ギルドだが、職場の雰囲気がすごく暖かい。


 たぶん、ギルマスの香織さんの人徳だろう。


「新見様は、週末は何されていますか? もしよかったら、週末に一緒にどこかに——」


 ——プルルルルルルルっ!


 俺のスマホが鳴る。


 DLiveの香月社長からだ。


『もしもし。新見くん、今、すごい人たちが事務所に来ているのよ!』

『すごい人たち……?』

『ダンジョン省の人が来てるのよ……っ! 新見くんに会いたいって!』


 政府の役人が、俺と会いたい……?


『とにかく、今すぐ事務所に来てっ!』

 


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